コザのBar 500マイルへ、ちえみジョーンズ+TOMA & マルチーズ・ロックのライブを見にいく。バタフライコレクターズのTOMAさん企画の「Song Cirecle」というイベント。
コザのBar 500マイルは、もう十年以上パルミラ通りで営業してきたバーだそうだ。入り口に「500」と書かれた看板をいつも見かけていたのだが、ずっと「一杯500円のバー」という意味だと思っていたので、最初はすぐに場所が思い当たらなかった。
TOMAさんがこの店に通い出した90年代には、ディアマンテスの拠点パティもパークアベニューにあり、まだ通りが賑やかだったはず。その頃は500マイルでもときどきライブをやっていたそうだ。
TOMAさんは最近、栄町に遊びに来るようになり、モリトさんほか、栄町に集うミュージシャン達と知り合ったそうだ。コザとはまた違う個性や雰囲気を持った那覇のミュージシャン達を、ぜひコザの人に見せたいと思い、久しぶりにこの店でライブを、という企画に結びついたそうだ。
この日のライブはとても良かった。小さな店のフロアのど真ん中がステージ。客席は20人も入ればいっぱい。お客さんも、バンドも、店の人も心地よい時間を共有できた(ちょっともめたこともあったけど)。演奏が終わって、店がいつもの雰囲気に戻ってからも、居心地良かった。
ふと気がつくと、なんだか、ホールズさんが以前国際通りでやっていた「1Mile」という店の雰囲気にも似ている。細い階段を上った奥にある不思議な空間。もちろん私の好きな穴蔵系だ。
モリトさんが、「わざわざ那覇から来たの?」と驚いていたけれど、コザは毎月何度か来ているし、ライブも見にいく圏内だ。逆に、マルチーズ・ロックでコザに来るほうが珍しい。むしろ距離感はモリトさんの方が感じていたはず。「東京でライブをやったら、客席に私がいた」くらいの驚きだったのかも知れない。なにせ、みんなデイゴホテルに泊まり込みできてたみたいだし(笑)。
那覇、宜野湾、コザ、県外の人が思うより距離があり、ミュージシャンの交流も意外と少ない。だからTOMAさんは今回のような企画をやりたかった。まさに「歌の輪」。
何でこんなに距離があるのか? 最近よくわかってきたけど、沖縄のライブハウスって、結局音楽のある飲食業なのだ。少なくともタクシーか運転代行で帰れる距離じゃないとお酒が飲めない。沖縄の音楽を活性化するにも、やっぱ鉄軌道じゃなかろうか。モノレール延伸じゃないよ。糸満から名護まで電車だよ。
深夜バスでも良いよ。夜中に何本か深夜バスを通しておくれ。そうすれば、那覇からももっとミュージックタウンにも行けるし、そのあと中の町あたりで飲んで帰ることも出来る。バスの名前は「バンドワゴン」ってのはどうかな? 『バンドワゴン・プロジェクト』!
追記:
ライブの前に風山祭に行った。今年で第9回目のエイサーのイベント。地元青年会エイサーの交流の場といった感じ。会場の雰囲気がこゆくて、久しぶりにエイサーでちむどんどんした。
2008/07/27 19:12 posted by ぴらつか |
もっと見る] |