楯ヶ崎原生林を抜けて、英虞崎へとたどり着く.英虞崎に降り立つのは、およそ1年半振りといったところだろうか.空に向かって伸びる柱状節理は迫力満点で、何度見ても飽きることがない.
2次元の写真だと、柱状節理の大きさが忠実に再現されないのが残念でもある.次回は自分のリュックサックでも置いて写真を撮ってみたいと思が、柱状節理を前にすると気持ちが高揚して、毎回、そんな些細なことは忘れてしまう.
ところで柱状節理の岩盤上は、直射日光を防ぐものが一切ない.景色に夢中になって歩き回っていると、気付かないうちに大量の汗をかいてしまっている.慣れた頃合いが一番危ないので、こまめに休憩を取ってやることにする.
休憩を取りながら海の方へ目をやると、英虞崎の断崖絶壁のところに釣り人が何人もいることに気付く.この辺りは、岩盤が微妙に濡れているので、すごく滑りやすくなっている.散策はもちろん、釣りに関しても単独行動の際は細心の注意が必要だ.
この柱状節理のスロープで一度滑ったら、止まることなく海まで一直線だ.動きにくいバイク装備ということもあり、楯ヶ崎が見えるところまで慎重に進んでいく.午前中の早い時間帯だったので予期した通り、太陽を背にした楯ヶ崎のシルエットは薄暗くておぼろげだった.
楯ヶ崎の上空には太陽が真っ白な光を降りそそぎ、燦々と輝いていた.
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