中国杯感想。

中国杯のまとめです。

＜女子シングル＞

1位：浅田真央（62.89+118.87＝181.76）
SP:2A/3F<+2Lo/LSp4/FCSp4/3Lox/CCoSp4/StSq4
得点：31.83+31.06=62.89
FS:3Lo/2A+3T<</3F</2Lz(e)/FCCoSp4/3S/3Lo+2Lox/CCoSp4/3F<+2Lo+2Lo</FCSp4/StSq3/ChSq1
得点：54.53+64.34=118.87
特にFSでジャンプの回転不足が目立って不本意な出来になってしまいましたが、
順位の上では見事な優勝ということで、これで目標のGPFがぐっと近づきました
最近はジャンプ以外の要素が他の追随を許さないほど素晴らしいとは言え、
やっぱりこれだけジャンプを失敗すると正直物足りないので、
次のNHK杯ではFSでスコア120は軽く超えるくらいの上出来演技を見たいものです。
でもSP＆FS共にほっとした笑顔が見れて、ファンも皆ほっとしたことでしょう

2位：ユリア・リプニツカヤ（63.06+114.86＝177.92）
SP:3Lz+3T/3F(e)/2A/FCSp4/StSq3/CCoSp4/LSp4
得点：35.35+27.71=63.06
FS:3Lz<+3T/2A+3T/2A/3Lo/FCSp4/3Lz+2T/3Fx/3S/StSq3/ChSq1/CCoSp1/LSp4
得点：57.43+57.43=114.86
SPは恐ろしいほど余裕たっぷりの演技で、
これは去年のトゥクタミシェワと同じパターンかと思いきや、
FSは緊張が見て分かるくらい硬かったですね。
ジャンプはものすごく驚異的ですが、FSで真央ちゃんの演技を見た直後に
改めてリプニツカヤの演技を見たら、やっぱり次元が違いますね。
でも真央ちゃんもシニアデビューではジャンプを武器にスルツカヤに勝ったりしたので、
演技後の彼女の表情を見ても、次のエリック・ボンパールではSP＆FSとも完璧にしてきそうです
ワグナー、ガオ、トゥクタミシェワなどとのGPFの切符をかけた争いも見ものですね。
それにしてもあのキャンドルスピンは圧巻ですね。中国雑技団もビックリ

SP終わった段階ではハイスコアの戦いになるかと思ったら、
FSは過去2戦と比べるとちょっとレベルが落ちた戦いになってちょっと物足りなかったですが、
真央ちゃんも優勝できる内容じゃない、もっとレベルアップしないと、
と反省していたので次に大いに期待したいと思います。

＜男子シングル＞

FSでジュベールがまさかの（というかまたかという感じの）欠場
理由も発熱や腹痛らしいので、また急性胃腸炎とかインフルエンザ？
いつもSPで崩れた時って体調不良でFS欠場というパターンなので、
もう少し体調管理を気を付けた方がいいんじゃないでしょうか
（今でも食事はママの手作りなんだろうか。。。）

さらには第2グループの6分間練習でリッポンと衝突したナン・ソンが棄権ということで、
男子シングルFSは7人での戦いというものさびしい結果になってしまいました。
折角地元開催大会で、SP5位から巻き返しでの表彰台を狙っていただろうに残念です

ジュベールもナン・ソンも、2週間後のエリック・ボンパール出場予定ということで、
ちゃんと出場できるか今から不安です

1位：町田樹（83.48+153.44＝236.92）
SP:3A/3F+3T/FSSp4/CCSp3/3Lzx/StSq4/CCoSp4
得点：44.16+39.32=83.48
FS:3A/4T/3Lz+3T/FSSp4/StSq3/3A+SEQx/CCSp1/3Lo/3Lz/3F+2T/3S/ChSq1/CCoSp4
得点：76.66+77.78-1.00=153.44
SPではかなり調子がよさそうだったので、これは行くかなと思ったんですが、
やっぱり6分間練習のアクシデントの影響は否めなかったでしょうか。
正直彼がファイナルに進むというのはかなりの番狂わせだと思いますが、
SP＆FS共に素晴らしいプログラムでまた見たいと思わせる内容なので
（特にFSの火の鳥は、昔鳥を飼っていた人間としては、本物の鳥にそっくりな動きが随所に見られてとても面白いです）
ファイナルでは完全な演技を見せてほしいと思います

2位：高橋大輔（84.79+146.96＝231.75）
SP:4T/FSSp4/3Lz+3T/CCSp3/3Ax/StSq3/CCoSp4
得点：41.90+42.89=84.79
FS:4T<得点：65.30+82.66-1.00=146.96
FSで町田がミスをしていて、これは4回転転んでも高橋の優勝で決まりだな、
と見ている人誰もが思ったに違いない流れでしたが。
やっぱりあのアクシデントにはかなり動揺しちゃったのかな～
選手同士の激突というのはよく見るシーンですが（高橋本人も小塚とやってたし）
担架で運ばれて他の選手も一回リンクから出て練習やり直し、
と言うのは多分皆経験したことのない珍しい展開だと思います。
が、それにしても、これは不甲斐なさすぎ～
4回転の失敗は想定の範囲内ですが、それ以外がボロボロ過ぎました。
でも、それこそが4回転を2回入れることのリスクということでしょうね。
次のNHK杯ではハビエル、羽生と4回転が安定してる2人と
ファイナルの切符をかけて直接対決をすることになるので、
次こそ元世界王者としての貫録を見せつけて「さすが」と言わせてほしいものです。
・・・でもまあこの内容で表彰台に上がれたのは本当にラッキーでした（汗）
町田含め、これまでの2戦では台乗りも危ぶまれるようなスコアでしたからね。。。
（まあ点数は一概には比較できませんが）

 

来週はロシアのロステレコム杯。
男子の見どころは小塚VSPチャンVS織田の台乗り対決と、
なんといってもジョニー・ウィアーの復帰初戦でしょう
SPは自身も振付を手掛けたレディ・ガガのポーカー・フェイスということで滅茶苦茶楽しみです
女子はソトニコワとレオノワのホーム対決に、
日本の村上がファイナル進出をかけての三つ巴の戦いって感じでしょうか。
コルピは2週連続出場で、調子をどこまで上げられるかがカギでしょうね。
テレビ放送は11/10(土)の6：00から男女SP、11/11(日)0：51から男女FSです。