奈良県は吉野郡十津川村の風屋(かぜや).十津川村は奈良県の最南端に位置していて,その面積は672.38平方キロメートルに及ぶ.日本一広い村であって,琵琶湖や東京23区よりも大きい.それでいて,人口は3000人程度なので,1平方キロメートル当たりの人口密度は5人弱ということになる.
そんな紀伊山地の山深きところに風屋ダムはある.戦後の電力不足を補うための発電用ダムとして,1960年に竣工されたダムだ.ダム湖をぐるりと囲む山のスケールがとても大きくて,ダムが小さく見えてしまう気がする.
ダムの高さは101メートルで、堰堤の長さは329メートルだそうだ.オートバイでとても気持ちよく走ることができる.堰堤の柵はオートバイと同じ位の高さなので,スリリングさも味わえる.
ダム湖とは反対側の方を堰堤から見下ろしてみると,谷を流れ行く十津川を見ることができる.そして,赤い鉄橋が国道168号線だ.この赤い鉄橋から放水している風屋ダムの姿が,とても勇ましくて素晴らしい.今度機会があれば写真におさめてみよう.
旅の途中,風屋ダムでひと息ついて,人馬ともに疲れを癒すのだった.
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