『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

1月21日 フルートレッスン・・・そして・・

2020-01-25 01:18:20 | 音楽・フルート
1月とは思えない程、暖かな陽気。 
雲一つない青空が広がる良いお天気でした。 

昨年12月14日の本番以来、植村先生にお会いするのは初めて。 

まず、奥様から、本当に素敵な良いコンサートだった、との感想をいただきました。 
過去、何度か、先生と共にいらしてくださったことはあるけれど、感想を仰ることは、かつてはなかった・・と思う。 

インフルエンザ明けの本番であったことをお伝えすると、大層驚かれて、全くそんなことには気づかなかった、ということで、一安心。 
先生からも、嬉しいお言葉を頂くことができ、青空と同じく、私も晴々。 
何といっても、アンサンブルの良さをお褒め頂いたことが、長年の宿題を果たせた気分で。 
無伴奏コンサートに邁進していたある時期、言われた一言。 
「もっとアンサンブルをやりなさい。それも自分よりもずっと上手い相手と。」 
ということで、還暦記念コンサートプロジェクトの課題はそうだった。 

幸いにも、砂原さん、山本さんがお付き合いくださって、本当に楽しいトリオをやることができました。 
同じメンバーで、同じ楽曲で、異なる会場で、5日間の本番。 
1月王子H,でのリサイタル、6月は二日間の録音が鶴見サルビアH,そして11月は軽井沢のサロン、そして12月が高輪アンビエンテ。 
夫々の練習も含めると、かなりの時間を過ごしている。 
彼等のセンス、音色、響きに調和する音を出したい、音楽を造りたいと思い練習することが、何よりの勉強になり栄養となったと思います。 
そのアンサンブルを一番評価していただけたことが本当に嬉しかった。 

今回は、5月に楽器店の生徒さん達の発表会の折に演奏予定のフォーレのファンタジーを持参。 
本番後すぐに、Sちゃんが、ゴーベールのトリオでの音色を褒めてくれて、なるほど、フランスものだと、やはりよりロットの響きは生きるのだろうな、ということもあって。 

・・・・・・・・・・・・・ 

とはいっても、今年は滞っている肝心のこのトリオのCD「エーテルブルー」を世に出すのを一番の ミッションにしようと思っているので、自主企画コンサートはそちらに集中するためにもお休みする つもりでした。 

素晴らしいジャケットも何もかも準備できたというのに、何故か出てこない肝心の音源。 
マスタリングエンジニアが作業してくれない、ということで・・ 
でも、何故そんなことになったのか、その定かな理由も知らされず、何の釈明もないまま、11月23 日以来、12月14日のコンサート当日も、そしてその後も何の連絡もないまま今に至るというのは・・・? 

「このままでは、真理の信用にも関わるんだよ。筋は通すべきだ。」 
というビジネスマンだった夫。 
弁護士のIくん始め、WAYAZのみんなも同意見。 
そして何よりも同じ笛吹きや音楽仲間からの 
「絶対、このままうやむやにさせちゃあだめ。6月に録音した音源が未だに出来てこないなんてあり得ない・・!」 

という言葉で、ずっと悩んでいた私も決意した。 
お正月休みはピピを相手にしながら、ずっと自問自答していたのですが・・ 
とはいえ、やはり心はどんよりと重くなる。
いくら、こちらに非がない、とはいえ、結果、誰かを責めることになることに変わりはないのだから。 
出来れば限られた人生の残り時間、好きなことだけやって生きていきたい。 
おそらく、ソロだったら 
「じゃあ、他のエンジニアにして録り直すからそれで作って。」 
と玉虫色解決になったと思う。 
でも、今回は、共演者への責任もある。 

「あの時のあの演奏」は、もう録れないのだ。 

先日は帰りの電車の中、甲野先生にも励ましていただき、随分と心が軽くなったけれど。 

「起きる事柄全てに意味がある」 
・・・・・・・・・・・・・・ 

かといって、決してアルソと喧嘩したい訳ではない。 
恩師・亡き川崎優先生が繋いでくださったご縁である。 
そもそも、川崎先生の一周忌にCDを供えたくて、というのがきっかけだったのだ。 

最初のCD,そして二作目のCD,シャコンヌの編曲譜、ザ・フルート記念号の特集にロットの音、として録音が採用されたり、様々なコンサートレビュー・・・ 
それに何よりも「古武術に学ぶフルート」の連載。 
アルソ出版株式会社には、ずっと応援してもらってきていて、その恩義はとても感じている。 
でもだからこそ、今回の件は異常事態で、一体何が起きているのかを知り、その上でどうするか共に考えていきたいと思っている。 

それなのに担当者がこちらとの連絡を絶ってしまって、仕方ないのでまずは「内容証明付き郵便」ということになったのでした。 
ということで、「音楽」とはかけ離れた交渉事をこれから、やっていかなくてはいけない。 
こちらの件に集中するためにも、少なくとも年の前半は共演者を巻き込む自主企画は出来ないなあ・・ 
やるとしても、初心に帰って、秋に、また無伴奏コンサートか?と思っていて、そんな話をしたところ、 

「初心に帰っちゃったら、フランスもの、やれなくなっちゃうじゃない。今の段階で、もう一度、徹底 的に色々なフランスものの小品に取り組んでみると良いと思うよ。沢山あるでしょう?」 と師匠。 

・・なんだか一人で悲壮な覚悟をしていたのが、カクっとなったような感じで、それもいいかな?とも思えるところが凄い。 
何故なら、これが師からの新たな宿題な訳で・・・ 
これはこれで、凄く励ましていただけた思いで、本当に久々に晴々とした気持ちで家路に。 


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