一期一会の日々

日々のあれこれ

『板上に咲く』

2024-12-07 08:27:51 | 本と雑誌

『板上に咲く』原田マハ著

ようやく読み終えた。
どれくらい手元に置いてあったのだろう。
手にとっては夢中になり、でも時間オーバーで本を閉じるの繰り返し。

大好きな原田マハさん。
棟方志功の立派な版画が祖ある日父宅に飾ってあって、
伯父が得意げだったのを忘れられない。

そして、読み進めながら驚いたのは、
とっても縁があったというか…。
私が無知なだけだったとも言えるけれど。
ちょっと書きにくいけれど、これはもう探訪しなくては!
日本民藝館にも行ってみたくなった。

エネルギー、情熱の塊の人。
そんな人にはやっぱり素晴らしい支えがあるもので。
妻のチヤさんあっての棟方だったのでは?
何かこれ!というものを見つけた人の強さと
その強さが人を惹きつけることと
その強さを見つけられることの幸せを感じた。

久々に心高ぶる読書でした。 2024.12.6 お昼休み

 


『登山と身体の科学』とスマホ

2024-05-28 08:59:54 | 本と雑誌

5/25㈯

ユガテへ新緑ハイキング。

帰宅すると父が切り抜いてくれておいた新聞記事を母が持ってきてくれた。

『登山と身体の科学』(山本正嘉著)の紹介記事。

登山がしたいという友人との山歩きを終えて、

これからも続けるために、

友人にも山の歩き方をきちんと教えてあげないとと。

また、山登りはいいことだと。

  なんかじんわり沁みる。

そんなところ、今朝スマホに電源をいれると

最初にご案内が来ていたネット記事。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d6d2e7c3c168d44a4b287f172bf1510c9371639a?page=2

新聞記事を黙読して、新緑ハイキングのことを話しただけなのに、

こんなのが届いた。

今までスマホが声を拾って情報集めてるなと思うことはあったけれど

まさか目にするものも拾えるとは😱

って、そんなことは流石にないと思うけれど、

本当にびっくりした。

この本、読んでみたい。

 

 とてつもなく時間がない😞

  ブログを書くだけじゃなくて、読む時間も😢


『成瀬は天下を取りにいく』

2024-04-15 23:49:27 | 本と雑誌

本屋大賞受賞作。

たまたま受賞前に借りていて、

リクエストが殺到しちゃうかもと金曜日、慌てて読み始めた。

本日お昼休みに読了。

もう最初からどハマリ!

映像が頭の中に浮かんでくる上手さ。

なんて魅力的な登場人物たちなんだろう。

最後の章はとうとう成瀬目線。

最後はポロポロと涙がこぼれた。

続編を早速リクエスト。

面白くて一気に読めたけど、読み終わるのが惜しくて惜しくて…。

続編でまた成瀬に会えること、成瀬を取り巻く人たちに会えることが楽しみだ!

本屋大賞に選ばれるのが納得の作品。

出会えてよかった

舞台の滋賀県にも行ってみたくなったし、

池袋の西武百貨店にも改めて足を運ばなくては!


2023読書の秋に読んだ本

2023-11-30 16:54:16 | 本と雑誌

『私たちの世代は』瀬尾まいこ著
 コロナ禍を振り返るとそうだったそうだったと共感しきり。
 その中にも未来への希望がちゃんと描かれていて
    温かい気持ちしか残らなかった。
 瀬尾まいこさんは好きな作家さんだ。
 
『いい子のあくび』高瀬隼子著
 王様のブランチで紹介されていて、気になっていた作品。
 すれ違うとき人によけられるか、自分がよけるかということを聞かれたら、
 私はやっぱりよける派というか、よけてもらえない派。
 主人公の気持ちところどころわかる気もするけれど、
 共感仕切れずチクチクとした痛み、ざわざわ感が終始漂って
 読むのが辛くなってしまった。しんどくなった読書。

『続窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子著
 私のバイブル本の続編。
 ぐいぐい引き込まれながら、
    あとがきまでほろっと読ませていただきました。
 先人たちのあれこれを知り、未来へとつなげていくことは
 今を生きる私たちの大切な役目だと思う。
 本に残してくれてありがとうございます。

 

10月中旬から読み始めて、3冊、秋と呼べる11月最終日に読み終えた。
それがちょっと嬉しい。


『リボルバー』

2023-03-08 21:53:43 | 本と雑誌

やっと読み終えた。という表現はよくないな。
もう終わってしまった…という寂しい気持ちがあるのに。
最初の100ページまでを読んでいたのはいつだっただろう。
まだ夏の暑さがやってくる前、確か。
原田マハさんはやっぱり面白いなと再認識しながら夢中になって読んでいたのに。
急に読む時間が取れなくなって、時折続きをと本を開くも
何だったっけと読んできたところをまた読み返すを繰り返し、全然進まない。
ここは意を決して、残り200ページ一気に行こう!と決める。

お昼休みが読書タイム。
更衣室でお弁当を広げていると誰かしら話しかけてくる。
3/1 時間をずらしてお昼休憩を取ってスタート。
   あと10分のところでちょっと話を聞いてと、ちょっとと思いきや小1値時間。
3/2 時間をまたずらす。
   折角ずらしたのにあと15分ゆっくり読書のところでまたおしゃべりに参上。
3/3 お鮨屋空振りの日、無印で無心に読む。
3/6 また無印へ足を運ぶ。
3/7 時間ずらしてお昼。あと1日ぐらいで読み終わるかもと思うと、ここまでとやめる。
   そのそばから、また読書ですか?と声をかけられ、
目の前に着席されて小一時間世間話から始まり相談受ける。
3/8  そして今日とうとう読み終えてしまった。

ゴッホとゴーギャン。
フィクションだけど史実に基づいているから読み応えがある。
スマホで絵画のタイトルを確認しては、物語に色が増し、作品に愛着が湧いてくる。
「ヴァエホの肖像」は見つけられず、これは物語の中だけに存在するタブロー。
想像してはどれも違うなと溜息をつく。
フランスを舞台になったあの場所この場所を、本を頼りに巡ってみたいと思った。
今回の読書もよい出会いだったな。

 

読書といえば…覚書
朝日新聞 2月2日(木)夕刊 1面トップ記事
「ゆるくて自由 私たちの学校図書館」~生徒支援のハブ機能も~
飲食に関しては全面的に肯定できないけれど、
とてもとても…


『ことばの力(岩波ジュニア新書)』川崎洋著

2022-10-19 11:33:30 | 本と雑誌

新聞を整理しながら、昨日の朝刊の編集手帳が目にとまる。

  これも「痛烈です」と断って一人の子供の詩を紹介している

  タイトルは〈おさいせん〉。わずか2行で、小さな胸に宿った疑問の答えを言い切る。

  〈おさいせんをいれるのは

   かみさまもおかねがすきなのです〉。

思わず吹き出してしまった。

覚書まで。読売新聞2022.10.18火曜日朝刊1面より


『山へようこそ;山小屋に爪楊枝はない』

2021-05-11 20:03:27 | 本と雑誌

石丸謙二郎さん著。中公新書ラクレ。
本日昼休みとうとう読み終えた。

石丸さんが担当する「山カフェ」のラジオの存在を教えてもらったのはいつだったか。
土曜の朝は仕事の日もあったりでまだ一度しか聴いていないけれど
とっても心地よいラジオ番組だった。
それからほどなくしてこの本を貸していただくことになった。

借りたときにパラパラとページをめくったけれど
しっかり読み始めたのは2月1日弘法山トレイルの日。
新書だから軽いかなと山登りに持参。
往復の小田急線の中で読みふけり、登山前、下山後で気持ちも高まった。
続きは日を空けて、名古屋駅から岐阜駅間の往復東海道本線の中で。
2月25日、金華山ソロ登山の日だ。
さらにその続きは、こうなったら登山の日のお伴にしたいと
4月2日、日和田山ソロ登山の西武鉄道で。

悲しいことにそれでも読み終ることなく、
あと残りわずか、いつ登山の日を迎えられるかと気になっていたところ
貸してくださった方が半月板損傷で明後日から入院となり
これだけ既に借りっぱなしなのに、
今度いつお会いできるかわからないと
昨日今日のお昼休みに一気に読み上げた。

石丸さんの登山の経験を元に
山のあれこれがいっぱい詰まった楽しい本だった。
あとがきの “一歩一歩” が心に響く。

  さあ、山にでかけてみませんか。
  アナタが歩こうとしている山道は、
  長い間多くの山好きビトが、汗を流し続けた喜びの道なのです。
  その道を、是非繋いでもらいたい。一歩一歩。
  山はいつでもどこでも、一歩一歩。

何事も一歩一歩。
そう言われているみたい。

  さあ、とりあえず明日本を返却しよう。


深田久弥と『日本百名山』/日本百名山ルートマップ

2021-05-11 11:13:56 | 本と雑誌

『山と渓谷(2021 No.1035)増刊6月号』の特集はタイトルの通り。
FBで参加しているグループで紹介されて気になっていたところ
先日、山の隊長が持ってきてくれた。

大特集では北海道から南下しながらひと山毎、
その山の最も美しいであろう季節の写真一枚に紹介文。
そして第2特集の百名山すべてのルートマップが
机上旅行ならぬ机上登山で登らずともその想いを満たしてくれる。

台風の翌日でルートの悪化が予想され
予定していた妙高山を断念し美ヶ原に変更した3年前の夏。
山登りのきっかけとなった妙高山には
一度でいいから登ってみたい思いは変わらないけれど
時が経つ毎に自分の技量体力年齢では
無理ではないかという思いもちらつく。
山の仲間も同様に歳を重ね、体のあちこちに不調が出てきてる。
  一人じゃとても登れない。
3年前のあの時が最初で最後のチャンスだったんだろう。
寂しいけど多分そう。

今はコロナでままならないし、机上登山を楽しみつつ
これから先でも登れそうな山を探していこう。


本と私

2015-11-11 01:21:04 | 本と雑誌

「私の人生に影響を与えた本をテーマに数冊紹介します。」

奇遇。私はそう語って、前の職場を後にしたのでした。
その時紹介したのは3冊。

1冊目は、黒柳徹子さんの『窓ぎわのトットちゃん』。
私が小6の頃、ベストセラーになった本です。
黒柳さん自身が過ごしたユニークな小学校時代を描いた作品は、
違いを認める姿を描いた、私のバイブルのような1冊です。

2冊目は、遠藤周作さんの『彼の生き方』。
中学・高校時代は遠藤周作さんの本を手当たり次第に読んでいました。
私が最も好きな作家さんです。
遠藤さんの作品は『沈黙』、『海と毒薬』などが有名ですが、
私が特に心惹かれるのが『彼の生き方』です。
生まれつきのどもりから人と接するのが苦手ですが、
動物には心を開いてきた主人公、一平。
弱い人として描かれている彼ですが、
不器用でひたむきなその生き方に胸を打たれ、
自分が正しいと思った道を進む彼こそが
真に強い人なのではと、自分の生き方を考えさせられます。
   人が真に幸せなのは、自分の信念を貫けることかもしれません。

そして最後の1冊は、サン・テグジュペリの『星の王子さま』。
私の好きなシーンは、なんといってもキツネと王子さまのやり取りです。
関わりを持つ前は何でもなかった麦畑。
でも、王子さまと友達になったキツネにとっては、その黄金色の麦畑を見るたびに、
王子様の美しい金髪と重なって、キツネに王子様を思い出させるという場面。
有名な「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない」
「めんどうをみたあいてには、いつまでも責任がある」というフレーズが出てくる場面です。

このキツネの通り、本を手に取るたびに、
前職で過ごした日々をあれこれを思い出しています。
色々迷ったときは、トットちゃんを見つめる小林先生の姿をお手本にしてきました。
また、今は一平のように自分で決めた新しい道を
選び歩いていることに後悔はありません。

たくさん好きな本はあるけれど、
人生に影響を与えたと言えば、この3冊。

これから先、また新しい本との出会いで
いい人生が送れたらいいなと思います。