当店のサスペンション開発担当の砂邊君が、
最高峰のGSX-R1000Rのリヤーサスペンションを作りました。
心底真面目な彼は当店では最速の男!
サーキットでは社長といえども容赦しません!
そんな彼が、サーキット走行は勿論、一般道での快適走行の実走テストをここ半年間、念入りにテストしてきました。
社外サスペンションは、サーキット走行を重視している物が多く、街乗りでは、荷重がかからず、
セッティングしていくと、ダンパー調整を抜きぎみにしてしまいがちですが、
高速コーナーで大回りとなり、ヒヤリ!とする事になってしまいます。
特に、高速道路からインターチェンジに降りる時、
カーブがキツクなっていく過程で、曲がらず肝を冷やす時ないでしょうか?
また、ダンパーを掛けていくと、小さなギャップを拾う度に、
首の芯にゴツゴツ振動が伝わってきたり、
ハイパープロ社のコンスタント・ライジングレート・スプリングは、
動き始めの初期レートが変えられる唯一無二のスプリングです。
荷重がかかりずらい、低速域のコーナーでも良く動き、
高速コーナーで高荷重がかかっても、しっかり対応できます。
ダンパーの動きはしなやかに動かせるよう
1クリックずつ、必ず仕事をするように心がけました。
ある所から、急に固くなるような事はありません。
調整幅も十分にとってありますので、スプリングレートを変更しても、そのまま対応します。
そのスプリングは、オプションとして、リニアレート・スプリングを用意しました。
9・9.5・10Kgより選択できます。
当店でのサスペンションの基準は必ず公道で機能する事!
目指したのは、アクセルを開けた時の接地感!
コーナーからの脱出スピードを重要なテーマとして開発しました。
路面追従性を重視した恩恵が,副産物としてトラクションコントロールにも良い方向に影響しました。
むやみやたらとトラクションコントロールを効かせません。
ノーマルサスでは、高速道路での巡航速度でも、ギャップに乗った時、後輪の接地面が希薄になり、
トラコンが働き、インジケーターがピカピカ光っていたのですが、
路面に張り付く重厚なセッティングで、トラクションを向上しています。
ダンパーグラフ
ノーマルが青線、オリジナルサスが赤線
守備範囲を大幅にとってあります。
切り替えしのスピードは重すぎず、軽く動きすぎない、丁度良い所にて出荷しますが、
車高調整を設けているので、調整により、まったりと、動くようにも、パタパタ切り替えすようにも
その、車高調整は、車高調で上下5mm、リンク比(車両装着)で上下約10mmずつ高くも低くも出来るようにしてあります。
高くする方向には、他のサスペンションメーカーにも見受けられますが、
低くできる方向には、あまり見受けられません。
足付きに不安を抱える方や、車体の姿勢を整えるのに必要!と、考え、採用しました。
高くする方向にも勿論対応しています。
ハイトの低いレインタイヤを装着した時や、
車体の切り替えしスピードを速めたい!
などの要望にもキッチリ対応します。
コンプレッション調整はハイとローの調整機能を設け、新型の形状になっています。
そのアウターはオランダ、ハイパープロ社に頼み込み、ハイパーブルーの配色でオリジナル感を演出しました。
私が頭を地面にこすり付けるよう頭を下げた、おかげもあり、価格は156000-税別と、価格を抑えられました。
ハイパープロ社にお墨付きを頂くのに時間がかかってしまいましたが、
時間をかけた分、作り手が何を伝えたいのか解かって頂けると思っています。
私達が真心を込めて制作したものなので、
多くの方々に評価して頂ければ幸いです。
私達は常に全てのサスペンションメーカーに挑戦しています。
2018東京モーターサイクルショー(3/23・24・25)アクティブ・ブースにて、実車装着展示いたします。