奈良県の上北山村役場から、林道サンギリ線を行く。林道といっても舗装されているので、オートバイでも自動車でも走行できるようになっている。ただし、路面状態はあまりよろしくないので、少しだけ注意が必要だ。
林道サンギリ線を走るのも、いつ以来だろうか。このコロナ禍で、遠出はできないので、一度行ったことのある場所を走るようにしている。そんな経緯もあり、しばらくの間、ご無沙汰していたサンギリ線の再走だ。朝日を浴び始めた新緑のトンネルをくぐり、九十九折れを越えていく。
そして、誰とも出会うことなく、峠にあるサンギリトンネルまでたどり着く。トンネルの銘板をみると、施工は1986年の11月と記載されている。今は無人となった東ノ川集落と上北山村を繋ぎ、かつては多くの車両がこのトンネルを走り抜けたことだろう。
サンギリトンネルを走り抜け、坂本ダム方面へ下って行くと、道路の直下に落差20メートル、三段の滝からなる大鍋小鍋の滝が現れる。滝にしては、一風変わった名前をしている。上北山村によると、大小の滝つぼを鍋に例えて名付けたそうだ。
滝は全部あわせて、四段ありそうだが、一番小さいものはカウントしないらしい。それにしても、上段の方の滝は、滑らかに滑り落ちるような流れが、神秘的でもあり、とても美しい。
三段目の滝はもっとも落差があり、音を立てながら流れている。そして、やがては坂本貯水池に注ぐ。坂本ダムとも随分、ご無沙汰している。前回は尾鷲側から、銚子滝・不動滝まで行ってピストンしたので、坂本ダムは見れずじまいだった。
サンギリトンネル~坂本ダム区間は、落石や崩落で通行止めになっていることが多い。途中で通行止めになっている可能性もあるが、別に急ぐ旅でもないので、坂本ダムまで進んでみることにした。R425が走っている坂本ダムまで、あと8キロメートルだ。
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