一期一会の日々

日々のあれこれ

小満津

2010-03-28 14:53:02 | グルメ

東高円寺はうなぎの「小満津」。
おそらく4,5年ぶり?に食してきました。

店舗が青梅街道沿いに変わって初めてです。

以前のお店は、と~っても風情のある感じでしたが、新しい店舗はどうでしょう?
もし同じ風情のままでしたら驚きです。
入り口の地べたに置かれているお品書きと額縁が、ガラス越しに見えていて気になっていたのですが、そのような感覚のままの店内だったらどうしましょう?

お味への期待と、店内への好奇心いっぱいで扉を開きます。

旧店舗とは全く違いゆったりとした配置でしたが、もうひとつ高級感が足りないのは、パーテーション作りが微妙だからでしょうか。
何はともあれうな重(竹)3000円をお願いします。
どうやらこちらは連れの方に言わせると、以前より200円アップだそうです。

無造作に置かれたランチョンシートに女将さんがザッザッと箸置き、割り箸をおいていきます。お客にとっての最適な位置ではなく、女将さんにとって最適な位置に躊躇なくおかれるのが気になって仕方ありません。

そうこうしているうちに一式が運ばれてきました。

お重のふたを開けると、あら~こんなにうなぎがぎっしりと~!!嬉しい限りです。
お口に運ぶともう今までのすべての疑問が吹き飛ぶような美味しさ!
ふっくらとして美味美味美味!!!
米粒がもっと美味しければなおよろしですが、とにかく久々の小満津のうなぎ。
それだけでもうどうにかなってしまいそうです。
肝吸いも洗練されたお味。お野菜(これはなんだったかな~葉脈が赤いすじとなっているルッコラを大きくしたような葉っぱ)もしなっとせず、かといって‘生’でもなく、ちょうどよい状態。
お漬物もこんにゃくに魅了されました。

お味は旧店舗のときよりも私にはしっくりきて美味しかったです。
芥川龍之介も堪能したという小満津のうなぎ。
今度は両親を連れてきてあげたいです。

 

 


サヨナライツカ

2010-03-05 01:31:19 | 映画

昨日とうとう見てきました! サヨナライツカ

大好きな原作、思い出深いタイ、憧れのミポリン…何が何でも見たかった1本。

本当は2月4日の鑑賞予定が、思いがけず「ゴールデンスランバー」へと嬉しい変更があって延び延びに。

この時「サヨナライツカ」鑑賞を想定してメンバーズカードを作成したものの、2月の終わりを待たずして上映終了を告げられ大ショック。

縁がないのか?いやいやそんなことないと念を送っていたところまさかの復活!

とうとうこの日を迎えました。

相変わらずの平日昼間の映画館はガラガラで…にもかかわらず、カップルに前後を挟まれ多少のストレスを感じつつも、始まってみるとまったく気にならず。

さて映画はといえば、予想通り原作の方が数倍よかった。

行間から感じられたタイ・熱帯特有の息苦しい感じは、映像にするともっと伝わってくるものかと思いきや、むしろ暑さよりさらーっとした空気感。とっても残念。

ストーリーもここだけは原作に忠実で頼みます!というところが変えられていてこれまた残念。

そして、お楽しみのミポリンには、しわがあった…。現実逃避したいので、こういう人にはいつまでも理想像として美しくあってほしかった。残念。

それでも…

「愛してる」という言葉の重みを非常に感じました。たった5文字を口にできず、たった5文字を耳にすることなく別れてしまう二人。

一緒にいられない運命とわかっていても、「愛してる」という言葉を得られるだけで、それを拠り所にして生きていけるのに、それさえも許されなかった沓子。

原作とは違う描き方をされていた光子にいたっては、痛々しいものがありました。

豊の男としてどうしようもない選択というのもありがちで納得できたにもかかわらず、最後になって中途半端な行動に出てしまい、誰もが傷つく感じが非常に嫌でした。

それでも…