鉄御門(くろがねごもん)が完成したと聞いて、実家の帰りに「今治城」へ寄ってみた。もう10年来立ち寄っていなかった。規模は小さいが築城の名手といわれる藤堂高虎が築いた汐入堀を有する珍しい城とされる。
鉄御門は確かにしっかりとした木造の大きな建造物、門とはいえ内部には五つも六つも大きな部屋があったが、ピカピカに磨いた檜の床も柱も張りも新しい木の香に包まれていかにも新築のお屋敷である。100年も経てば少しは味が出てくるのだろう。
復元天守閣も鉄筋コンクリート造りだが、こちらは筑後20年近く経ち少し風格が出てきていた。
域内にある吹上神社で結婚式をしていた。
そういえば私達の結婚式もここで挙げたのよね、とかみさんが不意に思い出したように言った。結婚式に遭遇しなければ多分思い出していなかっただろうこと、数十年が経つ・・・。
更に想い出が甦った。小学校の時に遠足といえばここへ来ていたが、城址のみだった当時のままの場所もそこここに(時報サイレン塔や亥の子石など)あって懐かしかった。
帰り道、石鎚山が夕日に映えていた。
上から、今治城、鉄御門の内部、神前の花嫁、時報塔、亥の子石、石鎚連山