1988

2007-04-12 | 映画のこと
一年に一度は、無性に観たくなる映画があります。
『フランティック』と『ミッドナイト・ラン』という
たいへん地味な映画でございます。

2作品共に1988年の映画で、中学生の頃映画館で観まして、
何ともいえない地味さと、品の良さと、シャレたジョークに
感動致しました。


『フランティック』は、昔の日記にも書いた気がしますが、
・ロマン・ポランスキー監督(水の中のナイフ、反撥、チャイナタウン等)
・エンニオ・モリコーネ音楽(ニュー・シネマ・パラダイスが有名か?)
・ハリソン・フォード主演
・エマニュエル・セイナー共演
・パリが舞台
という異色尽くしの映画でして、
とにかく地味!ハリソン・フォード、ヨレヨレ!

内容は、
学会で訪れたパリの街で、
ホテル到着直後、何者かに妻がさらわれる。
警察も大使館も「男と駆け落ち」という感じで
まともに取り合ってもくれません。
言葉も地理もわからぬ異国の地で妻を探すフォードさんの前に、
謎の女ミッシェル(セイナー)が現れ・・・。
ってなお話。

正直言いまして、たいした事ないんです。
でもね、雰囲気が頗る良いのです。
ハリウッドを追放されたポランスキーの映す
大して綺麗じゃないリアルなパリの街。
モリコーネの上品な音楽。
ヨレヨレ老け顔で本領発揮のハリソン・フォード。
恐ろしい色気を振りまくセイナー。

とにかく雰囲気物!
この映画のオープニング、タイトル&スタッフロールの素敵さったら
僕の観てきた映画の中では、かなり上位に入っております。

誰か観てないかなぁ?

グダグダはりそんの巻


次!

ミッドナイト・ラン』です。
これはね、デニーロさんの魅力爆発の典型的アメリカ映画。
とぼけたデニーロさんが素晴らしい。

内容は、
賞金稼ぎのデニーロさんに、
ギャングの金を横領し、慈善事業に寄付した優しい経理士さんを、
ニューヨークからロスまで連行する依頼が舞い込みます。
経理士の命を狙うギャング一味と、彼の行方を探すFBI、
デニーロさんの仕事上のライバルにまで追われるハメに。
男二人、5日間にわたるアメリカ大陸横断の大逃走劇。


ちょっと笑って、ちょっとドキドキして、ちょっと泣いて
ちょっとがいっぱいの小さな名作です。
経理士役のチャールズ・グローディンとデニーロの凸凹ぶりは
映画史に残りますよ!


この2つの映画は僕の宝物でして、
見聴きし過ぎて、DVD・サントラ共にすっかり傷だらけ。

ポケ~っとで良い映画だから、
気になりましたら是非観てみてください☆