ペッツ。それはお菓子でありながらお菓子本来の味や形態はさておかれ、それを携帯するために誂えられた外装容器とその頭部に模されたデザインに多種多様な発展性を見る類稀な玩具でもあるかもしれない。
すーーーっとする白いブロック状の小さなお菓子だが、私が幼少の頃には既にあった。お菓子単体で販売されていた記憶は薄く、どちらかと言えばディズニーのキャラクターを模した携帯容器(ディスペンサーと言う)とセットで売られていた記憶が濃い。付属のお菓子の方を、ディスペンサーにセットしてその頭部を後方にそらすとその喉元から「ぬぅ~」っとお菓子が出てくるアレである。
そのお菓子の充填はモデルガンのマガジンにカートリッジを詰め込むが如く、ディスペンサー本体(ステムとかボディと言うらしい)を下に引っ張ると現れる「溝」にはめ込むワケで、常にフル装弾でなければ気が済まなかったものだが、お菓子単体を見かけた事は無く、新たな装弾にはディスペンサーごと再度購入しなければならなかった事から、私の幼少の頃にはあまり流行らなかった気がする。
ところが、スーパーのお菓子売り場では見かける事が多々あり、買いはしないが「あー懐かしいなぁ」的な存在として続いていた事は知っていた。幼少の頃と何ら変わらないデザインを踏襲し、細々となのか大々的なのかは知らなかったが、続いていたワケである。
小さな姪を連れて、ブックストアに出掛けると、彼女はガチャガチャの前にすたすたと向かい、おじさんの顔を見上げ「ぺっつかう。」と宣言する。最初は何の意味だか判らなかったが、彼女の指差す先には小さいが紛れも無くあの形を維持したディスペンサーの写真が貼られていた。
大き目の緑色のタマゴをガチャガチャ(がしゃぽん…とも言う)から取り出し、中身を開ける様に要求され、その希望を叶えると「かえるしゃん。」と教えてくれた。丸々としたミドリのカエルの乗った小さなペッツは私が見て来たそれとは違い、小さいけれどまとまったデザインとバランスに新しい物を見た気がしたのである。
姪の母親である妹に聞くと、家中にゴロゴロしているらしい。色違いはあるものの、かえるさんがお気に入りの様で、行く度に買うのだが、執着心は薄く、ゴロゴロしている状態が続いていると言う。まぁ、小さな子供ならどこにでもある風景だと思う。でも、姪は他のキャラクターのペッツにはあまり興味が無いらしく、欲しがるのは決まってこのカエルだと言う。同じミニペッツで「どこでもいっしょ」のキャラクターもあるが、あっちのカエルには興味ないらしい。
私も気に入ったので、姪の了解を得て1つわけてもらった。単に可愛いだけではないデザインの「妙」がそこにあり、なんだか長く求めていた物がようやく手に出来た様な嬉しさがある。装填すべきお菓子が3つしか入らない所がミソだが、立派なペッツとして完成している。レギュラーサイズのボディにこのカエルさんが乗っかっていても、私はあまり気に入らなかったと思う。
気になってちょっと調べたら、コレクターの世界に触れる事が出来た。色々と種類があるが、やはり「あー懐かしいなぁ…」と言うだけで、このカエルさんのミニペッツ以上にそそられる物が私には無い。無いのだが、その奥の深さは尋常では無かった。舶来のお菓子とは知っていたが、これ程までに広がっていたとは…。まぁ、頭に乗せれば何でもアリみたいな感じは拭えないが、細かい所を見ていけば色々と違って見えるのかもしれない。
あっ。カエルさんの場合、頭部だけで完成されてる所がミソかも…。でも足が余分に付いてるなぁ。
何にせよ、ペッツは脈々と受け継がれるだろうと思う。頭の数だけ、世界は広がる。
すーーーっとする白いブロック状の小さなお菓子だが、私が幼少の頃には既にあった。お菓子単体で販売されていた記憶は薄く、どちらかと言えばディズニーのキャラクターを模した携帯容器(ディスペンサーと言う)とセットで売られていた記憶が濃い。付属のお菓子の方を、ディスペンサーにセットしてその頭部を後方にそらすとその喉元から「ぬぅ~」っとお菓子が出てくるアレである。
そのお菓子の充填はモデルガンのマガジンにカートリッジを詰め込むが如く、ディスペンサー本体(ステムとかボディと言うらしい)を下に引っ張ると現れる「溝」にはめ込むワケで、常にフル装弾でなければ気が済まなかったものだが、お菓子単体を見かけた事は無く、新たな装弾にはディスペンサーごと再度購入しなければならなかった事から、私の幼少の頃にはあまり流行らなかった気がする。
ところが、スーパーのお菓子売り場では見かける事が多々あり、買いはしないが「あー懐かしいなぁ」的な存在として続いていた事は知っていた。幼少の頃と何ら変わらないデザインを踏襲し、細々となのか大々的なのかは知らなかったが、続いていたワケである。
小さな姪を連れて、ブックストアに出掛けると、彼女はガチャガチャの前にすたすたと向かい、おじさんの顔を見上げ「ぺっつかう。」と宣言する。最初は何の意味だか判らなかったが、彼女の指差す先には小さいが紛れも無くあの形を維持したディスペンサーの写真が貼られていた。
大き目の緑色のタマゴをガチャガチャ(がしゃぽん…とも言う)から取り出し、中身を開ける様に要求され、その希望を叶えると「かえるしゃん。」と教えてくれた。丸々としたミドリのカエルの乗った小さなペッツは私が見て来たそれとは違い、小さいけれどまとまったデザインとバランスに新しい物を見た気がしたのである。
姪の母親である妹に聞くと、家中にゴロゴロしているらしい。色違いはあるものの、かえるさんがお気に入りの様で、行く度に買うのだが、執着心は薄く、ゴロゴロしている状態が続いていると言う。まぁ、小さな子供ならどこにでもある風景だと思う。でも、姪は他のキャラクターのペッツにはあまり興味が無いらしく、欲しがるのは決まってこのカエルだと言う。同じミニペッツで「どこでもいっしょ」のキャラクターもあるが、あっちのカエルには興味ないらしい。
私も気に入ったので、姪の了解を得て1つわけてもらった。単に可愛いだけではないデザインの「妙」がそこにあり、なんだか長く求めていた物がようやく手に出来た様な嬉しさがある。装填すべきお菓子が3つしか入らない所がミソだが、立派なペッツとして完成している。レギュラーサイズのボディにこのカエルさんが乗っかっていても、私はあまり気に入らなかったと思う。
気になってちょっと調べたら、コレクターの世界に触れる事が出来た。色々と種類があるが、やはり「あー懐かしいなぁ…」と言うだけで、このカエルさんのミニペッツ以上にそそられる物が私には無い。無いのだが、その奥の深さは尋常では無かった。舶来のお菓子とは知っていたが、これ程までに広がっていたとは…。まぁ、頭に乗せれば何でもアリみたいな感じは拭えないが、細かい所を見ていけば色々と違って見えるのかもしれない。
あっ。カエルさんの場合、頭部だけで完成されてる所がミソかも…。でも足が余分に付いてるなぁ。
何にせよ、ペッツは脈々と受け継がれるだろうと思う。頭の数だけ、世界は広がる。