きっとね

2010-10-05 | Weblog

落ち葉が飛んできて足にまとわりついた時。
橋の上から水面に映る自分の姿を眺めた時。
夕方の誰も居ない武蔵野庭球場を通り過ぎる時。
お母さんに怒られて泣きわめく子供と目が合った時。
狭いかごに入れられた黒い猫を見た時。
寝坊した休日の朝、枕の所にだけ差し込んだ陽の光に目を細めた時。
地震かな?と思う時。
部屋の中を好い風が通り過ぎた時。
名も知らぬ隣人が、悲しそうな顔で帰ってきたのを見た時。
病院の待合室にいる人を眺めてる時。
日向に座るおじいさんの頭にインコが乗っているのに気付いた時。
公園に駆け込んで、ブランコを3回こいで去って行く女の子を見た時。
電柱に頭をぶつける老犬と、気付かない飼い主の老人を見た時。
本棚の隙間から、出せなかった手紙が出てきた時。
四日間、誰とも口を利いていないのに気付いた時。


そんな時なんですよ。