おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

やられた…32。絶望と地獄を学べ…。

2013-11-17 20:18:00 | 我思う、故に書くなりよ。
…ハートのビートがラップしちゃって、その検査の結果を聞いたワケですけれど…。

予約時間に都合よく現れるのも難しいって交通事情な所に住んでますので、遅れる事が無い様に辿りつくには、相当時間に余裕を持って行かないと…って事になり、着いてからかなりのヒマな時間を…って事が常々だったりもします。

まぁ、交通の便の良いトコロまで歩いて出れば、それなりにオンタイムで…って事にもなるんですけれど、どっちみち待つ、待たされる…って場所に行くワケですから、待つって時間を楽しむ余裕もないとやってられませんけど…。

んで…その日はあたかも狙ったかのように『脂身教室』が開催される日でしたので、暇潰しに参加して…。

正しくは「正しい脂のとり方教室」と言いますが…以前にも参加しており、中味は一緒なので、同じ話をまた聴く事にはなりますけれど、数ヶ月して忘れている事もあったりするし、今一度聞いておいて改めて考えを…って事もあるので、無駄じゃないんですね…。良くなるとね…悪かった事を忘れがちにもなりますから。

んでまぁ…話を聞くワケですが…新たな話でも無ければそれほど驚く話もありませんで…つまるところ…

「…体に悪い油はなるべく摂らず、体に良いとされる油を適量摂って、脂にしていきましょう…」

って事なんですな。だが、簡単そうに思えて、これが難しい…。

これね…忠実にやると…地獄ですわ…。絶望と地獄…。

だってね、今まで普通に食べていたあんなもの、こんなもの…全てがアウトですので。食事、料理だけじゃないですよ。お菓子だのスィーツだの飲み物も含んで…って事に、結局はなるんです。

もう、そこに「食の楽しみ」なんてものは無く、「絶望と地獄」が広がり、食事ではなく「エサ…」。ナントカ食堂の健康食なんて…甘っちょろいレベルじゃ健康にはならないレベルですのでね…。

と、言うのも…今まで普通に食べていたもの…って事で、そうした死に至る病気になってますんでね、同じものを同じ量食べる…なんてのは全くダメだと言う事は判ると思います。量的にもそうですが、質的にも排除される食材、食品、料理ってものが実に多く…全滅とさえ思えるくらいになりますのでね…。

それでまた、そこに適用される基準ってモノは、病人の基準ではなく、健康な人が、健康を害しない為の基準って事ですので…病人に当て嵌めるとなると、さらい厳しいものである事も判ると思います…。

まぁ、実際には教室ではそんなに厳しい話はしませんけれど…普通に言ってのけている数量なんかを深く考えると、健康な人でもかなり厳しいって数字をさらりと言ってのけてる事が判ります…。

そこに「ちょっとならいいだろう…」「少しなら大丈夫だ…」ってのが入ると、確実に死に至る事になりますね…間違いなく。実際、そうなる人がほとんどなので、保険医療が破綻しかねない状況にもなって来てますから…。

と言うのも、油って事で考えると…現状維持ってのは無いんですね。緩やかに悪くなる方向に進んでいるだけで、良くなる方向には向かいませんから…。それが脂質異常症って事なんです。

善玉・悪玉・中性脂肪、これらのコレステロールと、そしてその総量ってのがバランス良く保つ事が出来れば、そうした病気にはならず、死に至る様な病気となって現れる事は無いとされます。これらのバランスが崩れると…いわゆる「血液ドロドロ…」って事になるワケで、その状態を解消するには薬の服用と食事の改善、運動の継続…ってのが必要とされています。

ところが…薬でナントカするには限度ってモノがあり、食事の改善が大きなウェートを占めるワケで、その後押しを運動の継続が…って話なんです。

血液ドロドロ…って状態から脱するには、食事の改善と言う「絶望と地獄」しか方法も無いんですな…。そこを維持しても、悪いままに変わりなく、緩やかに…って事ですからね…。油の話だけでそうにもなるので、これに肥満だの塩分だの糖分の問題が加わって然るべきなのが成人病って事ですので…まさに「絶望と地獄」。

…マジで何を食っていけばいいんだか…全く判らなくなるので…改善出来ないままの人が多いんですが…改善に近づける方法が無いって事でもありません。そこで「和食」って話が勧められます。

総じて魚主体の料理が多いので、体に良い油を摂る事になりますし、カロリーもそれほど高くない。また、バランスも良い…。塩分・糖分の問題は味付けを工夫する事と、食材を選ぶことでクリアできますので…理に適った食事なんですなぁ…。

洋食も、全てが悪いってワケじゃありません。エキストラ・バージンオリーブオイルの効能は高く評価されてもいますし、魚などは、日本産のものより良質な油を豊富に含んだ種類の魚が使われてもいるので。ノルウェー産のサーモンとかは特筆に価するモノだといわれていますね。

概ね、獣類の肉を使った料理が多いって事で、これは悪玉コレステロールを増やす、あるいはそのものズバリ…って事なので、そうした料理は避けた方がいい…って事ですね。肉汁たっぷり…って、あの肉汁こそ悪玉コレステロールだと考えて悪くないと言いますから…。食材を選ぶことで洋食も可って事なんです。

…それでも…かなり厳しいハードルを課さないと…なかなか「改善」って事にはなりませんからね…。やはり、相当な覚悟して望まないとダメでしょうね…。生活習慣病とはよく言ったモンですな…。

しかしながら…教室で講師を務める管理栄養士のおねぇさんの話をよく聞き、忠実に守る様に努力して…絶望と地獄を味わいつつ、そんなこんなを続けていると…ホントに改善できるんですよ…これが…。そうにもなれば…今度はバランスにさえ気をつけていけば、今まで通り…って食事も摂る事が可能になるんです。

ま、今まで通りのものを、今まで通りの量で…って事なら、元に戻ってしまうだけなのは判ると思いますが、バランスを崩さない程度には食べる事も出来るんです。…避けた方が良い…ってモノには変わりもありませんが…絶望と地獄からはかなり解放される事になります。

そうした意味では、こうした教室で学ぶ…って事は大変、価値のある時間なんだと思います。入院中の患者さんもそうですが…その家族の方々も知っておいて損の無い話ですからね…。

たまたま、その日に入院する事になった患者さんの家族の方と教室でお話しする機会がありましたので、病院で患者さんに出される食事を味わう事を強くオススメしました。あの味…ってのを、あの見た目とのギャップの大きさがどれほどのモノなのか? また、そうした食事を摂らないと、決して患者さんが良い方向には向かわない事を知って欲しかったからです…。患者さんだけの意思じゃ…厳しい食生活の改善は無理なんですね…そこには家族の理解と、現実をちゃんと知るって事が必ず必要にもなって来るので。

…先頃、アメリカで発表になったトランス脂肪酸に対するかなり厳しい規制…って話もちょろっと出ましたが…完全に悪玉な話なので、もうちょっと突っ込んで欲しかったなぁ…。アメリカじゃ、ほぼ製造と販売が禁止にもなりそうな感じなんですが…日本じゃ野放しですからね…。

一部の外資な外食産業とかファーストフード・チェーンなどは、そうした厳しい基準に沿う形で改善を進めてもいますが…代替の油を使うことで、味や風味が変わってしまうって事もあり、全部が全部って事にもなっていないんですね…。

また、本気でそうした規制を行うとなると…大混乱は必須です。「マーガリン」ってのがその代表格ではありますが…お菓子やケーキ、クッキーなどに使われている「ショートニング」ってのもそのものなので、影響が及ぶ食品、製品がいったいどれくらいになるのか…見当もつかないほどの膨大な数が規制される事になるのです。

そうにでもしないと、国民の健康が害され続ける事になる…って事で決まったものですから、成人病大国って話がまんざらじゃないのも判りますな…アメリカは…。日本がどうなるのか興味深いところでもありますね…。

…消費者は楽だよねぇ…リスクの高い商品がスーパーやコンビニ、レストラン、ファースト・フード等から全部消えるんで、口にする機会が無くなるワケだから…。これに加えて、炭酸清涼飲料水のサイズ規制…なんてのも始まったりもするらしいから、ますます…って事なんだろうねぇ…。

ま、健康を取り戻すには…ある程度の絶望と地獄をも覚悟しないといけません…って事ですので…今、健康って人は、それを損ねない様に…注意する努力も必要なんですよ…。今、病気の人は…絶望と地獄から学ばないと…死に至ってしまうって事を忘れずに…。自分も含めてね…。



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やられた…31。

2013-11-17 06:17:35 | 我思う、故に書くなりよ。
えーと…「実録! 心電図24時」の結果を聞いてきましてね…。

結果から言えば…問題はほぼナシ…。あれだけ盛大に出ていた不整脈がなんだったんだか…定かじゃありませんが、24時間の記録からすると…不整脈は確かに出ているけれど、総脈拍数から言えば僅か1%程度で、長く連発するとか、質の悪いモノでも無いので、ほぼ心配要らないって話で…。

24時間で、オレのハートは11万5千回ビートを打っておりまして…平均より少し多いそうですが…そのうちの1%ですので、それなりの回数にはなるんですけれど、問題になりそうな…ってのは10%越えてるとか、連発してなかなか止まらないとか、質が悪い…ってモノの場合なのだそうですよ。

概ね、心筋梗塞でダメージを受けているだろう部分から…って事でしたので、そりゃもっともな話でもありますが、ダメージを受けている割には少ない方だそうで、脈拍数が増えると現れてくる傾向も判りました…。

「…って事はですね…先生。運動とかはダメってことでしょうか?」
「いやいや。全然関係ないです。しっかり続けてください…(笑)」
「えっ? 体育とかお休みしないとダメなレベルじゃないんですか?」
「お休みしちゃダメなレベルです。続けて運動はしてください…」

…だ、そうです…。まぁ、この歳で体育の授業も無いもんですが…脈拍数の上昇と不整脈の発生の関係から、そうした事にもなるんじゃなかろうかと思ったもので…。

てなワケで…ハートのビートがラップし過ぎた件はクールに解決したワケですな…。

「んじゃ、いよいよ定期検査の日程決めますか…あんまり年末でもね、あれこれ大変でしょうから…」

半年毎にカテーテル入れて、ステントを入れた所とか、その他の部分も詰まりそうな所はないか、ヤバそうな所はないか…って検査をするみたいで、来月がちょうど半年って事ですんで…。

「…動脈に穴あけるんで、1泊2日の検査となります。穴がしっかり塞がってから帰って頂く事になります。」

まぁ、ERに運ばれた時に1回、その後、ステント入れた時にもやってますんで…まぁ、入院中でしたからね。
来月早々に予定は決まり、久々の入院生活を1晩だけ送る…って事ですな。

「…調子良過ぎるんでね…この1回であとはしなくてもいいかもしれませんね…。」

血液も格段に良くなったし、体重も標準体重にもなっちゃったし…そもそもの血管も年齢不相応に若い…って事もあるんで…そうそう詰まったり、壊れたりもしないだろう…って話です。本来なら…やはり半年毎に…って検査で経過を見ていかねば…ってケースがほとんどらしいですけれど…これはまぁ、そこを流れる血液がドロドロな人が多いワケで、これが改善しない限りは、詰まる恐れもあるし、血管自体が壊れる恐れもあるからでして…。

そうした、詰まった部分を直すとか、保護する…って手術的なモノとは違って、薬と生活習慣で変えないとなかなか改善しない部分がほとんど改善にも程遠い状態だと、半年毎に検査しないとヤバイ…って患者さんも多いのだそうです。

実際、この日に会った患者さんの家族の方は、そうして4回もステントを入れ続けた挙句、どうにもならなくなってついにバイパス手術って事になった…と言っていましたな。食生活を変えられなかった…と、おっしゃっていましたが…これをやらない限りは血液が良くならないワケで、ステント入れてもその場しのぎ…って事で終わっちゃうワケです。

ともあれ…ハートのビートはクールって事で良かったと、ホッとしましたですよ…。

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