『福島県内小・中学校放射線モニタリング調査実施結果』
何と「管理区域」(5mSv/年)を超える地域が県の大半を占める。普通なら(一般公衆1mSv/年)学校どころではない。元の大きい図は、↓ で見ることが出来る。
http://fukurou.txt-nifty.com/photos/uncategorized/2011/04/10/gakko.jpg
測定データ一覧はこちら http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolmonitamatome.pdf
何と「管理区域」(5mSv/年)を超える地域が県の大半を占める。普通なら(一般公衆1mSv/年)学校どころではない。元の大きい図は、↓ で見ることが出来る。
http://fukurou.txt-nifty.com/photos/uncategorized/2011/04/10/gakko.jpg
測定データ一覧はこちら http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolmonitamatome.pdf
▼ 被爆許容量の規制緩和は許さない!!!
~原発で働く労働者並みの線量を子どもに浴びせようとするもの
大阪の伊賀です。
今日の読売新聞に恐ろしい記事を見つけました。
文科省が子どもの年間被爆許容量を20ミリ・シーベルトに引き上げるというものです。
■ 一般公衆が1年に浴びていい人工放射線の限度はICRPの勧告で1mSvです。
外部線量20mSvまで浴びせていいというのは、胸部X線(0.2mSvとして)を全部の子どもに100回!浴びせる量。教員だと40歳以上しか実施しない胃のX線でも5回。
線量が多いCTでさえ1から2回分になります。病気でもない子どもたち全部にここまで放射線を浴びせようというのは犯罪としか思えません。
ちなみに、放射線従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間に浴びていい線量は50mSv(今は250に引き上がられましたが)ですから、原発で働く労働者並みの線量を子どもに浴びせようとするものです。とうてい許せません。
基本的な数字はウィキペディアを見てください。下の方に表があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D
■ 校庭活動に放射線基準…文科省、福島県に提示へ
読売新聞(4月10日(日)3時19分配信)
文部科学省は、校庭など、幼稚園や学校の屋外で子供が活動する際の放射線量の基準を近く福島県に示す方針を固めた。
同県内では、一部の学校で比較的高い濃度の放射線量や放射性物質が検出されており、体育など屋外活動の実施可否について早期に基準を示す必要があると判断した。
同省などによると、基準は、児童生徒の年間被曝(ひばく)許容量を20ミリ・シーベルト(2万マイクロ・シーベルト)として、一般的な校庭の使用時間などを勘案して算定する方針。原子力安全委員会の助言を得た上で、大気中の線量基準などを同県に示す。基準を超えた場合、校庭を使用禁止にし、授業を屋内だけに限るなどの措置をとる案も出ている。
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■ 浪江町の小学校で放射線=基準なく対応に苦慮―福島県
時事通信(4月8日(金)22時39分配信)
福島第1原発事故で、福島県は8日までに、避難指示区域の20キロ圏内を除く県内全ての小中学校や幼稚園、保育園で、大気中の放射線量を調査し、結果を公表した。浪江町の小学校、保育園では1時間当たり20マイクロシーベルト超の放射線量を検出。児童や園児は既に避難しており、授業などは行われないという。
現時点では教育施設での安全基準はないが、浪江町の小学校、保育園で検出された数値は、福島市内の通常値、同0.037~0.046マイクロシーベルトの約500倍に相当。県は測定結果を国に報告した。
調査は5日から7日にかけ、県内1648施設で実施。その結果、浪江町のほか飯舘村でも同8.3~14.0マイクロシーベルトの線量を検出した。同村の小・中学校は隣の川俣町の施設を利用。保育園は野外活動を行っておらず、影響は少ないとみている。
その他の市町村ではおおむね同6.0マイクロシーベルトを下回っていたという。
県担当者は「現段階で直ちに健康に影響を与えるレベルではない」と説明。ただ、「基準がないと対応が取れない。早急に(国に)基準を示してほしい」と話し、近く文部科学省から安全基準などが示されるとした。
しかし文科省が8日、「評価は原子力安全委員会の役割であり、安全委の意見を聞いている」との見解を示したのに対し、安全委の代谷誠治委員は記者会見で「学校教育に責任を持つ文科省が、まず何らかの考えを示すのが当然だ。考えを聞いた上で判断したい」と発言。政府内の混乱が浮かび上がる形となった。
■ 上の記事によると
浪江の小学校では20μSv 年間線量に換算すると175mSv! ここは避難済み
避難していない飯舘村では8.3~14μSv 年換算で72~122mSv
その他の市町村で6μSv以下 年間52mSv
福島県内の学校では軒並みとんでもない状態になっているわけです。
ちなみに現在の放射線は地上に落ちたヨウ素、セシウムなどによるもので、半減期の短いヨウ素はすでにだいぶ減少し、半減期の30年のセシウムが残って線源の中心になるのであまり線量が減少するとは期待できません。
文科省は一時は線量が高ければ休校にしてもいいと通知しながら、県にどれだけならいいか基準をだせと突き上げられて、20mSvなどというとんでもない値をはじきだしたのです。至急文科省に抗議の声を上げていかなければなりません。教員として見過ごすことは出来ません。
『今 言論・表現の自由があぶない!』(2011/4/10)
http://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/19717922.html
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