世界の首脳１０人の人気度調査

　◆ 首脳らの成績表、習主席が最高点－安倍首相は後塵拝す - Bloomberg
　【記者：Dexter Roberts】　（ブルームバーグ・ビジネスウィーク）：世界の首脳１０人の人気度を測る最近の調査が、中国共産党の宣伝媒体にとっておきのネタを提供した。３０か国の約２万６０００人を対象にした調査で最も評価が高かったのは習近平国家主席だったからだ。
　中国英字紙チャイナ・デーリーは１７日、多数の分野で最も評価の高い世界のリーダーは習主席だと報じた。
　引用したのは日本の調査会社ＧＭＯが実施し、米ハーバード大学行政大学院（ケネディスクール）のアッシュ・センター・フォー・デモクラティック・ガバナンス・アンド・イノベーションが公表した調査。
　「中国の回答者は自国の指導者が内政・外交問題にどのように対応しているかに関して、最高の信頼感を示した」という。
　国民が自国指導者を評価する国別ランキングで、習主席は１０点満点で平均９点となった。中国の回答者の９４．８％が習主席の内政を評価、外交を評価した回答者は９３．８％に上った。
　次点はロシアのプーチン大統領で、８．７点だった。
　次いでインドのモディ首相（８．６点）、南アフリカ共和国のズマ大統領（７点）、ドイツのメルケル首相（６．７点）の順。
　オバマ米大統領は６．２点で７位だった。米国民でオバマ大統領の内政を評価したのは５１．７％にすぎない。外交に至っては４９．１％にとどまった。
　アッシュ・センターのディレクター、アンソニー・セイチ氏は「政府がメディアを支配するような国で、国民が自国の指導者により多く目を向けるのは驚くことではない」と指摘。その代表的な例として中国とロシアを挙げた。
　同氏によれば、中国人の９３．９％が習主席に注目する一方、オバマ米大統領に関心があると答えた米国人は７４．４％。
　それでも習主席は国際的にも評価が高い。回答者に他国のリーダーへの評価を尋ねたところ、習主席の平均スコアは７．５点と最高。習主席を高く評価するのは特にアフリカと東欧、それに日本を除くアジアだった。
　オバマ大統領の平均点は６．６と、習主席とモディ首相、メルケル首相、ズマ大統領、ブラジルのルセフ大統領に次ぐ６位。
　そのオバマ大統領の後じんを拝するのがキャメロン英首相、フランスのオランド大統領、安倍晋三首相。しんがりはプーチン大統領だ。
原題：Xi Jinping Is the World’s Most Popular Leader, Says Survey （抜粋）
（原文は「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」誌に掲載）

記事に関する記者への問い合わせ先：北京 Dexter Roberts

『Bloomberg』（2014/12/19）
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NGTEDP6JIJUV01.html