住んでいる世田谷区の花は「さぎ草」です。「さぎ草」は野生のランで、白い鷺が羽を広げて飛んでいる姿に似ていると、こう呼ばれるようになったと思われます。
昨日から、悲しい、腹立たしい事件で気持ちが沈んでいます。安倍さんのお冥福を祈りながら、せめて美しい花で気持ちを取り直しましょう。
先ず、写真でご覧ください。以前ご紹介しました伊藤信男さんの写真です。
7月3日の朝日新聞で、さぎ草の面白い生態を学びました。ご興味のある方は読んで見てください。
これまで,さぎ草の花びらのギザギザは花粉を運ぶ虫を誘う目印になるように進化したものと考えられていました。どうも違うようです。
神戸大の研究チームが、ギザギザを取り除いた花と、正常な花を比較した結果、受粉が済んで果実が出来た割合はほぼ同じだったとのことです。「スズメガ」が蜜を吸いに来る頻度はほとんど変わらないのだそうです。
大学構内に蚊帳をつり、さぎ草を置き、スズメガを放して観察。その結果、
スズメガは羽ばたきしながらその場にとどまるホバリングをしながら6本足のうち、真ん中の2本をギザギザの花びらにひっかけて安定させていることを突き止めた、とのこと。
ギザギザの花びらがないと、姿勢が不安定になって受け取る花粉量が減り、種子の出来具合がに差が出るという。
花の形の面白さ、その形に、進化した大元の理由、など自然界は面白いですね。
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