PICO's BLOG~きままな日記帖~

還暦+αな年代、気持ちはいつも現役世代 
なんでもチャレンジ、そんなPICOの備忘録
   

葉室鱗 紫匂う

2014年07月11日 09時01分59秒 | 読書
葉室さんの作品は、「蜩の記」、秋月記」、「柚の花咲く」
そして今回読んだ「紫匂う」と彼の作品はおおよそ読ませて
もらった。



この作品も彼独特の自愛、尊厳、人としてもあり方を鋭く、時に
優しく説いてくれるような作品です。門の側にそっと育てている
紫草にかけて、人妻の恋を描いた作品というよりその主人公、澪を
取り巻く二人の武士(一人は旦那様、もう一人は幼馴染で一度だけ
契を結んだ男)

紫草


本帯には、「人妻の恋は罪ですか」と強烈なフレーズと
本文に出てくる和歌、

「紫のにほへる妹を憎くあらば、人妻ゆえに吾恋ひめやも」

万葉集のでてくる人妻への恋心を詠ったものですね。






さて、私の周りには恋しい人ばかりなりか・・・・

感受性を高めると見えてくるのか・・・・









朝なのに・・・・