ちゃんと観賞しておかないとと思いつつ、流して観てたので改めて観た。
緻密なデジタル画像に圧倒されるのはともかくとして、これだけ観ても話が判るのかどうか疑問だ。
攻殻機動隊の一連のシリーズなり原作を知っているので深く楽しめたワケで、これだけを観ても謎だらけって事になるかも知れない。攻殻機動隊から離したいのか離れなかったのかどうなんだか微妙な位置付けだと感じた。切っても切れない関係なんだけど…って言う、「…」がポイントかな。
その点を除けば満足度は高い。アニメって言えばアニメなんだろうけれど、表現方法がアニメであって、その語る所は奥の深いSFって事なんだと思う。サイバーな近未来を描いた「ブレードランナー」も今では名作として名高いものだが、公開当初は「B級」と格付けされた。ハヤカワ文庫で原作を読んで知っていた私にとっては、映像化されただけでも感謝感激で、すかさずレーザーディスクを買い求めて繰り返し見入ったものである。数年後、イノセンスも評価が変わるかもしれない。もっと高い評価を得ておかしくない完成度はそこにあると思う。
監督の押井氏についてあれこれ語ると長いので語らない。が、劇場版の機動警察パトレイバーって作品を観ていると、実に細かい所を微妙に突かれて感服してしまう。劇場版の2作目を、いま観ても古さを感じない。イラクに自衛隊が派遣されている今だからこそ、複雑な気持ちにさせられる。3作目は人間のドラマだ。化け物と人間型汎用重機の戦いを期待しても裏切られる事になる。アニメでないと表現の難しい題材だからこその追求し尽されたリアリティがそこにある。1作目の舞台でもある忘れ去られた東京の風景。不動産屋に勤めていた事のある私にはもの凄くリアルで、バブル後の放置家屋や、壊したものの手付かずの廃墟なんか、少し前には本当に東京のあちこちで見られた風景なのだ。
そういう、見流してしまいがちな所がリアルに描き込まれた作品を観ているうちに、すっかり魅了されてしまった。ちょっとヘビーかもしれないが、しっかりとどの作品にもテーマがあって、そこを読み取るのもコアな楽しみかと思う。アニメばかり観ていたのでは判らない、知らない、世情がそこにはあるのだ。
イノセンスを観終わって、「フレンチコネクション」が観たくなった。バトーってポパイなのかもしれない。そう考えたら「フレンチコネクション2」も観たくなった…。
緻密なデジタル画像に圧倒されるのはともかくとして、これだけ観ても話が判るのかどうか疑問だ。
攻殻機動隊の一連のシリーズなり原作を知っているので深く楽しめたワケで、これだけを観ても謎だらけって事になるかも知れない。攻殻機動隊から離したいのか離れなかったのかどうなんだか微妙な位置付けだと感じた。切っても切れない関係なんだけど…って言う、「…」がポイントかな。
その点を除けば満足度は高い。アニメって言えばアニメなんだろうけれど、表現方法がアニメであって、その語る所は奥の深いSFって事なんだと思う。サイバーな近未来を描いた「ブレードランナー」も今では名作として名高いものだが、公開当初は「B級」と格付けされた。ハヤカワ文庫で原作を読んで知っていた私にとっては、映像化されただけでも感謝感激で、すかさずレーザーディスクを買い求めて繰り返し見入ったものである。数年後、イノセンスも評価が変わるかもしれない。もっと高い評価を得ておかしくない完成度はそこにあると思う。
監督の押井氏についてあれこれ語ると長いので語らない。が、劇場版の機動警察パトレイバーって作品を観ていると、実に細かい所を微妙に突かれて感服してしまう。劇場版の2作目を、いま観ても古さを感じない。イラクに自衛隊が派遣されている今だからこそ、複雑な気持ちにさせられる。3作目は人間のドラマだ。化け物と人間型汎用重機の戦いを期待しても裏切られる事になる。アニメでないと表現の難しい題材だからこその追求し尽されたリアリティがそこにある。1作目の舞台でもある忘れ去られた東京の風景。不動産屋に勤めていた事のある私にはもの凄くリアルで、バブル後の放置家屋や、壊したものの手付かずの廃墟なんか、少し前には本当に東京のあちこちで見られた風景なのだ。
そういう、見流してしまいがちな所がリアルに描き込まれた作品を観ているうちに、すっかり魅了されてしまった。ちょっとヘビーかもしれないが、しっかりとどの作品にもテーマがあって、そこを読み取るのもコアな楽しみかと思う。アニメばかり観ていたのでは判らない、知らない、世情がそこにはあるのだ。
イノセンスを観終わって、「フレンチコネクション」が観たくなった。バトーってポパイなのかもしれない。そう考えたら「フレンチコネクション2」も観たくなった…。