5月4日は,祝日の「みどりの日」だ.みどりの日とは,調べてみると,”自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ”ことを趣旨とし,定められているそうだ.そんなみどりの日にぴったりなのが,七色ダムの風景だ.
七色ダムは,飛び地の和歌山県北山村と三重県熊野市の県境に位置している.ダムの左岸が北山村で,右岸が熊野市神川町だ.そして,天端には国道のR169が走っている.絶妙な調和をとった自然と人工物の景観を目にすることができる.走り疲れたときは,幾度となくここで休憩したものだ.
新緑の季節の七色ダムで特筆すべきは,ゲートの後ろ側の風景かもしれない.七色貯水池側の新緑が眩しく,とてもきれいだった.もちろん,ゲート正面の瀞峡上流の荒涼とした景色もすばらしいけれど.
杉林の落ち着いた深緑色とは対照的に,黄緑色したカリフラワーのような樹木が躍るように繁茂している.このモコモコとした樹木は,色々と種類があるようだがツブラジイやマテバシイと言って,いわゆるシイの木だそうだ.
シイの木を知らない人はまずいないと思われる.シイの実がはじけて地面に落ちたものを通称どんぐりと言って,幼少の頃は誰しもが夢中になって拾ったものだ.後年になって,このような形で再会しようとは思いもしなかった.
湖面に映し出された山容は,まるでモザイク画のようだった.
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