乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

里山モニタリングの講習会に参加してきました

2014年03月01日 | 参加報告

■モニタリングサイト1000とは・・・
 里地里やまの自然の変化を,市民による調査によって全国規模で調べていこうという環境省/(公財)日本自然保護協会によるプロジェクトです。調査項目は9つありますが,乙女高原では、このうち『カエル調査』に取り組みます。乙女高原は2013年にサイト登録したので,今回が初めての調査になります。

 今回は神奈川県鎌倉の谷戸を活用した公園での講習会に,ファンクラブを代表して3人で参加してきました。



 講習会場となった鎌倉中央公園は,もともと山崎の谷戸と呼ばれる里山でした。谷戸とは雑木林に囲まれた谷で,両側の林から水が滲みだし,たえずジュクジュクしている,細長い湿地状の場所です。ここでは,昔から田んぼがつくられていました(谷戸田とか谷津田と呼ばれます)。1990年,ここに都市公園をつくる計画が発表されました。その中には芝生の広場やコンクリート護岸の池や全面ガラス張りの建物が描かれ、その池には吊り橋まで架かっていたそうです。この発表を知って驚き、その内容に猛反発したのが、ここでで乳幼児の青空保育をしていた「なかよし会」というグループのお母さんたちだったそうです。最終的に,市民の粘り強い活動によって,この地の自然や景観を大きく変えることなく,谷戸を生かした公園として鎌倉中央公園は生まれ,鎌倉市と協働で公園の維持管理や公園を活用して環境教育などの活動をしていこうというのが,今回の講習会の協力者である『NPO法人山崎・谷戸の会』なのだそうです。
http://www1.ocn.ne.jp/~ya-yato/



 講習内容はアカガエル類の産卵調査。講師の前田さんによると,アカガエル類は1シーズンに1匹のメスが1つの卵塊しか産まないので,卵塊の数を数えれば,それがその地域の卵を産んだメスの数になり,継続調査すれば,カエルの数の増減が見えてくるのだそうです。30名ほどの参加者と一緒に,現地の自然保護活動をされている久保さんの案内で,谷戸の昔ながらの田んぼに産み落とされたカエルの卵をじっくり観察してきました。カエルの卵をカルガモやアオサギが食べると聞き,びっくりしました。



下の写真は休耕田の写真ですが,カエルたちが産卵できるように草刈りをしたそうです。




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