『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
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  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

フルート、ピアノにおける「埋める」の効用

2020-02-17 14:01:54 | 気付き
レッスンしている楽器店の発表会でした。

大人の生徒さんばかりのもので、これが、しみじみと、とても微笑ましいです。

みな、少年少女に戻っているかのように初々しく、清々しい。

演奏も、心に染みてくるものばかりで、素晴らしかったです。


今回、ピアノ伴奏もしたのですが・・

今回のモデルチェンジ後、グランドピアノでの演奏は初めて。

羊、猫、重心移動の螺旋、そしてそれに伴う腕の上げ方の効果はかなりのものでした。

鍵盤からの指離れが格段に良くなっていて、軽やかなタッチなのに、音の芯は捉えられている、という感じ。

通常、こんなに指の力を抜いたら動かないだろうな、というギリギリのところまで抜ける。

さらに、演奏中気付いたことも。

生徒さんのフルート演奏に合わせてピアノを弾くので、タイミングを計るためにも、自分でもフルートを吹いている感覚で弾いていることに気付いたのですが・・

つまりは、「弾き語り」。

実際には、もちろん、歌と違ってフルート演奏はできないけれど、「エアフルート」。

その時の口元はやはり「埋める」

この口元の感覚、それに伴うアゴや首の角度や状態が、ピアノ演奏にもかなり役立つことを発見。

肩から腕がスっとラクになって、より様々な音色の変化に対応しやすくなった。

多分「埋める」ことで、顎、口元の力みが減り、それが首、肩、背中、腕、と影響するのだと思う。


絵を描く為の筆が変わった。


という感じ。

これは先日のWAYAZの練習の折、フルートでとても感じたことでしたが、グランドピアノでも・・?

と本当に面白いです。

折しも、電通大の坂口教授から、最新のピアノ演奏に関する研究、論文が送られてきて、興味深い内容満載。

今回の一連の気付きも、ぜひまた、一緒に研究していただければ、とまたお会いするのが楽しみです。