r43とr45の分岐に差し掛かり,色川方面ではなく,熊野川方面へr45を北上していく.このr45は,r43と遜色ないレベルの狭く曲がりくねった道が続く.
ガードレールがほとんどないのはデフォルトだが,舗装の傷んだ道に石や砂利が散乱している.と,記憶していたが,舗装工事が行われたようできれいなアスファルトの路面が目立った.もちろん酷く荒れた道の方が多いけれど.
r45の終盤に差し掛かってくると,目立つのは沿道の廃屋群だ.民家や作業小屋など様々な廃屋がある.立派な石垣の上にある廃屋もあって,かなり古くからあったと思われるものが多い.
そして,廃屋が酷く倒壊したr45を象徴するポイントに到達する.2年前に来た時よりも,少しだけ倒壊が進んでいるように見えた.なぜこの場所の建屋だけが,酷く倒壊しているのかは謎のままだ.
かつてこの場所で生活を送っていた人のことを思うと,この建屋の現状はあまりにも惨めだ.この山奥の中で建屋を撤去するにはお金がかかるだろうし,ずっと撤去されていないところを見ると,もう家主とは連絡がつかなくなって長いのかもしれない.
ところで,こういった廃屋群の中には現役の民家のようなものがある.ちょっと怖いのは,大きな赤い檻に犬が一匹いて,前を通過しようとする際に檻の中を駆けずり回りながら怒り狂うように吠えられることだ.たしか2年前もそうだった.
逃げるようにして檻の前を通過すると,r45とr44の分岐に至る.r44を少し下って行ったところに,見晴らしのいい広場がある.あいにくの曇天模様だけれど,悠々とした紀伊山地がすばらしかった.
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