調査日前後は雨だったのに、この日だけ奇跡的に晴。「晴れ男の高槻です」という高槻先生の自己紹介に、参加した皆さんが大盛り上がり。今日は5月から月に一度ずつ行ってきた「花と昆虫のリンク=訪花昆虫」調査の6回目で最終日でした。
今日の参加者は全部で8人。高槻先生の説明後、3チームに分かれて、それぞれのコースで「花を訪れる虫の数(正確には回数)」を数えました。
調査方法はある意味とても単純です。遊歩道に沿って、コースの始点から終点まで巻き尺を伸ばします。巻き尺の終点から始点に向かって、遊歩道の右側2mを調査範囲とします。花に虫が来ていたら1リンクです。ですから、一つの花で何リンクにもなることもあるし、ある虫が花から花へと渡ったら1匹ですが2リンクになります。難しいのは、トンボやカメムシなど蜜や花粉を求めていない虫はカウントしないことです。となると、アリは・・・? など、グレーゾーンがいっぱい。仕方がないので「一応記録」しておきます。
リンクごとに時刻・距離・花・昆虫名を調査用紙に記入します。昆虫については、同定できなかったら、「甲虫」「ハチ」などざっくりした分類名で記入するようにしました。マルハナバチ類だけは種レベルまで分類バッチリです。9月の調査では、これを1人で全部やったこともあり、たいへんでした。今回は、どのチームも複数人にしたので、リンクを観察する係と記録する係を分担できたので、楽でした。始点についたら、今度は反転して、さっきとは反対側の2mを調査します。終点についたら、記録終了です。
今度は、巻き尺を巻き取りながら、10mおきに立ち止まり、遊歩道左右でそれぞれ1mの方形枠の写真を撮ります。この時期の開花の状況をざっくり記録しておこうということです。方形枠は2m折り尺2本でつくります。花に虫が来ていたら、その証拠写真も撮りながら、方形枠写真を撮っていって、始点に着いたら調査の1クール終了です。休憩して、次のクール(コース)に向かいます。
私が担当したコースでいうと、9月の調査はFコース84.4mで、調査用紙は往復で5枚になりました。ところが、10月はFコースに似た環境のⅮコース87.6mで、往復で1枚で済みました。ざっと1/5ですね。それくらいリンクは「激減」しました。秋も終盤を迎えているのですから、当然といえば当然です。記録数も少なく、複数人で調査できたので、今回の調査は楽勝でした。
午前中に2クール、午後1クールの調査を行い、この日の調査を終了しました。お昼には、いろんな人からいろんな果物の差し入れがあり、食べ比べが楽しかったです。
乙女高原ではこのような調査活動をしています。自然を「守る」上で「調べる」ことはとても重要です。調べて、乙女高原の自然の状況が分からなければ、「どんなふうに乙女高原の自然を守ればいいのか」が分かりません。機会がありましたら、ぜひ、乙女高原の自然を調べる活動にご参加ください。
今回の調査結果は高槻先生の元に集約され、高槻先生が結果のパソコン打ち込み・考察等をしてくださいます。とてもありがたいことだと思っています。
※第1回(5月28日)調査の様子…高槻さんのブログ
https://blog.goo.ne.jp/naturetaka1212/e/65450c953a4c075dbd740c9b3e290426
※第2回(6月18日)調査の様子…高槻さんのブログ
https://blog.goo.ne.jp/naturetaka1212/e/c64fd68fdefbbdfb931cd083c67e7de9
※第3回(7月03日)調査の様子…高槻さんのブログ
https://blog.goo.ne.jp/takahome12/e/8c621f0d3a9ab38aefccc37f7d66150b
※第4回(8月11日)調査の様子…高槻さんのブログ
https://blog.goo.ne.jp/takahome12/e/a62a6cd1e838ab190d59f962613f82b2
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