奥秩父の雄、金峰山。東京から一番近いハイマツ帯の稜線歩きが楽しめる。
前回の親子登山から三週間あまり。そろそろ禁断症状が出始めたところで息子がボソッと「お父さんとお山に行きたいな~」と前向き発言。
てなわけで梅雨の晴れ間の予感を胸に土曜日に山梨入り。なぜ山梨かというと日曜日の朝からの天気予報が一番良かったからです。
父の日ということもあり、横浜自宅父の日(父の非)ディナー門限4時厳守を言い渡されておりましたので、前泊したうえで早朝4時半~12時半の早駆けをすることに。
前日平野部で降った雨の湿気が雲となり平野を覆い隠していましたが、これが一面の雲海となり、2300mより上の稜線では幻想的な雲海に浮かぶ日本の屋根がすべて見ることができました。
丹沢は低すぎて雲海に隠れていましたが、富士山からぐるっとすべて、遠くは新潟のの山々までクリアに見渡すことができました。今日登った人は本当に眼福を楽しみましたね!
およそ8時間のハードな行軍でしたがチビ太は文句ひとつ言わず。特に事前に詳しいコースの説明もなく、ごほうびも不要でテクテクついてくるのは、ハイキング詐欺にたいする耐性がついてしまっているのでしょうか。同じようなコースを登山初心者の大人にぶつけたら、間違いなく不満タラタラ、途中リタイヤでしょう、人間不信に陥るでしょう。やはり刷り込みって大切(笑)
出発時刻/高度: 04:23 / 1527m
到着時刻/高度: 12:39 / 1531m
合計時間: 8時間16分
合計距離: 11.83km
最高点の標高: 2579m
最低点の標高: 1524m
累積標高(上り): 1193m
累積標高(下り): 1196m
それでは、いつものようにレポート開始
・・・とブログを書いているところで2018年ロシアワールドカップ日本vsコロンビア
日本勝利!!おめ!!!!
気を取り直して再開・・・
白州の近くのゲストハウスがとれたので、横浜をお昼にでてゆっくり向かいます。渋滞知らずで4時に韮崎について、チビ太が「プールに行きたい」というので人生初の真剣なスイミングデビューを韮崎の地(ゆーぷるにらさき)で挙行しました。
道の駅併設、温水プールのとなりは温泉施設になっているという便利さ。プールは流れるプールになっていてチビ太もぎりぎり足が着く深さ。流れに背中を押されながら意外にもちゃーんと泳げていました。なかなかできる。
初めてのプールが大満足だったらしく、今回の山登りで一番楽しかった思い出になったそうです。そっちかいな。
6時にプールからあがって、甲州街道を西へ予約したゲストハウスへ。
目的地についたものの、想像していたのと真逆の店構えだったので、迷いました。
なんかHIPHOPが大音量でかかっていて、巨大なリノベ中の宿泊施設という感じ。
でもお客さんが泊まっている雰囲気はある。
オーナーさんが出てきて、部屋を案内されてびっくり!
これは元ラ○ホテルではないでしょうか。「お☆さまがたくさんあって楽しいお部屋だね~♪」とチビ太は歓喜(お父さん滝汗)。この部屋はラ○ホテイストを狙って残したらしいですが、この部屋以外は普通の部屋になっているので、今度はそっちに泊まってみたい。
最初はびっくりしますが、便利で安くてオーナー親切でなかなかいいですよ。登山や自転車の前線基地に使いたい。
HIPHOP好きの若いオーナーが、国道20号沿いの廃墟として有名だったこの土地を買い上げて、全部DIYでここまでこぎつけたそう。その経緯がわかれば、ここのゲストハウスはありだな~と思いますし応援したくなります。こういったビジネスモデルはありかなぁと。MTB、自転車、登山、テニス、そしてインバウンドの人のお客さんが多いそう。自分としては登山の前泊や自転車用に使ってみたいな。
ちなみにこれは改装前のおすがた。国道20号沿いの廃墟として廃墟マニアには知れた存在だったそう。
共有スペースでお弁当を食べ、食後はオーナーがヤフオクで大人買いしたというスーパーファミコンでドンキーコングに興じたのでありました。
八時就寝翌朝二時半起床。三時に宿を出発して四時にスタートしたいのでしょうがない。部屋のすぐ横に車がおいてあるので超便利、起床して20分で出発できます。
登山口まで40km以上ありますが、交通量は鹿に気を付けるくらいなので、1時間でサクッと到着。
朝の四時半に瑞牆山荘から登り始めます。富士見平小屋までは勝手知ったる道。明け方で日陰、前日雨ということもあり、非常に寒い。
瑞牆山が視界に飛び込んできて歓声があがります。
登山道を歩いていると朝食に焼くソーセージの香りが漂ってきました。しばらく歩くと富士見平小屋。 ここまで45~50分。
チビ太はずっと「寒い寒い」と言っていて、顔色もあまり血色よくないので、ちょっと心配。この時点では体の様子とよく相談して、あまり調子が悪そうであれば早々にリタイヤしようと考えていました。
コメツガ。黄緑色が今年の新芽。
アズマシャクナゲ。これを追いかけながら登ってゆくと、道のマーキングをするピンクのリボンと間違えて遭難します。(んなわけない。)
まだ寒いですが日も上がってきて少し体があったまったようです。チビ太も元気になりました。
大日岩です。今日の登りルートは本当に長い!コースタイムは登り4時間半。
大日岩を下から。
岩の先でぱっと視界が開けて雲海に浮かぶ南アルプス連峰が見えました。今日は素晴らしい好天の予感。
稜線に出るまでは急登が続きます。前方に若者グループを発見。前を歩いている人を見ると俄然ペースが上がりだす負けず嫌いの一年生。
標高が2300mを越えると森林を抜け、岩稜帯の稜線に出ます!
見事な雲海に浮かぶ山々が…!!!すごい景色だ。
振り返るとさっきまで見上げていた瑞牆山があんな下の方に。
みんな絶景に見とれてノロノロ歩きに
五丈岩が見えました。ここから1時間くらいかなぁ。
岩陰にひっそりと花を咲かせるコイワカガミ
レッグゲイターを新調しました(21cm~)。オレンジの足元とリュックがいい感じ。
雑誌の表紙みたいだね。
景色よすぎて、全く関係ないほかのハイカーまで写真にとりたくなってしまいます。 絵になるんですもの。
山頂に着きました。
『ボテチが三倍の大きさになったよ~❗』
ポテチパンパン選手権。標高2800mで破裂することが多いので、2599mの金峰山は丁度よかった。
ヒッヒッヒ
チビ太の一番すきなお山、北岳をバックに。
お昼ごはん(9時だけど)は大盛りのカレーライスとビーフストロガノフ。作っている間チビ太は五丈岩によじ登って、日光浴。
やんちゃ坊主。
飛行雲があっちからこっちから線を引いて通り過ぎてゆく
岩場の上で遊んでいたら
『まこちゃ~ん!?』と呼ぶ声が。えっ?誰だろう。
3月にしらびそ小屋でご一緒した@kuuu1227さんでした。こんな所でであうなんて凄い偶然だね(いや、必然ともw)
富士山より高いところを浮遊しているすごい写真に見えるでしょ。
はい、原画wwwww
さて、9時半に下山開始。16時までに横浜の自宅に帰りたいので、下山タイムより早く下らなくてはいけません。でも景色よすぎで急ぐことはまだしません。
砂払ノ頭を過ぎて樹林帯に入ったら下りペースアップ。しかし今日はゴツゴツした岩場の下りが長く、ちょっときつい。そして下りも長い長い長い。
二人とも足の裏がすこし痛くなってしまいましたが、ほぼ予定通りの時間で下ることができました。
瑞牆山荘の駐車場を出たのが12時半。この時間に帰路に着くと確かに中央道、東名の渋滞の影響はあまりなく、小仏で数キロ、綾瀬で数キロという塩梅。ちょうど2時過ぎに渋滞が始まる時間帯にボトルネック区間を通過。
無事に16時過ぎに自宅に到着、男5人の男子会のテーブルには、富士見平小屋でチビ太がゲットした鹿肉ソーセージが並んだのでありました。
チビ太、鹿さん大好きのくせに鹿肉ソーセージはOKなんだそうです。
後日譚
翌日になって激しい筋肉痛と倦怠感。日中は油の切れたロボットのように苦痛にあえぎ苦しんでおりました。会社のトイレに行くのもえっちらおっちら歩く始末。
同行した六歳児はさぞかし小学校で疲れた一日を過ごしたのでしょう、帰宅して『今日は疲れて大変だったでしょ?』と労ったら
『は?元気もりもりエネルギー1000%だったよ。何言ってんの。』
世代交代の時は近いですね・・・
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