一期一会の日々

日々のあれこれ

至仏山 ~山頂から鳩待峠まで~

2019-10-04 23:45:19 | スポーツ

山頂では韓国のご一行様が記念撮影の真っ最中だった。
 韓国の方は山登りが大好きなんですって。
 国内には登る山も取り立ててないので、
 日本の山はトレーニングとして、そしてヒマラヤなど登られるそう。
勝手にお仲間だった女性二人組は、ちょうど下山を開始するところだった
3人組は各々珈琲を飲んだり、お昼寝されたり寛いでらした。
やっとの思いでたどり着いたのが伝わったのか
お疲れ様でした~と声をかけてくださる。
山頂にはこの3人組とソロの方が2組、そして私たち。
小至仏山の大混雑の山頂とは打って変わって、広々とした至仏山
何という贅沢
緩やかに時は流れ、360℃の大パノラマは心にぐっとくる風景。
ずーっとこのまま漂っていたい気分。

3人組は聞くとグレートトラバースの田中陽希くんの応援隊とのこと。
今朝、尾瀬中心部を行くと彌四郎小屋を出たとあったので、
今後の天気予報を考えると今日至仏山に登ると予想されているらしく…。
バスの時間もあるので時間が許す限り山頂で待ってると。
もう何度もお会いして、お互い顔見知り、会えば声を掛け合う仲で
中には声だけというのもあるけれど、
ちょいちょいテレビ出演も果たしていると笑顔で話されてた
後日ネット検索してみたら、田中君は翌日の9/30至仏山登頂だったようで
お三方、残念だったろうなぁ
至仏山はこれで4度目だけど、いつもわいわい仲間と登っているので
毎回、こんなんだったっけと思ってしまう。
雪山も好きなんだけど、至仏だけは雪になると下から登らなくてはならないので
まだ登ってないとカラッと笑顔。
さらっと「とにかく山が好き」と仰るのがとってもかっこよかった
心が解き放されるような山の景色と素敵な方達との会話。
心地よい時間が流れた。

山頂での時間を30分ほど過ごし、
また山でお会いましょうと先に下山を開始したのは13:41。
その間、誰も登頂してこなかったので最後の登頂者だったのか。
ピストンする登山道は、もう慣れたもの
蛇紋岩も果敢に攻め、四つん這いのように両手両足、全身を使い、
相変わらずお尻を挟まれながら滑り降りる
途中、若いカップルが左手ロープ向こうに登ってくるのが見えた。
山の鼻からの彼らが最後の登頂者だろうか。
そうこうしているうちに、小至仏山に到着、14:21。
もはや人っ子一人いない
帰りのバスに間に合うのかしらん?と一瞬不安がよぎった。

蛇紋岩にへばりつくようにして小休憩をとり、14:28出発。
登りはあんなに慎重に足場を確保しながらだったのに、
もう無我夢中のすごい勢いで岩から岩へと足というかコロコロの体を運ぶ
下りに滅法強い同行者についていくのに必死だ
もうすぐテラスというところで、先のカップルが登場。
やはり山の鼻からの登山で、山頂まで長く辛かったと女の子。
でもそこは若いお二人、呼吸の乱れもなく顔色ひとつ変えずケロッとしている。
あとどのくらいなんでしょう。に、
あそこが鳩待峠で、しばらく行くとテラスがあるので
そこからマップでは1時間ほどとあるとベテランのように答えると
目指す先が視界に入ると俄然やる気が湧いてくるねと男の子。
きっと予定時間よりも早く到着するだろうなと
先を行く二人の背中を見送った

木道に入るとクロカンではなかなかできず
叱咤激励されるダブルポールを階段でも。
これがかなり有効で、私にしてみたらちょっとしたトレラン状態だ
先を行っては振り返り、立ち止まって待ってくれるを繰り返す中、
あ、りすみたいのが後ろにの声に振り返ると
階段をぴょんぴょん、オコジョのこどもが行きつ戻りつついてきていた
とっても可愛い
数歩下っては振り返ると、ぴょんぴょん後ずさるように戻ってはまた降りてくる。
どこまでついてきてくれるのかなと楽しみに歩いていたけれど、
階段が切れたところでいなくなってしまった。

赤い屋根が前方に見え、あそこが鳩待峠かとこれで最後と渾身の歩きを見せると
ただただ美しい紅葉であった。
疲れてくるとそんなトラップにうっかり引っかかってしまう
今度は白いものが前方に見え、
さすがに白いものはなかったはずだけれど油断は禁物、
疑心暗鬼に歩いていると、峠に到着した。16:04。
小至仏山からノンストップの1時間35分間
マップ通りの標準時間で、本当によく頑張ったと我ながら思う

行きに閉店時間は16:45と聞いていた花豆ソフト🍦にも無事ありつけた。
オコジョとさよならしたあとは、
このソフトを食べることだけが拠り所だった
次は16時半出発と案内のあるバスだったが、
どうぞどうぞと促され、ソフトクリームを持ったままバスに乗り込む。
16:41、帰途につく。

ちょっぴりあきらめかけていた妙高山への思いが
再燃した登山となった。
少し、自信がつきました





至仏山 ~鳩待峠の登山口から山頂まで~

2019-10-04 12:03:48 | スポーツ

2019.9.29 sun.

ピックアップは4:54。
戸倉野駐車場はキャンピングカーは停められないと
尾瀬高原ホテル前のスキー場に案内される。1000円。
7:50にバスが来るとのことで、時計を大慌てで確認したのが7:38。
ホテル内でバスチケット980円を購入し、バスに乗れたのは8:05。
満員御礼のバスに揺られ、鳩待峠に着いたのは8時半頃。

今年の紅葉狩りはどうしようとなって、
2年前の夏の尾瀬に感動したときに、秋の草紅葉、春の水芭蕉も楽しみたい
至仏山にも挑戦したいなぁと話していたのを思い出し、
それでは、至仏山から尾瀬ヶ原の草紅葉を楽しもうとなっての山登り
5日ほど前に急遽決めて、トレーニングもしていないのにと不安だったけれど
山は待ってくれど、行けるときに行かないとご縁がなくなってしまう。
天気予報はかなり微妙だったが、
この日しか調整がつかずとにもかくも雨天決行!でさらにドキドキ。

嬉しいことに雲に覆われているけれど、雨は降りそうになかった。
3人組が登山届を書いているのを横目に8:44スタート
笹が広がる樹林に木道を行く。
歩きやすいようで、アップダウンや傾いていたり、
歩幅の合わない階段は案外疲れる
呼吸を整えるための一旦停止を何度も繰り返しながら歩く。
樹林帯を抜けたところで右手に展望が開ける!
原見岩の上で一休み。
目の前には地塘が点在する金色の草紅葉の尾瀬ヶ原、その先には燧ヶ岳。
見たかった景色が目の前に広がっている
心地よい風に吹かれながら、岩の上で大の字になってみる
先の3人組も合流し、さらには女性二人組もやってきて華やいだ雰囲気に包まれる。
二人組は同行者に記念撮影をおねだり。
この先抜きつ抜かれつしながら、要所要所でお二人の専属カメラマンとなった同行者。
至仏山も視界に入り、20分ほど休憩し、10:10に歩き出す。

飲料水には適さない水場があるオヤマ沢には10:30着。
冷たい水が気持ちいい
記念撮影を終え15分ほど歩くと、草紅葉と地塘のミニ尾瀬ヶ原ならぬオヤマ沢田代に。
曇りでも遮るものない大きな空に草紅葉の伸びやかな木道を歩く至福
再び樹林に入り、笠ヶ岳への分岐を過ぎ、テラス席のようなベンチが並び、
また、3人組と二人組と合流する。
船の舳先のように突き出た展望台もどきのポイントは特別感があって嬉しい。
でも、ベンチからの方が眺望は良いと思う。

ここから先はちょっぴり荒々しい雰囲気になる。
蛇紋岩とハイマツの覆う中の木道を行き、
ここからが正念場というあたりで、
今まで3組で抜きつ抜かれつほのぼの登山だったのが
おそらく山ノ鼻からの登頂を終え下山途中の人々とすれちがい始めた。
行くひと来る人、お互いが譲り合いながら、
ポールを束ねて岩場をよじ登ったり
岩の間にお尻がすっぽり挟まって抜けないを何度か繰り返し、
人であふれかえる大混雑の小至仏山に着いたのは11:35。
記念撮影もそこそこに、一息つくこともなく先へと進む。
10分ほど歩くと、至仏山と燧ヶ岳の両方を写真に収めることができるポイントで
大騒ぎしながら改めて記念撮影開始
振り返るとこのビュースポットが、
専属カメラマンの任を図らずも解いてしまった場所になる

あそこが山頂じゃないと目標が見えたところで安堵
ところがどっこい、たどり着いたところは
まるでマンションのエントランスホールみたいに人々を迎え入れてくれる空間だったが、
待望の山頂ではなかった
相当なダメージを受け放心状態の中、下山の方々が通り過ぎる度に、
ここが山頂ではなかったんですね~と思わず話しかけてしまう。
もうすぐもうすぐと声はかかれど、もうすぐの実際がわからなくて
途中、目まいがするという同行者も心配だったし、
自分自身もそろそろ炭水化物を入れなくては頭痛が懸念されて、
このエントランスホールでもうお昼を食べちゃいましょう!となる。

12:15から12:46まで吹きっさらしで風にあおられながらおにぎりを食べる。
念のためのロキソニンを飲み、
座った途端腰が痛いと言い出した同行者は湿布を貼り、
膝にはサポーターを巻いて再出発に向けて準備万端
すっかり冷えてしまい、ここからは上着を羽織って登頂だ。
そうそう、ご機嫌だったのは
おろしたてのストックのイラストが可愛いTシャツを見て、
行き交う女性陣が可愛い 買おうか迷っていたTシャツだ 
どこで売っているの 
中には、商品の説明までしてくれるお嬢さんもいらしたりと
山登りの新しい楽しみ方を知った気分だったこと
Tシャツ一枚で、こんなにも幅が広がるんだなぁ。

エントランスホールからもそろそろか 次か
幾度か繰り返し、やっと至仏山山頂に 13:14。
やっと やっとだ