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今,和束町の茶畑は新芽の時期を迎えている.新芽は樹木の若葉と同じように明るい黄緑色をしており,この時期の茶畑は,一年で最も光り輝いているように見える.新芽の茶畑をひと目みようと,オートバイを和束町へ走らせた.
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とは言え,今年は天候不順のためか,お気に入りの茶畑はまだシートを被っている.というわけで,第二,第三候補の茶畑を目指して,和束町を奔走する.やって来たのは,奥山田射場線だ.
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ここは三桁府道なのだけれど,幅員は狭小でガードレールも少ないため,通行するのは地元の方くらいしかいない.ここはいつ来ても静まり返っていて,お気に入りの場所だ.そして,深い谷間の中に忽然と茶畑が現れる場所がある.
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天気はあいにくの曇天模様だけれど,新芽の時期の茶畑は,太陽からの光がなくても,十分に輝いて見えた.深緑色の杉やヒノキとのコントラストが,余計にお茶の葉を明るく際立たせているようだ.
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そして,先ほどの茶畑から少しオートバイを走らせれば,次に現れるのは,だんだん茶畑だ.ここの茶畑も新芽が芽吹いており,暗い山道の中で黄緑色のお茶の葉がとても眩しく目に映った.
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最後にお気に入りのアングルで,オートバイと茶畑の写真を撮る.その場で写真を確認すると,新芽の色とオートバイのライムグリーンが,ほとんど同じ色に見えた.これはおそらく,茶畑が目に効き過ぎたことによる錯覚だと思われる.和束町での緑色のひと時だった.
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