箆柄暦『箆柄日記(ぴらつかにっき)』

沖縄へ流れ着いた箆柄暦のぴらつかさんの
沖縄的日常とか、イベントの感想とかを綴る。
戻れぬ 旅だよ 人生は…。

鼓童とレキオスが久茂地小で出会う日

2005-10-31 10:50:30 | 箆柄日記
TAO Factoryの高橋さんから、鼓童のみなさんと大航海レキオス出演者有志で、11月7日に久茂地小学校を応援するイベントを行うとの連絡があった。


那覇大綱を終えて久茂地小学校へ戻った久茂地の旗頭

現在那覇市内の小学校では都市部での少子化の影響で統廃合の動きがある。特に、壺屋小学校と久茂地小学校を統廃合しようという市側の狙いがあるようで、廃校後は土地を売却するという噂もある。卒業生や地域住民から強い反対の声が上がっている。

[参考]小学校存続へ向けて!
   「那覇市立学校適正配置」による統廃合問題


地域の人とTAO Factoryで、この学校で何かできないかと考えていたところ、11月5日、6日に国立劇場おきなわでの公演のために来沖している鼓童メンバーが協力を買って出て、今回の企画が実現したとのこと。

 『ちむドン久茂地!ま~る遊びフェスタ2005』
  那覇地のマチ・域活性化手づくりイベント
  出演:鼓童(佐渡島)/大航海レキオス出演者有志
     久茂地旗頭/那覇太鼓/西原町棚原ミルク太鼓(案)他
  日時:2005年11月7日(月)開場18時 開演19時
  場所:久茂地小学校 体育館
  料金:無料(カンパ)
  問合:TAO Factory TEL:098-860-6507

カンパは鼓童のみなさんへのお礼となる。鼓童のみなさんは「ボランティアでかまいません!」と申し出てくれたそうだが、久茂地地域の皆さんからプロである鼓童に少しでも出演料を払いたいということなので、感動した分だけカンパしてくださいとのこと。(真っ当で明確)

売り払ってしまうのは簡単だし一時的な財政補填にはなるかも知れないが、今後このような大きな土地と施設を都市部に確保することは難しい。少子高齢化に即した活用法を探る方がよいのではないだろうか。

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『Marines Go Home 辺野古・梅香里・矢臼別』

2005-10-30 10:48:30 | 箆柄日記
桜坂劇場で『Marines Go Home 辺野古・梅香里・矢臼別』を観る、沖縄の辺野古、韓国の梅香里、北海道の矢臼別、米軍施設を抱える三つの地域を巡るドキュメント。


上映は1日1回11時から11/4迄。監督の藤本幸久さんは毎日舞台挨拶を行っている。

辺野古では一体どんな反対運動が繰り広げられているのか。カメラはボーリング調査用の櫓を組もうとする防衛施設庁の作業船と、反対住民の海の上でのやり取りを克明に記録していた。辺野古でどんなやり取りが起こっていたのかを初めて具体的に見た。同胞同士の悲しい戦いだった。

北海道の自衛隊演習地の中で立ち退きを拒否してきた川瀬氾二さんの話は、沖縄の海兵隊が本劇訓練にやって来るという形でリンクしていた。韓国の梅香里からやって来たチョン・マンギュさんは射爆場反対闘争を引っ張ってきた人物。ここで三つの土地が結びつく。


韓国梅香里の射爆場反対闘争で使われたハンカチ

韓国の梅香里は、50年以上米軍の射爆演習場になっていた村。この村が返還された話は知っていたが、実際の射爆演習の様子や標的になっていた島の返還直後の姿を見るのは初めてだった。返還を祝う村の人達の祭りの様子が映し出された時、人々の喜ぶ姿に胸に来る物があった。

沖縄にこんな日が来るのはいつの事になるのだろうか。
映画が終わると拍手が起こった。

※12月3日~16日まで名護シアターでも上映。
梅香里(メヒャンニ)』という映画もあるらしい。こちらも上映希望。

追記:
藤本幸久さんには、2005年11月17日に78タイフーンfm田村邦子のマジカルミステリーツアー』に出演して頂きました。放送の内容はャbドキャスティングで聴けます。[聴く

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モダンタンゴ五重奏団の相談

2005-10-27 12:03:49 | 箆柄日記
広島から、モダンタンゴ五重奏団来る。昨年に続いての来沖。今年はカティ&ダニエルのダンスとの共演で、アストル・ピアソラの世界を堪能させてくれた。


真ん中のでっかいダッヂオーブンにはあまんかい名物のパエリア!

モダンタンゴ五重奏団は、1996年10月、広島で結成。ギターの徳武正和を中心に、広島交響楽団メンバーの、徳原正法(コントラバス)、鄭英徳(バイオリン)、フリーピアニストの渋谷次、中泉(バンドネオン)で構成。バンドネオンは1998年から今の啼鵬区に変わっているそうだ。アルゼンチンタンゴに革命の息吹を吹き込んだ、偉大な作曲家にしてバンドネオン奏者のアストル・ピアソラの世界を追求している。

パレット市民劇場にて公演のあと、打ち上げはペーニャあまんかい。しばらくあまんかいにも行けてないので、私も打ち上げに混ぜてもらった。今回の公演の準備にあたった、ホルン上原さん夫妻とメンバーのみなさんとの楽しいひととき。シルビオさんの演奏も良かった。

この公演前後のお話は、バンドネオンの啼鵬区さんのブログ「限りなく啼鵬」に詳しい。
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与世山澄子、名盤3枚再発

2005-10-21 01:31:26 | 箆柄日記
12月7日にテイチクとタフビーツから再発となる与世山澄子さんの旧譜、『Introducing』『With Mal』『Duo』の三枚を聴いた。


まだマスタリングが完成ではないけれどgood!

今日は桜坂劇場で与世山澄子さんのライブを聴いた。新作『Interlude』の収録の時にも着ていた白いドレスで登場すると、いつもの通りのマイペース。天真爛漫のステージでございました。お年を感じさせないキュートな仕草。ネイティブも納得の活きた英語。格好良かった。


桜坂劇場のスクリーンを覆うカーテンはインタリュードの雰囲気に似ていた。

後半は胸の大きく開いた真っ赤なドレスにお召し替え。セリフを交えた曲紹介を挟みながらだんだんと調子を上げて、最後まで疲れもみせず疾走。お見それいたしました。そりゃ若い頃と同じってわけではないだろうけど、充分伝わって来ましたよ。

ライブ終了後、インタリュードで打ち上げ。バックを務めた安ヵ川大樹さん、南博さん、タフビーツの神尾さんもほっとした様子だった。皆さんお疲れのご様子で軽く切り上げて皆さんホテルへ。タフビーツのスタッフで東京時代の三線仲間と桜坂へ流れる。

お目当ての悦ちゃんはすでに店じまい直前でおでんは食べられず。コントラバスに流れる。早速タフビーツさんからお預かりした与世山澄子さんの旧譜、『Introducing』、『With Mal』、『Duo』の三枚をかけてもらった。名盤との噂に違わぬ良さだった。

気が付くと、カウンターの客の一人が「与世山さんかわいいい~」と身悶えしながら聴いているではないか。酔いも回っているのだろうが、この叔父さんの世代にとってはアイドルという事なのだろう。

確かにジャケットの20年前の与世山さんはなかなか可愛い。肩を抱いているマル・ウォルドロンの表情も心なしか意味ありげに見えてしまうのだった。
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鼓童と佐藤太圭子

2005-10-19 12:38:33 | 箆柄日記
佐渡島を拠点に活躍する和太鼓集団の鼓童と、沖縄の琉球舞踊家の佐藤太圭子の共演で、11月5日6日に国立劇場おきなわで『島結び』という公演が行われる。


金子さんは、鼓童ができて5年目くらいに参加してずっと活動してきた。

今回の公演の演出を担当される、鼓童の金子竜太郎さんにマジカルに生出演して頂いた。今回は演出に回るが、自身も演奏家でもある。鼓童といえば締め込み姿の筋肉質な男性像がすぐ思い浮かぶので、やたらいなせで「ソイヤソイヤ」な人を想像していたら柔らかな方で意外だった。(舞台ではそうなんだろうけど)


国立劇場おきなわで行われたお稽古場も見学させて頂いた。こちらももっとピンと張りつめた感じの練習かと思ったら、和やかな雰囲気で意外。音楽に合わせて踊っている時には皆集中しているけれど、その他はにこやかな雰囲気だった。

鍛えたりシゴいたりの段階はお互い済ませてここにいるということなのだろうか。怒鳴られたり殴られたりしているうちはまだまだ。時間をかけて鍛え上げて臨んだ場所でなにができるかの方が本当はもっと重要。和やかな雰囲気だったけれど、ホントに厳しいのはこういう場所なのかも知れない。

さて、国立劇場おきなわのお稽古場には初めて行ったが、なんだかいかめしい場所だった。中に入ってみると意外に巨大なのに驚く。分厚いコンクリートでできていて、内部は迷路のように通路が通っている。何かあった時は、海からの侵入に備える施設なのかと勘ぐってしまった(笑)。
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