◆ KODAIRA祭実行委員会から正式な回答がきました。
しかし「ゼロ回答」です。理由は「思想」。
反レイシズム情報センター(ARIC)です。なかなか進捗状況をお伝えすることができず申し訳ございませんでした。
まず昨日5月1日付で、KODAIRA祭実行委員会からARIC側が求めていた面談に応じるとの連絡がありました(GW明けに面談が実現する予定。これについて改めて進捗をご報告します)。
さらに本日5月2日午後9時頃、本キャンペーンに対して、KODAIRA祭実行委員会からようやく公式の回答がありました。
ご協力くださいました皆様にご報告もかねて、回答の全文を公開します(末尾に引用)。
さて、たいへん残念ながら、KODAIRA祭実行委員会の回答は「ゼロ回答」でした。11,389人(5月2日時点)もの方々のご賛同を得た本キャンペーンの要求が一蹴されてしまったことは、当会としても当惑するばかりであり、極めて遺憾です。
さらに回答は「思想」を根拠に本キャンペーンの要求を拒絶しています。(左右など)「思想」以前の問題であるはずの差別防止義務が、同委員会の「自立」「中立」を脅かすとしている回答は、理解に苦しむとしか言いようがありません。
ただし評価できる点がないとは言えません。というのも回答には、
「我々は百田氏の物議をかもす発言・ひいては来場者の方を傷つけかねない発言を防ぐべく、講演会の台本において思想に触れるような内容は一切盛り込まれておらず、講師側にその内容からはずれた発言は慎むよう伝えております。講演会中に万が一思想に触れるような発言を行った場合には、退場を含む厳重注意を行う用意があります。」と明記しています。もしこの部分が百田尚樹氏に差別をさせない、もし差別が起きた場合退場させる、という趣旨であれば、これは評価できるものです。
しかし回答にはあえて「差別」という言葉が一言もなく、さらに何が差別で何が区別なのかをKODAIRA祭実行委員会がどういう基準で決めているのかが全く不明です。
そのため、このままでは同実行委は、せっかく百田尚樹氏に差別をさせまいとしても、明確で公的な反差別ルールが存在しないために、客観性のない極めて恣意的な「検閲」を行う別の危険性さえあります。
以上、本日は回答が来た旨のご報告とさせて頂きます。
私たちは回答を踏まえ、あくまでも実効的な差別禁止ルール制定に向けて、さらなるアクションを行ってまいります。
みなさまには、改めてご支援・ご協力のほどをお願いすると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
反レイシズム情報センター(ARIC)
(以下、KODAIRA祭実行委員会の回答引用)
★ 一橋大学に差別を許さない学園祭の実現を求めます。
登壇する百田尚樹氏に絶対差別をさせないでください。または企画を中止してください。
しかし「ゼロ回答」です。理由は「思想」。
反レイシズム情報センター(ARIC) 2017年5月2日
反レイシズム情報センター(ARIC)です。なかなか進捗状況をお伝えすることができず申し訳ございませんでした。
まず昨日5月1日付で、KODAIRA祭実行委員会からARIC側が求めていた面談に応じるとの連絡がありました(GW明けに面談が実現する予定。これについて改めて進捗をご報告します)。
さらに本日5月2日午後9時頃、本キャンペーンに対して、KODAIRA祭実行委員会からようやく公式の回答がありました。
ご協力くださいました皆様にご報告もかねて、回答の全文を公開します(末尾に引用)。
さて、たいへん残念ながら、KODAIRA祭実行委員会の回答は「ゼロ回答」でした。11,389人(5月2日時点)もの方々のご賛同を得た本キャンペーンの要求が一蹴されてしまったことは、当会としても当惑するばかりであり、極めて遺憾です。
さらに回答は「思想」を根拠に本キャンペーンの要求を拒絶しています。(左右など)「思想」以前の問題であるはずの差別防止義務が、同委員会の「自立」「中立」を脅かすとしている回答は、理解に苦しむとしか言いようがありません。
ただし評価できる点がないとは言えません。というのも回答には、
「我々は百田氏の物議をかもす発言・ひいては来場者の方を傷つけかねない発言を防ぐべく、講演会の台本において思想に触れるような内容は一切盛り込まれておらず、講師側にその内容からはずれた発言は慎むよう伝えております。講演会中に万が一思想に触れるような発言を行った場合には、退場を含む厳重注意を行う用意があります。」と明記しています。もしこの部分が百田尚樹氏に差別をさせない、もし差別が起きた場合退場させる、という趣旨であれば、これは評価できるものです。
しかし回答にはあえて「差別」という言葉が一言もなく、さらに何が差別で何が区別なのかをKODAIRA祭実行委員会がどういう基準で決めているのかが全く不明です。
そのため、このままでは同実行委は、せっかく百田尚樹氏に差別をさせまいとしても、明確で公的な反差別ルールが存在しないために、客観性のない極めて恣意的な「検閲」を行う別の危険性さえあります。
以上、本日は回答が来た旨のご報告とさせて頂きます。
私たちは回答を踏まえ、あくまでも実効的な差別禁止ルール制定に向けて、さらなるアクションを行ってまいります。
みなさまには、改めてご支援・ご協力のほどをお願いすると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
反レイシズム情報センター(ARIC)
(以下、KODAIRA祭実行委員会の回答引用)
一橋大学大学院言語社会研究科(引用終了)
梁英聖様
お返事が遅くなり申し訳ありません。第21回KODAIRA祭実行委員会の鈴木悠理でございます。貴殿の提案に対して公式な回答をさせていただきます。
結論から申し上げますと、当委員会は、貴団体が主催しているキャンペーンのご要望に応じることができません。
なぜ応じることができないのか、ということについてですが、当委員会は百田尚樹氏の講演会において特定の思想を語らせることを意図していないからです。
我々は百田氏の物議をかもす発言・ひいては来場者の方を傷つけかねない発言を防ぐべく、講演会の台本において思想に触れるような内容は一切盛り込まれておらず、講師側にその内容からはずれた発言は慎むよう伝えております。講演会中に万が一思想に触れるような発言を行った場合には、退場を含む厳重注意を行う用意があります。また、当日に当祭において思想に基づく運動がおこることや、暴力行為が起こるのを未然に防ぐため、職業警備員による警備体制の整備が行われているほか、万が一そのような緊急事態が起こった場合に速やかに対処できるよう、立川警察署との事前打ち合わせも入念に行われております。
このように、この講演会が何らかの思想を語らせることを意図しておらず、緊急事態の防止及び発生した場合の対処が行われている状況下で、他の団体が考案した、思想に関わる規則を批准することは、当委員会の自立と中立を著しく揺らがすものです。
以上の理由から、当委員会は貴団体の要求をのむことはできません。ご理解のほどを切にお願いいたします。
第21回KODAIRA祭実行委員会
委員長 鈴木悠理
★ 一橋大学に差別を許さない学園祭の実現を求めます。
登壇する百田尚樹氏に絶対差別をさせないでください。または企画を中止してください。
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