暖かな午後、煙突山の麓から鉱山鉄道の線路跡を黒石駅跡まで歩いた。
夏草の茂る時期には蛇が怖くて歩けないが、丁度草刈り整備されたばかりであった。
現在は鉄路は無く、跡地に沿って、坑道からの涌水を山裾の処理池まで導く水路が延々と敷設されている。レンガ造りのトンネルやインカのような石積みの遺跡があちこちに残っていて往時を偲ばせる。野猿を見かけた。
黒石駅は索道で運ばれてきた鉱石を積み替えて港近くの選鉱場まで運ぶための基地となる駅があった場所らしい。かろうじて残るホーム跡と石積みの集鉱場跡が日差しの中に佇んでいた。
黒石駅跡