2013年(平成25)も残り一ヶ月を切ってしまった。 一年の最後の月、一種の人工的に作った区切りだけれど、つい一年という単位で考えさせられて、この一年を振り返ってみてとかになってしまう。
今年は色々なものがよく壊れた。 麗鳶瑠(Laytonville)に住んで、約四半世紀になるのだから当時買った道具や機械もそろそろ寿命で修理や買い替えが必要になってきているのだろう。
北米では一般的に穴掘り機のことをバック・ホー(back-hoe)と呼ぶ。 ローダーやトラックターの後ろに油圧を利用した掘削機用のバケツを付けたのが名前の由来だろう。 初めてこの言葉に出くわしたころは、「バッコー」に聞こえたので面白い名前だと思った。
クリケットは、正式にはバック・ホーでなくトゥ・ホー(tow-hoe)と呼ばれる、名前のとおり引っ張って移動することができる小型の掘削機のこと。
土木機器は田舎の開拓には必需品で、道路のみぞや排水路、果樹の植え付け等、この穴掘り機がないと、つるはし(pick)やシャベル(shovel)での作業では追いつかない。
夏には、クリケットの油圧シリンダーのシールが弱くなりハイドロイック・オイルが少しずつもれ始めた。 このときも修理に色々手間取って一ヶ月近くかかった。
以前にも書いたが、道具がないと不便で大変だけれど、あったらあったで、メインテナンス、修理そして維持費がかかるので楽ではない。
今度は、手動のスターターが壊れた。 これも長年使っていたので、紐の部分が磨耗して切れてしまった。 本体を新品にすると100ドル以上する、一応ほかの部分は問題なく、新しい紐代の2ドル50セントで直すことが出来た。
トラックの修理のときも感じたけれど、最近の修理は壊れた部分を直すと言う作業は、新しい部品を入れ替えるだけの作業だ、無駄が出るようだけれど効率が良いからだろう。
最近の産業製品のデザインに関してデザイナーは、はたして製品の製作デザインをするだけでは十分にデザイナーとしての仕事をしていないのではないかと思うようになった。 やはり製品の使用後の廃棄処理の時点まで考えたデザインするべきだろう。