おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

カトリーヌの背後から手を…。

2005-06-12 13:00:28 | 我思う、故に書くなりよ。
うちじゃあ「カトリーヌ」と呼んでいるんだがね…。

高層マンションに住んでいた頃は「蚊」とは無縁の生活で出番が無く、お招きはしていなかったのだが、平地の木造平屋建てに住まいを替えたら、途端にこの季節は蚊に悩まされる事になったので、1年ぶりにお招きしたのである。

電子式のリキッドタイプなんて物の方が、安全だし、持続時間も長いワケで、今時「蚊取り線香」に火を点しているなんて家も減ったんだろうと思うのだけれど、「あー。線香効いてるな…」って香りで判る所と、DIYとかホームセンターでまとめて買うと意外にも安かったりするので、我が家では「蚊取り線香」が主流なのである。

んで、またなんで蚊取り豚かと言えば、風情以外の何物でもない。他に何かに転用出来る様な物でもないし、昔から何故か「蚊取り線香=豚」なのである。

とは言え、私が購入を思い立った時には既に入手すら難しくなっており、たまたま見つけたイワユル「瀬戸物屋さん」的な商店では、かなりしっかりとホコリにまみれきっていた。正札には「1200円」とあったが、店のおじさんが500円でイイと言うので500円だった気がする。

今でも探せば売っているが、結構な値段しちゃうので、2号の囲うには慎重さが求められているワケで、選べば永く使える物も多いと思う。私が使っているのはイワユル「素焼」に近いのか、表面も内面もザラザラしている。今、売っている物の中には内面にもしっかりと上薬が掛けられて焼かれた物が出ており、こっちの方が個人的には欲しい。何故か?

1シーズン終わる頃には内面はもちろん、小さくあいた目の穴や、取っ手代わりの針金が結わえられている小穴からも蚊取り線香のエキスたっぷりな「ヤニ」がべっとりと…そして、しっかりと付いているのである。

「そんな汚れたカトリーヌなんか僕のカトリーヌじゃないっ!!」

ってワケにもいかないので、シーズンの終了と共にクリーニングをするのだが、なかなか落ち切ってはくれず、歳を重ねる毎に僕のカトリーヌは汚れて行ってしまうところが悲しいのだ。透明な上薬にでも漬けて焼いてくれればこれもキレイに落ちるんだろうと思うのだが、色付きの物が多いらしい。

「こんがりと焼けた小麦色のカトリーヌもいいかも…」

と考えてはみたのだが、アクセントと称して体全体に「東京ぼんたマーク」とオヤジ的には呼んでいる「ぐるぐるマーク」というのか「蛸唐草のイボイボなしぐるぐる」とでも言うのか、そんなのがあしらってあったので、それはもはや「カトリーヌ」ではなく「ジョセフィーヌゥ」でも無かったので止めた。

なんせ、カトリーヌのお腹の中にバックから手を挿入して蚊取り線香を取り付けなければイケナイという、非常にエロチックでもあり重要な作業を行わなければならないのであるが、狭いんである。シーズンの最初はまだいいが、ある程度数をこなすとやたらとヤニが付きまくり、これが下手に雑巾でぬぐおう物なら雑巾からヤニが落ちないって事にもなるんである。幸い、香りは蚊取り線香のそれなので、イヤで無ければ悪い感じはしないのだけれど、ヤニヤニはスカトロっぽくてイヤだ。

「んー…。お嬢様の高貴で香しい×××が私の手に…」

何て言う趣味は無い。

こうした点を考慮して商品開発していそうな商品でも無いワケだから、絶滅危惧種にもなったんだろうけれど、いっその事「フルメタル・カトリーヌ」でも良いんじゃないかと昨年もどこかに書いたな、おれ…。まぁ、なんだ、壊れてナンボの商品だったワケでもあるので、改良が加えられる余地もあまり無かったんだろうねぇ。

うまく加工して、電子マット式に改造…なんて事も考えられなくは無いが、カトリーヌ本来の「風情」がそこには無い。カトリーヌはゆるやかに、そして気だるく吐息と一緒に煙をくゆらせていなければならないのだ。

まぁ、そんなこんなで「蚊取り線香」の季節となったワケだ。最近じゃ、殺虫剤やら蚊取り線香に「耐性」を持った蚊なんか現れたりもしている様で、伝染病の媒介って点でもおっかないご時世である。西ナイル熱なんか北米でも結構神経とがらしているが、昨今の日本の陽気ではあっという間に広がってもおかしくない程に「熱帯」なのだね。不用意に「水たまり」を作らない環境を心がけないと危ないそうだし。

カトリーヌはもっと期待されても良い商品だと、ご主人様は思っている…。

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