言の葉（夏目漱石）：わたしをわたしたらしめるもの。主イエス・キリストの御名によって。アーメン。

　　　　僕の存在には
　　　　貴方が必要だ。
　　　　どうしても必要だ。

　　　　　（『それから』夏目漱石　岩波文庫　）


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　上記に引用した言葉は『愛』というものを単純に賛美しているとわたしは思った。ひとりの人間（男性）がひとりの人間（女性）を必要と思える、愛したいと思える、愛し合いたいと思える。この心情が主よりのものである。フツーのクリスチャンのわたしに言わせると主よりの愛をいただかないとひとりの男性とひとりの女性は真に愛し合うことができない。わたし自身のことを告白すれば、主の愛を知った者、主よりの愛をいただかなければ、とてもじゃないけど、ひとりの男性と永遠に愛することなんてできない。
　では、『愛し合うということ』とはどのようなことか。
　ごく簡潔に言ってしまえば、『互いを理解し合うこと』である。互いに相手を丸ごと理解しあうことである。すると互いに相手が主イエス・キリストだと思えてくる。（つまり相手を手段として見るのではなく、目的として見る、愛する愛を注ぐ対象として認識する）。そして上記の引用文になるわけである。
　「わたしをわたしたらしめているのは、あなたという存在である」と。


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