紀伊大島の海金剛で迎えた初冬の朝.太陽はすっかり上空まで昇り,白んだ朝日がさんさんと輝きはじめた.日の出の時にあった厚い雲は,知らぬ間に消えていた.今日は良い天気になりそうだ.
そして,朝日でオレンジ色に輝く海には,大型の漁船や貨物船が航行していた.大海原を航海する船の姿は勇ましくあり,また,早朝ならではの幻想的な光景だった.
陸地も朝日に照らされて,海金剛のダイナミックな海岸線が輝いて見えるような気がした.海から突き出るように伸びた鋭利な巨岩は,まるで刃物のようだ.どのようにして先端が,あのように尖っていったのか不思議でたまらない.
そして,対岸には樫野埼灯台と一緒にエルトゥールル号の海難慰霊碑,さらに慰霊碑の建立を決定したトルコ共和国初代大統領,ケマル・アタチュルクの像も確認することができた.カメラのファインダー越しではあるけれど,とてもいい眺めだった.
日の出は拝めなかったけれど,海金剛で迎えた朝は,とてもすばらしかった.
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