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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

11月、愛知・名古屋と岡山で、ユネスコ世界会議。教育が果たす役割

2014年10月16日 | 人権
  持続可能な開発のための教育(ESD)に関する
 ★ ユネスコ世界会議 ★

 2014年11月10日(月)~12日(水):愛知・名古屋
 2014年11月4日(火)~8日(土):岡山(ステークホルダー会議)

 来月、岡山と名古屋で「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」が開催されます。
 ○ DESDの道を開いたいくつもの主要イベント

 1972年、国連人間環境会議がスウェーデンのストックホルムで開催され、人間環境の問題に対処するための方法として教育が大きく取り上げられました。ブルントラント委員会報告書「地球の未来を守るために」(1987)において、持続可能な開発が「将来の世代のニーズを充たしつつ、現在の世代のニーズをも満足させるような開発」と定義されました。こうした初期の議論においてすでに、社会・経済・文化・環境面で世界が抱える課題への対応において教育が果たす役割が論じられています。
 1992年にリオ・デ・ジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議」(「地球サミット」)では、アジェンダ21第36章に、持続可能な開発の実現に教育が果たす役割が明記されています。
 以来、地球サミットで採択された気候変動、生物多様性、砂漠化に関する条約等、国連の主要な会議や文書において、持続可能な開発の実現に向けて教育が果たす役割の重要性が確認されてきました。
 ○ 「国連持続可能な開発のための教育の10年(DESD)」

 2002年の持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット)を踏まえ、国連総会は同年12月、2005年から2014年を「国連持続可能な開発のための教育の10年」と定めました。また、現在および今後の持続可能な開発が直面する課題に対応しうる教育の世界的な取り組みを担う主導機関として、ユネスコを指定しました。
 DESDの中間年にあたる2009年には、ユネスコとドイツ連邦教育研究省の共催、ドイツ・ユネスコ国内委員会の協賛により、ドイツのボンにて第1回「持続可能な開発のための教育(ESD)世界会議」が開催されました。同会議はそれまでの成果を振り返るとともに、DESDの後半に向け新たな弾みをつけました。
 ○ 3つの主要な問題

 2009年世界会議の成果文書であるボン宣言、さらにはDESDの後半5年間に向けて新たに策定された戦略に基づき、ユネスコは教育を通じて、持続可能な開発における3つの主要な問題「気候変動、生物多様性、防災(災害リスク軽減)」に焦点をあてて取り組んできました。
 ユネスコが2009年と2012年に発表したDESD中間評価報告書によると、各国および国際レベルにおいてもESDが教育政策における比重は高くなっています。ESDの指導方法は進み、世界中で質の高いESD 活動が実践されています。
 ○ DESD以降のESD

 大きく前進したとはいえ、まだ多くの課題が残されています。DESD後の持続可能な未来は、ESDに潜在する可能性にかかっています。世界がかつてないほどの複雑な課題に直面する中、ESDの恩恵をこれまで以上に活用することが重要になってきます。
 ESDの取組みは2014年以降も続きます。2012年の国連持続可能な開発会議(リオ+20)の成果文書の中で、加盟国はESDの重要性を認識し、DESD終了後も取組みを強化すると確認しあいました。従って、2014年のESD世界会議は、DESDの終了の節目となるだけでなく、それ以降のESDの行方を指し示す道しるべとなるものです。
 ★ 主催者

 2014年の持続可能な開発のための教育(ESD)に関する世界会議は、ユネスコと日本政府によって共催されます。同会議の準備は、世界各国のESD専門家で構成される国際運営委員会ならびにDESD国連機関間委員会の代表の助言の下で進められています。
 ★ 意義と目標

 2014年の「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」はなぜ重要なのでしょうか。
 それはこの世界会議がESDの転換点となるからです。

 持続可能な開発を達成するには、政治的な調整や財政的なインセンティブだけでは不十分で、人々の思考、行動様式に根本的な変革が必要なのです。
 こうした変革をもたらすために教育が不可欠であることを、国際社会は長い間認識してきました。
 ESDは、持続可能な未来を形作るために必要な知識、技能、生活態度、価値観を学ばせるもので、気候変動や貧困削減などの持続可能な開発に重要な課題を、授業や学習に取り込んでいます。
 また学習者が、そうした持続可能な開発のために行動を起こせるよう、参加型の授業、学習方法をも促進します。
 2014年の世界会議は以下の4つの目標を掲げて開かれます。

 ★ プログラムと関連文書

 3日間にわたって開催される世界会議では、閣僚級会合と全体会議のほか、ワークショップが予定されています。サイドイベントはステークホルダーがESDプロジェクトやプログラムを発表する場となります。展示では、ステークホルダーやパートナーによるESDの成功事例が一堂に介します。
 ★ プログラム

 ○ 全体会合
 世界会議では、以下の4つの全体会合を設ける予定です:

 1. 10年間の成果から
 オープニングの全体会合では、DESD(国連ESDの10年)の成果を検証すると共に、世界の現状に対するESDの急務課題を確認します。
 2. 万人にとってよりよい未来を築くための教育の新たな方向付け
 全体会合Ⅱでは、持続可能性に関連する事柄を教育に取り込むことが質の高い教育の実現に寄与するという側面からESDの意義を考察します。地球市民教育に対するESDの貢献を具体化します。
 3. 持続可能な開発のための行動促進
 全体会合Ⅲは、気候変動や防災(災害リスク軽減)、生物多様性といったESDならではの特徴に光を当てます。
 4. ポスト2014のためのESDアジェンダの策定
 クロージング会合では、世界会議で得た成果から、ポスト2014年のESD活動について協議します。
 ★ ワークショップ

 ESDユネスコ世界会議に向けて30件以上のワークショップが以下の4つのクラスターに分けて計画されています。(ワークショップのタイトルは仮のものです)
 ○ クラスター1:10年間の成果から
以下の各分野において、成功を収めた示唆に富むイニシアティブを紹介します。

1. ESDの概念
2. ESDの政策
3. 国際的に合意された開発目標の達成におけるESDの貢献
4. ローカル・イニシアティブと複数のステークホルダーによるESDネットワークの展開
5. ESDのための革新的な教授・学習アプローチ
6. ESDのためのパートナーシップ動員
7. DESDとESDのモニタリングと評価

 ○ クラスター2:万人にとってより良い未来を築くための、教育の新たな方向付け
ESDを以下の各分野において、質の高い教育の中核部分として論じます。

1. 就学前教育
2. 初等・中等教育
3. 高等教育・研究
4. 技術教育・職業訓練(TVET)/グリーン・スキル
5. 教員養成・研修
6. コミュニティ学習とノン・フォーマル学習(学校外教育・社会教育)
7. 情報通信技術(ICT)
8. 革新的学習のための空間と機会
9. 教育の新たなビジョンとしてのESD

 ○ クラスター3:持続可能な開発のための行動促進
以下の各分野で、政策と実践を促進するための重要な方策としてESDを論じます。

1. 水と衛生
2. 海洋
3. エネルギー
4. 保健
5. 農業と食糧安全保障
6. 生物多様性
7. 気候変動
8. 防災(災害リスク軽減)(DRR)
9. 持続可能な消費と生産(SCP)
10. 貧困撲滅の観点からみたグリーン経済
11. 持続可能な都市と人間定住

 ○ クラスター4:ポスト2014のためのESDアジェンダの策定
以下との関連で、2014年以降のESD枠組み策定を考えます。

1. 包括的な21世紀型のコンピテンシー(総合力)の強化
2. 様々なレベルでのESDの政策への統合
3. 持続可能な開発目標(SDGs)
4. ESD推進におけるローカル・イニシアティブの役割
5. ESDに対する全組織的アプローチ
6. ESDへの支援促進
7. 2014年以降のESDのモニタリングと報告の枠組み

 ○ サイド・イベント
 今回の世界会議では、関係者やパートナーがサイド・イベントを企画する機会を設けています。サイド・イベントは、過去10年間におけるESDの重要性と進捗状況を紹介すると共に、ESDの議論を深める機会となります。
 申し込み受付は2014年初頭に開始予定です。

 ★ パートナー
 愛知・名古屋
 あいち・なごやは、「2014年持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」の公式開催地です。ESDユネスコ世界会議あいち・なごや支援実行委員会はESDの概要、ESD世界会議の開催のPR、あいち・なごやの取り組み等を紹介するビデオ・クリップ「持続可能な未来とESDユネスコ世界会議の成功に向けて」を作成しています。
 岡山市
 岡山市は、愛知県名古屋でのESDユネスコ世界会議に先駆けて2014年11月4-8日に開催されるステークホルダー会議の公式開催地です。
 ★ ステークホルダー会議
 2014年11月4-8日に岡山市で開催される一連のステークホルダー会議には、ユネスコ・スクールや青少年の代表が参加します。
 ステークホルダー会議では、2日後の2014年11月10-12日に愛知県名古屋市で開催されるESDユネスコ世界会議のためのインプットや提言がまとめられます。
 人口約70万人の岡山市は中国地方にあり、岡山県の県庁所在地です。2005年、岡山地域は世界初のESD地域拠点(RCE)のひとつとして国連大学の認定を受け、市民や教育機関などの組織がDESDの主旨に賛同し、互いに連携を深めながらESD活動を強化してきました。市内にある37の公民館(CLC=コミュニティラーニングセンター)もRCEとして、アジアのCLCとの交流を担っています。
 また、岡山市内にある岡山大学は、ユネスコ本部からESD推進プログラムに関する「ユネスコチェア」に認定されています。
 ★ ステークホルダー会議
 学生と教員のためのユネスコスクール世界大会
 日程:2014年11月4-8日
 会場:岡山県および他県

 ユース・コンファレンス
 日程:2014年11月7日
 会場:岡山国際交流センター(岡山県岡山市)

 持続可能な開発のための教育に関する拠点の会議
 日程:2014年11月4ー7日
 会場:岡山コンベンションセンター(岡山県岡山市)

『世界会議について | United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization』
http://www.unesco.org/new/jp/unesco-world-conference-on-esd-2014/about-the-conference/
『今 言論・表現の自由があぶない!』(2014/10/13)
http://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/26610131.html
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