肥田舜太郎(94歳)ヒロシマの被曝専門医
▼ 福島の人たちに、すでに広島と同じ症状が現われ始めている
「もう東北では下痢が始まっています」(17:25)
「放射線の病気が始まってくるのは、おそらくこの秋から来年の春にかけて」(18:35)
「ああいう目に遭わせて殺した側は完全犯罪ですね」(19:03)
現在94歳の医師、肥田舜太郎先生は、広島に原爆が落とされた時の数多くの患者を診てきた被曝の専門医だけど、この肥田先生が、先日、福島県を視察に行った。肥田先生の報告によると、すでに福島県の多くの人たちが、かつて自分が広島で診てきた二次被曝者たちとソックリの症状を発症してるそうだ。肥田先生は、原爆で直接被爆した人たちと、原爆の被害は免れたのに、あとから爆心地へ近づいたことによって内部被曝してしまった人たちを数多く診てきた。肥田先生が言うには、広島で内部被曝した人たちは、まず、原因不明の下痢を起こし、直接被爆した人よりも先に死んでしまう人もいれば、ガンや白血病を発病して、何年、何十年と苦しんだ果てに亡くなった人もいたそうだ。そして、今回の福島の視察では、広島の時とおんなじで、原因不明の下痢を起こしている人が何人もいたそうだ。
下痢の症状を起こしてる人たちは、ほとんどが避難所生活などのストレスが原因だと思い込んでるけど、これは内部被曝による最初の症状である可能性が極めて高いそうだ。だから、肥田先生は、「福島の人たちに、すでに広島と同じ症状が現われ始めている。この秋から来春にかけて、次々と広島と同じ症状が出てくるだろうと推測される。内部被曝の影響が大きい子供や妊婦は、早急に避難しないと危険だ」って警告している。(きっこ)
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2011/05/post-6f19.html
※ 94歳肥田舜太郎先生 in 広島 書き起こし(さぶ)
ちょっと聞き取れない所もありましたがご容赦下さい。
えー皆さんこんにちは。
私は今ご紹介いただいた肥田舜太郎という内科の医者です。
94歳ですから、あんまり確かなようには話すことが出来ないかもしれませんが、皆さんにまだみんなが教えられてない、広島、長崎原爆の本当の被害の中身を、短い時間ですが簡単に分かるようにお知らせをします。
ご承知のように、原子爆弾は、放射線のエネルギーを元にした爆弾です。
今までの世界中の人が持っていたどんな兵器ともまったく違う、放射線という物を燃料に使って爆発させる。
ですから、その被害を受けた人は、火傷をしたり、強い爆風でふっとばされたりする被害の他に、放射線が人間の体をいろいろと壊します。
で、直接爆発した下にいた人は、所謂あのピカを浴びた人は、頭の毛が抜けたり、血を吐いたり、体に他の病気では出ない紫色の斑点が出たりという、特殊な5つの症状で直後に頭の上で爆発した放射線を浴びた人は、たくさん死にました。
ところが、放射線は爆発したその町に残っていて、一つは、地面の上に降り積もっていた放射線の粒子、粒を、人間がさわったり、歩いて舞い上がった埃として、吸い込む。
また、水源地が冒されて水の中にたくさんあるものを飲む。
それから、あのキノコ雲という舞い上がったあの雲は、爆発の時にさんかしなかったダマのままのプルトニウムとかウラニウムという、放射線の粒があの中にいっぱいつまっていて、それがいっぺん成層圏まで舞い上がります。
しかし、小さな粒でも重みがありますから、降ってくる。
だから、後から親父を探しに町へ入った、四日後に妹や弟の様子を見に入った、自分は爆発とはなんの関係もない人は、後から町へ入ったために、広島でも長崎でも、今の医学では診断の出来ない、不思議な病気がおこって大変苦しみました。
で、大部分の被爆者は、ちょうど今から10年くらい前から、今もそうですが、50年60年経ってから、癌や白血病という悪性の病気で今どんどん死んでいます。
つまり、戦争の終わりに被爆をした人が、60年も生きてその生きてた間も、健康で過ごせたのではなくて、しょっちゅうお医者さんに行ったり入退院を繰り返す、だけども病気の本体はよく分からない、そういうことで苦しんだ人が、最後は癌や白血病で命を取られる。
放射線は、そういう性質を持っているんです。
ところが、落としたアメリカは、直接ピカを浴びて火傷をしたり大けがをした人達が、そういう強い放射線で殺される。
これは隠すことが出来ないんで、そのまま認めたんですね。
ところが、後から町へ入った人が、今の医学では分からない、いろんな病気で苦しんだということを聞いても、それはその患者やその患者を診た医者が、原爆のことを悪く言うためにデマを飛ばしてるんだよって、体の中に入る--から、放射線は全然害がない、と言うことを、広島に爆弾を落としてからちょうど一ヶ月と二日目、九月の八日の日に、アメリカのあの爆弾を作ったグループの一番トップの人から二番目という偉い軍人が来て、まだマッカーサーが日本に上陸する前に、焼け残った東京の帝国ホテルのロビーに、外国から来ているジャーナリストを集めて、つまり微量の放射線は体に入ってもなんでも害もないんだということを世界に向けて放送し、日本の政府に向けても、それを承知しろと。
で、広島長崎で被害を受けた被爆者は、アメリカの軍事機密である原子爆弾の秘密の一部を自分の体で知った訳だから、これはアメリカの軍事機密だから絶対に人にしゃべってはいけない。
それから、書いて残してもいけない。
もちろん写真や絵で描いてもいけない。
もし違反した者は、厳罰に処す、と。
占領政策の最初にそれを日本で宣言したんですね。
だから、広島長崎で被爆をして、兄弟も親もみんな死んじゃった、財産もなくなった、行き場もない、そこら辺に倒れて寝っ転がっていたたくさんの被爆者が、私は広島で長崎で原爆を見て、とても今困っています、助けてください、ということが言えなくなった。
これはアメリカが、日本に原爆を投下したことも大変な罪悪ですけども、それにもまして、戦争が終わって、自分が落とした爆弾で医学で治しようもないという大変な病気を負っている被爆者に、生きる道を閉ざすような、大変悪いことをアメリカはしました。
それは、自分だけが持っている原爆という新しい爆弾の秘密がよその国に漏れることを非常におそれたからです。
みんなも知ってるように、アメリカ軍は戦争が終わってから7年間、アメリカの鉄砲を持った兵隊で、実際に軍事占領をしました。
私たちは戦争に負けた上に、食べ物もない、家も焼けてない、というなかから、日本の国を新しく創るために一生懸命働きました。
私は医者ですから、自然に、被爆者をたくさん看ることになります。
日本の医者のほとんどは、アメリカの言うことをそのまま信じて、後から町へ入った被爆者が、かったるくて動くことが出来ない、他はなんともないんだけれども、元気で働いていたら、ある日突然大変なだるさが起こって、会社へ行けなくなった、三日も四日も続いて、やっと軽くなったから会社へ行ったら、またその翌月同じことが起こって、要するに会社や工場で働き続けることが出来ない、という患者がいっぱい出た。
ところが日本の医者は、大学の教授から町の先生から、特に広島長崎の医者はみんなそうでしたが、アメリカから、被爆者を特に一生懸命看るような医者は、なにかアメリカに--るところがあるがあると考える、と。
にらむ…お前達はそういう意味で、アメリカから目をつける、という風に言われて、被爆者を親切に看るということも、困難になった。
つまり、他国の軍隊に占領されて、自分の国の政府も役人も、なんの役にも立たなくなった、そういう状態に私たち日本人は、一度七年間苦しみを味わいました。
私は銀座で、酔っぱらったアメリカの兵隊が数人で、公然の場所で女性をレイプする現場を見たことがあります。
日本の警官がそばに立っていても、ちょっとでも手をつければ殴り殺される、そういう占領を我々は受けたんです。
しかも、今の医学ではまったく診断も治療も出来ない、新しい原爆病という病気、この病気の患者を研究することも、日本の学者は禁じられました。
日本の政府は困っている被爆者を、なんとか生活させるために、法律を作ってなんとか援護をするということも禁じられました。
彼らはアメリカの軍事機密を知っている、アメリカから見れば、まだ敵勢の国民なんだ、と。
それを日本の政府が、特別に面倒見ることは許さない。
こういう占領が続いたんです。
でもそれはもう7年で終わりました。
しかしその後、みなも知っている日米安保条約という、アメリカが起こす戦争には日本が全力を挙げてこれを助ける、そういう、今の安保条約という条約が出来て、日本の政府は今でも、日本を守ってくれるアメリカの核兵器が、ふいになるような運動は一切してはいけない、まだ今の政府はそういう方針を持っています。
私が皆さんに言いたいのは、放射線の、皆さん今度東北で福島の原発が事故を起こして、たくさんの人が今、家も帰れない、折角いたら外に出て行けって言われるような目に今遭ってます。
原発から漏れてくる放射線も、原子爆弾でみんなが浴びる放射線も、放射線は同じものなんです。
全然違わない。
プルトニウムとウランという、二つの放射性分子を燃料にして熱を作って電気をおこしてる。
だから事故を起こして、これが止められない。
皆さんはエネルギーをたくさん知っています。
一番、目にするのは、火ですね。
マッチをする、あるいはライターの火です。
これはエネルギーですね。
ところがこれは、マッチの火はもみ消せば消える、ライターもスイッチをこうすれば消えてしまいますね。
あらゆるエネルギーは、他のエネルギーは、消すことが出来ます。
ところが、放射線のエネルギーは絶対に消すことが出来ないんです。
あれだけの事故を起こしたあの原子力発電所も、あそこで燃やしたウラニウムという原料が、そのまま熱を持って燃え続けるのを、消すことは出来ないんです、人間には。
そういう難しいエネルギーを、普通にはそこら辺にはないのを、無理矢理特別な科学の方法で、無理矢理ひっぱり出した。
ひっぱり出したことはいいけれども、最初に使った物は人殺しの爆弾に使ったと。
そしてその機械が、戦争が終われば工場はそれをもう作り続ける必要がなくなっちゃう。
なんとか使えないかっていうんで、無理矢理電気をおこす機械にして、世界に売った訳ですね。
それを買わされた日本が飛びついて、それで電気を起こし始めた。
事故が起きなけりゃいいですよ。
でも今度みたいに一遍事故が起こったら、もうどうしようもないんだあれ。
埋めちゃう訳にもいかん、海へ放り込む訳にもいかん、どうしようもない。
出っぱなしです、あれ、放射線が。
だから、あれはわずかだけれども、ずーっと毎日朝から晩まで、あの工場の屋根から上へ空気中へ出て行く。
水の中にも出る。
それはなくなりませんから。
溜まるんです、どんどんどんどん。
だから、東北のあの工場の真上に、どんどん出る放射線は、そのまま風に乗って好きなとこへ行きます。
そして地面に降る。
降ったら地面にとどまって、そこはもうお米も作れない、商売にも使えません。
第一そのそばへ行けば、被曝をします。
そういう風に今東北は、日本の国が東北という部分だけ、破壊されてしまった。
極端に言えば、そういう状態に今起こっている。
ところが、テレビに出てきて知ったような解説をする学者がたくさんいます。
彼らは、放射線を作る側。
あの放射線を作るのは簡単には出来ないんですよね。
だから、アメリカから今ウラニウムを買ってきてやってる訳だけれども。
あれを作る側の学問をやってきた人が出てるんですね、あそこへ。
ところがこの放射線が人間に当たった時に、その人間がどんな変化を起こすかってのは、なんにも知らないんです、彼らは。
だから直ちに心配なことは起こらない、そりゃそうですよ、今日被曝したら明日病気になる、んなことはないんだ。
でももう現に東北では、下痢が始まっています。
さっきここへ出られた被曝者の方が、お母さんも妹も弟も自分も下痢が始まったとおっしゃいました。
最初の症状の一つに、下痢が始まります。
で、これは今の普通のお薬では止まりません。
だから、私が一番心配してるのは、あの今東北で本当に苦しみ抜いている、その長く住んでいた家から、遠い不便なとこへ行って、隣の人とはボール紙一枚で仕切られたところで、もう一ヶ月以上生活してるんですってね。
で、この人たちが舐めた苦しみは、今のところは不便なところで寝てるってことで、年寄りや病人が--しなれたり、病気が悪くなったりしているけれども、元気な者を含めて、放射線の病気が始まってくるのは、おそらくこの秋から来年の春にかけて、たくさん出てくるだろうと、私は想像しています。
でも、--病気になった人、私の病院に入れてこの人の今の-が放射線の影響ですと証明する学問がまだないんですね。
これが泣き所です。
だから人をああいう目に遭わせて殺した側は、完全犯罪なんですね。
30年後に癌で死んで、私はあの時にあの被曝をしたからこの病気になったんだ、なんぼ言っても証拠を挙げられない。
今の医学はそれを見つけるまだ、とこまで行ってない。
理由は簡単なんです。
あの放射線の粒の大きさはね、皆さんが持っている定規の一番小さな目盛りは1mmです。
その1mmの60億分の1というのが、ウラニウムの粒の直径なんです。
これが体の中に入って悪さをする。
今の医学は人間の体を分解して、細胞という一番小さな命の単位の所で病気を見つける。
これの60億分の1の所で今病気を起こしてるということは、それを見つける方法を持っていない。
だから治す方法もなければ、消すことも出来ないという、特別なエネルギーを、なんで選んで日本人の国の中で電気を起こさなきゃならないのかということなんだ。
みんな知らないから、あの方がたくさん電気が起こるんだとか、他のやつより地球の空を明るくしない、温暖化を防いでる、上手いこと言われてなんとなくそれで出来る電気の恩恵を受けて、のうのうとしてるけれども、それらの原発の一つが今もし事故を起こせば、広島はひとたまりもなくその影響の中に入ります。
だから私たちはもちろん、核兵器はもう二度ともう作ってもいけないし使ってもいけないと、いう運動をします。
だけどもこうなってみれば、原発だってもう許すことは出来ない。
私たちの仲間の日本人が、一度事故を起こせば、何百万人という人が今東北で苦しむ。
あの姿は、皆さんの明日ではないということは誰も言い切れない。
だから、放射能、放射線というものは、まだ人間が自由にコントロール出来ないエネルギーなんですから、これはもう掘り出すことも止める、もちろんこれを使うことも止めるということが人類が全体で長生きするためには、世界中がこれをやらなければいけない。
政府はあの原発の事故を起こした所から20km30kmの所は、悪いけど立ち退いてください、やっと言いましたね。
アメリカはこのニュースを聞いた時に、日本にいるアメリカ人に80km離れた所に逃げろということを、アメリカは言ってるんですね。
もう翌日、もうそういう発表してる。
それからフランスもドイツも日本に派遣している特派員、これは12日の朝には本国から大阪まで逃げろと、東京の特派員は全部そう言われています。
つまりそれだけ逃げていなければ、お前の将来は危ないよということを、フランスもドイツもアメリカも、よく知ってるから。
ちゃんとそういう放送をするんですね。
日本政府は一月経ってやっと、20km30kmの所を、恐る恐るあんた向こう行ってください、そんななとぼけたことをやっている。
つまり、なんにも知らないんですよ日本の政府は。
金儲けだけです、考えてるの。
だから私は今日わざわざ広島ここへ来て、この中には山口県の新しく出来る原発反対に協力をしている若い方が一杯いると聞きました。
私も広島陸軍病院にいた時に、上関の婦人たちの健康診断を頼まれて、一度あの、当時は村でしたけど、あそこへ行ったことがあります。
おだやかな非常に景色のいい、お魚のおいしい所ですね。
その漁場を追われて、上関の人は今本当に真剣になって中電来るな、電気会社に反抗して戦っています。
---力負けして、なんか段々向こうの方が今有利になってるようですが、今度の事件があったので、会社が強引に進めるのをちょっと今休んでるようですね。
だからこれからの日本の国民の戦い方一つで、日本の国から原発を追い出すことが、あたくしは出来ると思っています。
そしてそういう力を集めて、核兵器を絶対に世界からなくす。
皆さんはのんきな顔をしてるけど、今の政府、民主党の議員の中にも、日本が原爆を持てという議員がもう60%を超えてるんですね。
日本が核兵器を持って、もう一度よその国と喧嘩をすると、いうことを考えている議員が全体の議員の中で50%をもう超えてるんですね。
だから、皆さんがこれから、これからの自分たちの生涯、これから皆さんが持つ子供、孫、その上に放射線の恐ろしさや不安を絶対に感じさせないような国にこの国を作り変える、これが私は一番大切なことだと思っています。
終
『終点ブログ』(2011/4/26)
http://ameblo.jp/momosabu39/entry-10873057836.html
▼ 福島の人たちに、すでに広島と同じ症状が現われ始めている
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「もう東北では下痢が始まっています」(17:25)
「放射線の病気が始まってくるのは、おそらくこの秋から来年の春にかけて」(18:35)
「ああいう目に遭わせて殺した側は完全犯罪ですね」(19:03)
現在94歳の医師、肥田舜太郎先生は、広島に原爆が落とされた時の数多くの患者を診てきた被曝の専門医だけど、この肥田先生が、先日、福島県を視察に行った。肥田先生の報告によると、すでに福島県の多くの人たちが、かつて自分が広島で診てきた二次被曝者たちとソックリの症状を発症してるそうだ。肥田先生は、原爆で直接被爆した人たちと、原爆の被害は免れたのに、あとから爆心地へ近づいたことによって内部被曝してしまった人たちを数多く診てきた。肥田先生が言うには、広島で内部被曝した人たちは、まず、原因不明の下痢を起こし、直接被爆した人よりも先に死んでしまう人もいれば、ガンや白血病を発病して、何年、何十年と苦しんだ果てに亡くなった人もいたそうだ。そして、今回の福島の視察では、広島の時とおんなじで、原因不明の下痢を起こしている人が何人もいたそうだ。
下痢の症状を起こしてる人たちは、ほとんどが避難所生活などのストレスが原因だと思い込んでるけど、これは内部被曝による最初の症状である可能性が極めて高いそうだ。だから、肥田先生は、「福島の人たちに、すでに広島と同じ症状が現われ始めている。この秋から来春にかけて、次々と広島と同じ症状が出てくるだろうと推測される。内部被曝の影響が大きい子供や妊婦は、早急に避難しないと危険だ」って警告している。(きっこ)
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2011/05/post-6f19.html
※ 94歳肥田舜太郎先生 in 広島 書き起こし(さぶ)
ちょっと聞き取れない所もありましたがご容赦下さい。
えー皆さんこんにちは。
私は今ご紹介いただいた肥田舜太郎という内科の医者です。
94歳ですから、あんまり確かなようには話すことが出来ないかもしれませんが、皆さんにまだみんなが教えられてない、広島、長崎原爆の本当の被害の中身を、短い時間ですが簡単に分かるようにお知らせをします。
ご承知のように、原子爆弾は、放射線のエネルギーを元にした爆弾です。
今までの世界中の人が持っていたどんな兵器ともまったく違う、放射線という物を燃料に使って爆発させる。
ですから、その被害を受けた人は、火傷をしたり、強い爆風でふっとばされたりする被害の他に、放射線が人間の体をいろいろと壊します。
で、直接爆発した下にいた人は、所謂あのピカを浴びた人は、頭の毛が抜けたり、血を吐いたり、体に他の病気では出ない紫色の斑点が出たりという、特殊な5つの症状で直後に頭の上で爆発した放射線を浴びた人は、たくさん死にました。
ところが、放射線は爆発したその町に残っていて、一つは、地面の上に降り積もっていた放射線の粒子、粒を、人間がさわったり、歩いて舞い上がった埃として、吸い込む。
また、水源地が冒されて水の中にたくさんあるものを飲む。
それから、あのキノコ雲という舞い上がったあの雲は、爆発の時にさんかしなかったダマのままのプルトニウムとかウラニウムという、放射線の粒があの中にいっぱいつまっていて、それがいっぺん成層圏まで舞い上がります。
しかし、小さな粒でも重みがありますから、降ってくる。
だから、後から親父を探しに町へ入った、四日後に妹や弟の様子を見に入った、自分は爆発とはなんの関係もない人は、後から町へ入ったために、広島でも長崎でも、今の医学では診断の出来ない、不思議な病気がおこって大変苦しみました。
で、大部分の被爆者は、ちょうど今から10年くらい前から、今もそうですが、50年60年経ってから、癌や白血病という悪性の病気で今どんどん死んでいます。
つまり、戦争の終わりに被爆をした人が、60年も生きてその生きてた間も、健康で過ごせたのではなくて、しょっちゅうお医者さんに行ったり入退院を繰り返す、だけども病気の本体はよく分からない、そういうことで苦しんだ人が、最後は癌や白血病で命を取られる。
放射線は、そういう性質を持っているんです。
ところが、落としたアメリカは、直接ピカを浴びて火傷をしたり大けがをした人達が、そういう強い放射線で殺される。
これは隠すことが出来ないんで、そのまま認めたんですね。
ところが、後から町へ入った人が、今の医学では分からない、いろんな病気で苦しんだということを聞いても、それはその患者やその患者を診た医者が、原爆のことを悪く言うためにデマを飛ばしてるんだよって、体の中に入る--から、放射線は全然害がない、と言うことを、広島に爆弾を落としてからちょうど一ヶ月と二日目、九月の八日の日に、アメリカのあの爆弾を作ったグループの一番トップの人から二番目という偉い軍人が来て、まだマッカーサーが日本に上陸する前に、焼け残った東京の帝国ホテルのロビーに、外国から来ているジャーナリストを集めて、つまり微量の放射線は体に入ってもなんでも害もないんだということを世界に向けて放送し、日本の政府に向けても、それを承知しろと。
で、広島長崎で被害を受けた被爆者は、アメリカの軍事機密である原子爆弾の秘密の一部を自分の体で知った訳だから、これはアメリカの軍事機密だから絶対に人にしゃべってはいけない。
それから、書いて残してもいけない。
もちろん写真や絵で描いてもいけない。
もし違反した者は、厳罰に処す、と。
占領政策の最初にそれを日本で宣言したんですね。
だから、広島長崎で被爆をして、兄弟も親もみんな死んじゃった、財産もなくなった、行き場もない、そこら辺に倒れて寝っ転がっていたたくさんの被爆者が、私は広島で長崎で原爆を見て、とても今困っています、助けてください、ということが言えなくなった。
これはアメリカが、日本に原爆を投下したことも大変な罪悪ですけども、それにもまして、戦争が終わって、自分が落とした爆弾で医学で治しようもないという大変な病気を負っている被爆者に、生きる道を閉ざすような、大変悪いことをアメリカはしました。
それは、自分だけが持っている原爆という新しい爆弾の秘密がよその国に漏れることを非常におそれたからです。
みんなも知ってるように、アメリカ軍は戦争が終わってから7年間、アメリカの鉄砲を持った兵隊で、実際に軍事占領をしました。
私たちは戦争に負けた上に、食べ物もない、家も焼けてない、というなかから、日本の国を新しく創るために一生懸命働きました。
私は医者ですから、自然に、被爆者をたくさん看ることになります。
日本の医者のほとんどは、アメリカの言うことをそのまま信じて、後から町へ入った被爆者が、かったるくて動くことが出来ない、他はなんともないんだけれども、元気で働いていたら、ある日突然大変なだるさが起こって、会社へ行けなくなった、三日も四日も続いて、やっと軽くなったから会社へ行ったら、またその翌月同じことが起こって、要するに会社や工場で働き続けることが出来ない、という患者がいっぱい出た。
ところが日本の医者は、大学の教授から町の先生から、特に広島長崎の医者はみんなそうでしたが、アメリカから、被爆者を特に一生懸命看るような医者は、なにかアメリカに--るところがあるがあると考える、と。
にらむ…お前達はそういう意味で、アメリカから目をつける、という風に言われて、被爆者を親切に看るということも、困難になった。
つまり、他国の軍隊に占領されて、自分の国の政府も役人も、なんの役にも立たなくなった、そういう状態に私たち日本人は、一度七年間苦しみを味わいました。
私は銀座で、酔っぱらったアメリカの兵隊が数人で、公然の場所で女性をレイプする現場を見たことがあります。
日本の警官がそばに立っていても、ちょっとでも手をつければ殴り殺される、そういう占領を我々は受けたんです。
しかも、今の医学ではまったく診断も治療も出来ない、新しい原爆病という病気、この病気の患者を研究することも、日本の学者は禁じられました。
日本の政府は困っている被爆者を、なんとか生活させるために、法律を作ってなんとか援護をするということも禁じられました。
彼らはアメリカの軍事機密を知っている、アメリカから見れば、まだ敵勢の国民なんだ、と。
それを日本の政府が、特別に面倒見ることは許さない。
こういう占領が続いたんです。
でもそれはもう7年で終わりました。
しかしその後、みなも知っている日米安保条約という、アメリカが起こす戦争には日本が全力を挙げてこれを助ける、そういう、今の安保条約という条約が出来て、日本の政府は今でも、日本を守ってくれるアメリカの核兵器が、ふいになるような運動は一切してはいけない、まだ今の政府はそういう方針を持っています。
私が皆さんに言いたいのは、放射線の、皆さん今度東北で福島の原発が事故を起こして、たくさんの人が今、家も帰れない、折角いたら外に出て行けって言われるような目に今遭ってます。
原発から漏れてくる放射線も、原子爆弾でみんなが浴びる放射線も、放射線は同じものなんです。
全然違わない。
プルトニウムとウランという、二つの放射性分子を燃料にして熱を作って電気をおこしてる。
だから事故を起こして、これが止められない。
皆さんはエネルギーをたくさん知っています。
一番、目にするのは、火ですね。
マッチをする、あるいはライターの火です。
これはエネルギーですね。
ところがこれは、マッチの火はもみ消せば消える、ライターもスイッチをこうすれば消えてしまいますね。
あらゆるエネルギーは、他のエネルギーは、消すことが出来ます。
ところが、放射線のエネルギーは絶対に消すことが出来ないんです。
あれだけの事故を起こしたあの原子力発電所も、あそこで燃やしたウラニウムという原料が、そのまま熱を持って燃え続けるのを、消すことは出来ないんです、人間には。
そういう難しいエネルギーを、普通にはそこら辺にはないのを、無理矢理特別な科学の方法で、無理矢理ひっぱり出した。
ひっぱり出したことはいいけれども、最初に使った物は人殺しの爆弾に使ったと。
そしてその機械が、戦争が終われば工場はそれをもう作り続ける必要がなくなっちゃう。
なんとか使えないかっていうんで、無理矢理電気をおこす機械にして、世界に売った訳ですね。
それを買わされた日本が飛びついて、それで電気を起こし始めた。
事故が起きなけりゃいいですよ。
でも今度みたいに一遍事故が起こったら、もうどうしようもないんだあれ。
埋めちゃう訳にもいかん、海へ放り込む訳にもいかん、どうしようもない。
出っぱなしです、あれ、放射線が。
だから、あれはわずかだけれども、ずーっと毎日朝から晩まで、あの工場の屋根から上へ空気中へ出て行く。
水の中にも出る。
それはなくなりませんから。
溜まるんです、どんどんどんどん。
だから、東北のあの工場の真上に、どんどん出る放射線は、そのまま風に乗って好きなとこへ行きます。
そして地面に降る。
降ったら地面にとどまって、そこはもうお米も作れない、商売にも使えません。
第一そのそばへ行けば、被曝をします。
そういう風に今東北は、日本の国が東北という部分だけ、破壊されてしまった。
極端に言えば、そういう状態に今起こっている。
ところが、テレビに出てきて知ったような解説をする学者がたくさんいます。
彼らは、放射線を作る側。
あの放射線を作るのは簡単には出来ないんですよね。
だから、アメリカから今ウラニウムを買ってきてやってる訳だけれども。
あれを作る側の学問をやってきた人が出てるんですね、あそこへ。
ところがこの放射線が人間に当たった時に、その人間がどんな変化を起こすかってのは、なんにも知らないんです、彼らは。
だから直ちに心配なことは起こらない、そりゃそうですよ、今日被曝したら明日病気になる、んなことはないんだ。
でももう現に東北では、下痢が始まっています。
さっきここへ出られた被曝者の方が、お母さんも妹も弟も自分も下痢が始まったとおっしゃいました。
最初の症状の一つに、下痢が始まります。
で、これは今の普通のお薬では止まりません。
だから、私が一番心配してるのは、あの今東北で本当に苦しみ抜いている、その長く住んでいた家から、遠い不便なとこへ行って、隣の人とはボール紙一枚で仕切られたところで、もう一ヶ月以上生活してるんですってね。
で、この人たちが舐めた苦しみは、今のところは不便なところで寝てるってことで、年寄りや病人が--しなれたり、病気が悪くなったりしているけれども、元気な者を含めて、放射線の病気が始まってくるのは、おそらくこの秋から来年の春にかけて、たくさん出てくるだろうと、私は想像しています。
でも、--病気になった人、私の病院に入れてこの人の今の-が放射線の影響ですと証明する学問がまだないんですね。
これが泣き所です。
だから人をああいう目に遭わせて殺した側は、完全犯罪なんですね。
30年後に癌で死んで、私はあの時にあの被曝をしたからこの病気になったんだ、なんぼ言っても証拠を挙げられない。
今の医学はそれを見つけるまだ、とこまで行ってない。
理由は簡単なんです。
あの放射線の粒の大きさはね、皆さんが持っている定規の一番小さな目盛りは1mmです。
その1mmの60億分の1というのが、ウラニウムの粒の直径なんです。
これが体の中に入って悪さをする。
今の医学は人間の体を分解して、細胞という一番小さな命の単位の所で病気を見つける。
これの60億分の1の所で今病気を起こしてるということは、それを見つける方法を持っていない。
だから治す方法もなければ、消すことも出来ないという、特別なエネルギーを、なんで選んで日本人の国の中で電気を起こさなきゃならないのかということなんだ。
みんな知らないから、あの方がたくさん電気が起こるんだとか、他のやつより地球の空を明るくしない、温暖化を防いでる、上手いこと言われてなんとなくそれで出来る電気の恩恵を受けて、のうのうとしてるけれども、それらの原発の一つが今もし事故を起こせば、広島はひとたまりもなくその影響の中に入ります。
だから私たちはもちろん、核兵器はもう二度ともう作ってもいけないし使ってもいけないと、いう運動をします。
だけどもこうなってみれば、原発だってもう許すことは出来ない。
私たちの仲間の日本人が、一度事故を起こせば、何百万人という人が今東北で苦しむ。
あの姿は、皆さんの明日ではないということは誰も言い切れない。
だから、放射能、放射線というものは、まだ人間が自由にコントロール出来ないエネルギーなんですから、これはもう掘り出すことも止める、もちろんこれを使うことも止めるということが人類が全体で長生きするためには、世界中がこれをやらなければいけない。
政府はあの原発の事故を起こした所から20km30kmの所は、悪いけど立ち退いてください、やっと言いましたね。
アメリカはこのニュースを聞いた時に、日本にいるアメリカ人に80km離れた所に逃げろということを、アメリカは言ってるんですね。
もう翌日、もうそういう発表してる。
それからフランスもドイツも日本に派遣している特派員、これは12日の朝には本国から大阪まで逃げろと、東京の特派員は全部そう言われています。
つまりそれだけ逃げていなければ、お前の将来は危ないよということを、フランスもドイツもアメリカも、よく知ってるから。
ちゃんとそういう放送をするんですね。
日本政府は一月経ってやっと、20km30kmの所を、恐る恐るあんた向こう行ってください、そんななとぼけたことをやっている。
つまり、なんにも知らないんですよ日本の政府は。
金儲けだけです、考えてるの。
だから私は今日わざわざ広島ここへ来て、この中には山口県の新しく出来る原発反対に協力をしている若い方が一杯いると聞きました。
私も広島陸軍病院にいた時に、上関の婦人たちの健康診断を頼まれて、一度あの、当時は村でしたけど、あそこへ行ったことがあります。
おだやかな非常に景色のいい、お魚のおいしい所ですね。
その漁場を追われて、上関の人は今本当に真剣になって中電来るな、電気会社に反抗して戦っています。
---力負けして、なんか段々向こうの方が今有利になってるようですが、今度の事件があったので、会社が強引に進めるのをちょっと今休んでるようですね。
だからこれからの日本の国民の戦い方一つで、日本の国から原発を追い出すことが、あたくしは出来ると思っています。
そしてそういう力を集めて、核兵器を絶対に世界からなくす。
皆さんはのんきな顔をしてるけど、今の政府、民主党の議員の中にも、日本が原爆を持てという議員がもう60%を超えてるんですね。
日本が核兵器を持って、もう一度よその国と喧嘩をすると、いうことを考えている議員が全体の議員の中で50%をもう超えてるんですね。
だから、皆さんがこれから、これからの自分たちの生涯、これから皆さんが持つ子供、孫、その上に放射線の恐ろしさや不安を絶対に感じさせないような国にこの国を作り変える、これが私は一番大切なことだと思っています。
終
『終点ブログ』(2011/4/26)
http://ameblo.jp/momosabu39/entry-10873057836.html
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