一期一会の日々

日々のあれこれ

八丁峠から登る地蔵岳 ~赤城再び②~

2020-11-20 11:30:27 | スポーツ

鳥居峠から八丁峠へと向かう車道は10時でもところどころ凍っていた。
大丈夫かなぁと恐る恐る、えっちらおっちら
小沼駐車場を越えたすぐ先に路肩があり一旦は停車したものの、
なんか違う気がするとまた走り出す。
さらに少し行くと、標識に「八丁峠」とあり、
進行方向右手に既に数台駐車されていた八丁峠駐車場があった。

笹が広がる段差や奥行きがちょうどよい歩きやすい木段でスタート。
風で音をたてて笹が揺れる度に流行りの熊かと驚き、
思わずか細くも歌いながら登っていく。
霜柱が時折見られ、膝の不調を訴えていたリベンジさんが気になる。
が、珍しくテンポ良く登っておられほっとする。
圏外ですと手書きで追記された「地蔵岳9」で初めて飲み物休憩。
見上げと青空が本当に美しい
そこから10分歩くかそこらでテレビ塔のまん丸がちょっぴり大きくなって見えた。
さらに5分も行けば、山並みに浮かび上がるエメラルドグリーンの小沼が
あまりの美しさに言葉が出ない
木道からガレ場に変わり、人々の声が聞こえ始めるとそこが山頂だった。
TBSのテレビ塔のすぐ左手には富士山の姿が!
前橋の町並みを一望に、富士山から広がる山の稜線。
ゆらゆら揺れるすすきの向こうに繰り広げられる展望の素晴らしいこと!
反対側も見てみよう!の声に、お地蔵さんの前を行く。
地蔵岳だけに山頂にはお地蔵さんかぁとそちらに目を奪われていたが
振り返るとそれはそれは圧巻の風景
夏の終わり、難儀した黒檜山・駒ヶ岳が
藍色の大沼のほとりにどっしりと腰を下ろしているかのようなその姿。
その左手遠くには、なんと雪山の稜線が
たった30分程の登山でこんな素晴らしい景色に出会えるとは
これがゴツゴツしたガレ場でなければ、
目に映る景色と一緒に走り回りたい気持ち
あそこらは尾瀬かしらんなどとうっとりと眺めていると、
別ルートから到着したおじ様が声をかけてくれた。
ザックから取り出された大判の地図には、
地蔵岳を拠点に有名処の山へと直線が引かれていた。
これは面白い地図だなぁと一緒にのぞき込みながら
あれは谷川、あれは至仏に燧でしょうねと教えてくださる。
それから、山の私の足あとといった記録地図も見せてくださった。
 東京に住んでいたが恥ずかしながら離婚しまして
 自然いっぱいの前橋に移住してきたんですよ。
 自然が大好きならおすすめですよ。
と、本当に自然が大好きといったくしゃっとした笑顔で
おすすめの界隈のルートも穏やかに紹介してくださる。
今日がもしソロ登山だったら、そのままついていって歩いていただろう
壮大な景色にさらに彩りを添えてくれる良き出会いであった。

膝にサポーターを巻くというリベンジさんを置いて
山頂をあっちこっち駆けまくって眺望を改めて堪能する。
こんなに下山したくない気持ちになった山は初めて
やはり快晴の山は最高だ
青空を背景にした眺望は山の楽しみを倍増させる

後ろ髪引かれながら下山開始。
このところ身体がなまっていたのがはっきりとわかる下りの足取り。
たいした段差でもないのに、慎重にとお尻をつき
あんなに登りは歩きやすかった木段が
結構膝、いやいや足全体に堪える
 はぁ、今日は大菩薩嶺でなくて正解だったな。
 サボらずトレーニングしないと…。

下山後仰ぎ見れば、相変わらずの青空に木々が美しい。
そういえば、下から見ると紅葉しているかのような山の姿だったが
八丁峠からの登山道に紅葉は見られなかった
紅葉狩りはできなかったな
お昼は小沼駐車場に移動して、キャンピングカーの中で食べるよりもと
小沼を見ながら上里サービスエリアで購入した笹鮨に鯖鮨などを。
ほどよい登山でご馳走風景に皆一様に大満足で、
次はこの小沼から長七郎山に登って、また景色を楽しもうとなった。

素晴らしかった地蔵岳。
お気に入りの山になった

 

 


草紅葉もどきの覚満淵 ~赤城再び①~

2020-11-15 07:38:18 | 旅行記

2020.11.14 sat.

まさかこんな日が訪れるとは…
それぞれのリベンジ登山、大菩薩嶺か四阿山。
どちらかに登ろうとなった昨日、
にとっては久々の大菩薩嶺となる日だった。

が、リベンジさんがこのところ膝裏が腫れて痛みありなので
急遽前日、ブロ友様の目の覚めるような紅葉に心奪われた
赤城方面への紅葉狩りをご提案。
 もしかしたら草紅葉の覚満淵を軽くウォーキング→
 八丁峠に移動して往復1時間の地蔵岳登山(リベンジさんは待機)→
 そしてメインであり長きに渡り憧れていた赤城自然園での紅葉狩り。
リベンジさんにとって、黒檜山以来赤城は鬼門の地。
それでも膝に不安を抱えるためか、
の提案をすんなり受け入れ、しかも地蔵岳も登ると。

6時にピックアップ
重い腰のキャンピングカーがえっちらおっちら
赤城ビジターセンターに着いたのは8:50頃。
ウォーキングポールだけを持っていざ覚満淵へ
新しい木道を作る真っ最中
目に飛び込んできたのはやはり遅かりし草紅葉
それでも歩き始めると、ススキの向こうに
鳥居峠方面から差し込む日の光にキラキラと輝く沼は美しく
何より雲一つないこれぞ快晴という青空の背景が
静寂の小尾瀬に深みを持たせ、心に沁みる風景だった

鳥居峠からの景色もよろしかろうと峠に移動
まさにビンゴ
遠くに青い青い大沼、手前には覚満淵の碧い沼が
草紅葉もどきとさらに山々に包まれるような美しい景色
素晴らしい紅葉狩りもどきのスタートとなった