東京歌舞伎町タワーから22時発の高速バス。
降り立つは翌日7時着の室堂。
今年は富山駅行きではなく、直接室堂に到着する夜行バスで現地入りした。
いつもより長時間乗っているのでよく寝られた方だとは思う。
バスから降りて、立山玉殿の湧き水を飲みながらおにぎりで朝ご飯。
昨年と違って驚くほどの青空がぱーっと広がる。
これからあの山頂を目指すのかと少しドキドキしながらもとっても気持ちいい。
歯磨きや洗面を済ませ、余分な荷物をロッカーに預ける。
7:47、いざ雄山へ!
チングルマの綿毛が広がる石畳は、私にはちょっと歩きにくい。
室堂山荘を遠く通過し、分岐からいよいよ登山開始の雰囲気が高まる。
相変わらず歩きにくい舗装路だけど、
ポールをつきつき花をじっくり見たり、雄山を仰ぎ、
振り返ってはその何ともいえぬ風景にため息。
そんなこんなでゆっくり登山。
スタートから30分ほど歩いたあたりでは浄土山方面に雪渓も少しばかり見られた。
祓堂通過は8時半。
ここからのジグザグ道、
そして最後の一の越までの直線の舗装路の上り坂が案外きつい。
スタートから1時間かかって、一の越山荘到着。
今まで振り返り見てきた景色も緑鮮やかで最高だったけれど
上がってきて山荘右手のベンチから見るその景色がもうたまらなかった!
鞍部の緑の向こうに連なる山々。
私でもそれが槍ヶ岳とわかる先端。
こんなにすがすがしい気持ちはどこから湧き上がってくるんだろう。
振り返り見てきたアルプスのような景色もよかったが、
自然の偉大さを感じさせるこちらの風景にも圧倒された。
10分ほど景色を堪能していると、
雲が上がってきいるのに気づき慌てて雄山山頂を目指す。
もうここからは岩場、ガレガレ。
途中、何個か可愛らしい祠を見かけたけれど
それが後から二の越、三の越~を表すものだと知った。
予習が足りなかったなぁ。
岩場に咲くリンドウなどが励ましてくれたガレ場の急登は
ポールを途中でザックに収め手足を使って登っていく。
先を越していった方が、富士山が見えますよと教えてくれた。
もう少し遅かったら雲に隠れてしまって見られなかった。
そう、もう上がってくる雲との追いかけごっこのようにして山頂を目指す。
楽しくて仕方ないけれど、ちょっとペースがつかめない感じも否めない。
社務所前到着。
雄山神社が鎮座する山頂は、その向こうは青空は全くなく雲が一面に広がる。
今まで歩いてきた先からも雲が上がってきてる。
写真を撮りつつ、鳥居をくぐってお祓いをお願いする。700円。
3003㍍の峰本社に神主さんが待機され
人数が集まったところでお祓いを受ける。
みんなで寄り集まって座り、気持ちが改まった。
最後は神主さんのかけ声でみんなで万歳三唱!
四方遮るものがないてっぺんで恥ずかしながら大声を出して
何か憑きものが落ちたような晴れ晴れとした心持ちに。
素晴らしい、今こうして思い出しても二度とない体験だと思う。
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