映画の重大さ

2010-06-09 | Weblog
ケーブルテレビで何となく『ロボコップ』を観ていたら、
何一つ心配事もなく毎日を楽しんでいた
当時のお気楽な自分を思い出し、観ていられなくなった。

中学生かな。
一人で吉祥寺に『ロボコップ』を観に行った。
帰りのバスの中の自分をはっきりと思い出せる。
バーホーヴェンの過剰な暴力描写と耳に残るテーマ曲が
頭の中をぐるんぐるんしていました。

『座頭市』、『ダイハード』、『レッドブル』、
『レッドオクトーバーを追え』、『ロッキー4』、

この辺の「帰り道」もはっきりと思い出せます。
相当、映画に思いがのっていたのですね。

ちょっと大人な映画を観ちゃった気分の
ハリソン・フォードの『フランティック』や
ショーン・コネリーの『ロシアハウス』なんかも
帰り道の酔いっぷりったらなかったです。。

あと、丹波先生の『大霊界』ね。
あれを劇場で観ちゃったら、そりゃぁね。。

最近は自宅でDVDで簡単に高画質で映画を楽しめます。
幸せな事ではありますが、あの頃のようなイベント感は失われ、
すぐに頭から消えていく。
お小遣いを貯めて、数ある映画から一本を選び、前売り券を握って出かける。
あの感覚が懐かしい。

今は無きコマ劇場横の、これまた今は無き新宿プラザ劇場。
入り口近くのロッテリアで時間まで過ごし、
これから観る映画への期待に胸躍らす。
劇場に入ったらすぐ、「新宿プラザ」と印刷の入ったパンフレットを買い、
本当に欲しいのか判断不能の状態で、下敷きやキーホルダーを買う。

いよいよ上映。
ウンザリするほど観ている「日比谷シャンテ」のコマーシャルさえ
イベントの一部として楽しむ。

なんだろう。
あの幸せな時間。
ありがたい時代だったな。


↓この『フランティック』のオープニング、
当時ハリウッドどっぷりだった僕は、衝撃的でした。
ヨーロピアンなタイトル&スタッフロールの出し方や、
エンリオ・モリコーネの音楽。
これから何が起こるのか、ワクワクさせてくれる素晴らしいオープニングです。




↓『ロシアハウス』
なんでガキンチョが一人でこれを観たのか謎ですが、
旧ソ連を舞台にした大人のスパイ映画です。
インターネットもない当時、サントラを探しに探しました。




↓『レッドオクトーバーを追え!』のオープニング。
これも何度観てもワクワクします。