80年代ハリウッド素通り

2007-02-17 | 映画のこと
80年代に少年期を過ごした人間が、
『ET』を観ずに過ごしてこれるはずがない。

私、そう勝手に思ってました。
ある男に先日、職場でガツン!と崩されました。

80年代なんて、
子供には我慢出来るはずのない映画目白押しだったじゃん!

『ゴーストバスターズ』も『ロッキー』も『グレムリン』も
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も『ダイ・ハード』も
『スター・ウォーズ』も『ブレード・ランナー』も『トップガン』も
『バットマン』も『ロボコップ』も『インディ・ジョーンズ』も
とにかく何も観た事のない彼(同世代)は、
人生で一度だけ洋画を観に映画館に足を運びます。

選んだ映画は『ディープ・ブルー』。

ジャック・マイヨールのあの素敵な映画でも、
ベルリンフィルの音楽と美しい映像で感動的なあのドキュメンタリー
でもありませんよ。

レニー・ハーリンの「サメ」の方ですよ。
サメが怖いやつ。



なんで?

つまらなくはなかったですよ。
つまらなくはなかったですけどね。。。


とにかく「自分は興味がない」と決めた事には
一切触れずに生きてきた彼。
徹底して脳の中に寄せ付けない。
すごい。。。

映画が好きかとかそういうレベルじゃなく、
あの時代を通ってきたら、『ET』は観てるでしょ??
テレビでとかさ、いろいろあるんだし。

冒険映画に一切興味を示さない少年が、
一体何に興味を持っていたのか。
同級生と何を話していたのか。
非常に興味深く、これからも彼との会話が楽しみでなりません。

腕時計のベルトの穴に、最近やっと金具を入れる事に成功した彼。
他にも書きたい「ひっくり返る事必至」な事が山ほどある、
優しくピュアで不思議な男。

因みに、今分かっている彼の興味をそそれるモノは、
「秋葉原(ダントツ)」
「ピュアエロPCゲーム(ダントツ)」
「電車・駅・駅前ホテル」
「小田和正」
「偽ブランド品」
「韓国」
「雨の夜に吸う煙草」

とかです。
目が離せません。



全然話変わりますがね、
NHKで始まった『ハゲタカ』ってドラマ。
ファンド、バイアウト、不良債権、資産流動化、
デューデリ、M&A・・・
僕にはさっぱりチンプンカンプンな言葉と世界。

バブル崩壊後の外資系ファンドの日本企業買い叩き。
弱った日本に悪魔の様に食いつく「あの人」をイメージさせる男と、
それを阻止しようとするエリート銀行マンの闘いが描かれます。

とにかく「お金お金」の世界のお話。

第一話を見ましたが、
NHKだから出来る、素晴らしい質のドラマになる予感。
民放でこのテーマではまず無理ですもの。

松田龍平がとっても良い。