じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

隷従

2020年03月11日 | 日々のこと

暖かかでした。

10時頃、遅い朝散歩で撮ってきた写真から

 

今日の新聞記事、多事奏論欄に

「隷従している人たちへ 自由になるのは簡単ですよ」

と題した記事が載っていた。

 

その記事の後段部分 から、

15年5月の党首討論の際に安保法関連法案をめぐる矛盾の追及に対し、

首相は「我々が提出する法律の説明は全く正しいと思いますよ、

なぜなら私は総理大臣ですから」

それ以来「首相は首相であるがゆえに正しい」と、閣僚や官僚らが奔走させられることになったのだと見る。

 

権力者の取り巻きたちの行動原理を、ラ・ボエシ* は記す。

「この者たちは、圧制者の言いつけを守るばかりでなく、彼の望む通りにものを考えなければならないし、さらには、彼を満足させるために、その意向をあらかじめくみ取らなければならない」

森友学園問題での公文書改ざん、加計学園の獣医学部新設に至る不透明な経緯が、いやでも思い起こされる。

 

首相は先月にも東京高検検事長の定年延長を認めるため、法解釈を変更したと答弁した。その後の森雅子法相や人事院局長のつじつま合わせは、どう聞いても破綻している。権力構造の中では、トップから遠く、下に行くほど大きな無理を強いられる。もはや限界ではないか。

 

ラ・ボエシは、人々が自由を取り戻すためになすべきことも書き残した。

「もう隷従はしないと決意せよ。するとあなた方は自由の身だ。敵を突飛ばせとか振り落とせと言いたいのではない。

ただこれ以上支えずにおけばよい。そうすればそいつがいまに、土台を奪われた巨象のごとく、みずからの重みによって崩落し、破滅するのが見られるだろう」

 

*ラ・ボエジは16世紀フランスの法曹家、モンテーニュの思想に影響を与えた親友

    著書「自発的隷従論」で権力構造の本質を暴いた 

 

まさに、我が意を得たりの内容でした。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする