パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

米軍占領の尖閣2島返還こそが今主要な要求であるべき

2012年12月23日 | 平和憲法
 ◆ 尖閣諸島の久場島と大正島は米軍基地
   中国の地名で中国軍でなく米軍が完全に占領しています!


 ● 黙って中国名で尖閣諸島の2島を奪っている米海軍。黄尾嶼射爆撃場と赤尾嶼射爆撃場がそれだ
 米軍は、尖閣諸島の5島のうち2島に、中国名をそのまま付けた射爆撃場をつくり、排他的に(と思われる)占拠しています。
 尖閣諸島にある米軍射爆撃場の名は、「黄尾嶼射爆撃場(こうびしよ)水域及び空域」と「赤尾嶼射爆撃場(せきびしょ)水域及び空域」。
 日本名は久場島と大正島です。
 沖縄県にある33の米軍基地の内の2つがこの射爆撃場です。
 他の3島名は、魚釣島、北小島、南小島。
 赤尾嶼=大正島は国有地で、黄尾嶼=久場島は民有地で地主に日本政府がつまり日本国民が地代を払っています。
 排他的に使用していると思われるその類の沖縄県に属する日本の島々には、出砂島、良い漁場であった鳥島があります。
 鳥島は米軍の劣化ウラン弾の射爆撃場として荒れ果てていたことはかつて報道されました。
 これら合計で4つは米軍基地です。
 その他米軍の射爆撃場としても使われていると推測される小島には、浮原島訓練場があります。
 返還されたといううわさもありますが、2012年版の沖縄県発行基地資料集にはまだ掲載されています。
 いずれも確認が必要です。
 このほか、沖縄県の資料に記載されている米軍基地使用の島々は、津堅島訓練場、沖大東島射爆撃場、久米島射爆撃場があります。
 島嶼関係の米軍基地は合計8つになります
 これらはほとんど米軍の完全占領下にあると言ってもよい島々です。(久米島等は住民が住んでいます)
 ● 米国は中国と主として対立を回避し、従属国日本に対立の役割を果たさせる2面戦略
 米国は中国と主として対立を回避し、従属国日本に対立の役割を果たさせる2面戦略をとっています。日中の間にくさびを打ち込む戦略です。
 日中両国政府ともその戦略に乗ることがそれぞれの政府にとって有効だと、判断しているとしか思えません。
 マスコミがその戦略に乗って国粋主義をあおり、国民はそれに乗せられています。
 そして、日中両国政府とも、太平洋の向こうの米国が、尖閣諸島2島を事実上軍事占領していることを見ないのです。
 ● 尖閣諸島2島の占領者米軍が射爆撃場=基地撤去をするよう、「実効支配」している日本政府と領有権を主張している中国政府に要求しましょう
 尖閣諸島周辺海域は日(沖)中両国漁民の住み分け漁場でした。半占領条約で合法の装いをとっていても、米軍が今実際使用していなくても米軍基地は、日本国憲法違反であり、実効支配?している日本の主権の重大な侵害です。領有権を主張している中国政府にとっても主権侵害でしょう。
 日本政府にとっても中国政府にとっても、両国国民にとっても、米軍の2島返還こそが今主要な要求であるべきです。
 日本国民は両国政府に、それぞれの立場から、尖閣諸島の2島から米軍撤退を要求するように運動しようではありませんか。日中両国民にとって争わなければならない理由はありません。日中両国人民は、闘うべき相手を見間違わないようにしましょう。(平山基生)
『草の根ニュース』第72号(2012年12月)

コメント    この記事についてブログを書く
« 大阪駅頭瓦礫受け容れ反対街... | トップ | あびこ平和ネット主催の「麻... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

平和憲法」カテゴリの最新記事