昨日は映画不都合な真実を観てきました。
予告カットのキリマンジャロやその他の高山の氷河・積雪量の減少を見てもかなり衝撃的でしたが、もっと身近なところでつい先日丹沢に登ったときに、富士山や南アルプスの積雪量の減少を見てもかなり衝撃を受けたので、温暖化に対して漠然とした危機感を抱きつつ、映画館に足を運びました。
・・・ものすごく良い映画です 色々と学ぶこともあり、考えさせられることもあり。。。こういう映画をもっとたくさん作ってほしいと思いました。
作品の構成としては、アメリカ元副大統領アル・ゴア氏の地球温暖化に関する講演(日本を含め、世界各地を回って彼が行っているもの。)を主軸に、時折彼の素顔に迫るドキュメンタリーが挿入される形です。
基本的に、ゴア氏の講演を聞いているような感じです。ところどころにジョークを交えて、大事なところではちゃんと聴衆の関心をひきつける。さすが大統領候補にもなった政治家です。彼が大統領になっていれば、世界は劇的に変わっていたはず。。。(しかし、アメリカの歴史上あの選挙でブッシュが勝つのは必然でした。なぜなら、アメリカの大統領は、これまで2期ずつ民主と共和が交代で務めてきているから。・・・と大学時代に米国史の権威とされる教授から教わりました。)
まずは、温暖化によってどんな危機がもたらされているのか。北極の氷が解けて水面が上昇するなんてどころじゃないです。最近の異常気象はもちろんのこと、実は鳥インフルエンザ等の流行も温暖化が原因ということで、かなり衝撃的でした。
どんな人(子供にも是非見てもらいたい作品です!)にも理解できるように、ゴア氏は面白い例えもたくさん使っていました。一番印象的だったのは、カエルです。
カエルは、急に熱湯に入れられると慌てて外に飛び出します。しかし、水の中に入れて、段々温度を上げていくと、熱湯になっても飛び出すことはなく、助け出されるまでずっと熱湯につかったままなんだとか。で、これがそっくりそのまま人間にも当てはまるのです。急に衝撃的な現実を突きつけられない限り、どんなに温暖化が申告に悪化していても全く気づかない。。。
ゴア氏本人についての例を挙げると(厳密にはこの例として引き合いに出されていたわけではないですが・・・)、彼の家は代々農場を経営していて、タバコも栽培していました。喫煙と肺がんとの因果関係が取り上げられ、タバコのパッケージに肺がんに関する警告が載せられるようになってからも、彼の家ではタバコの栽培を続けたそうです。しかし、ゴア氏のお姉さんが肺がんで亡くなってからは、タバコの栽培を完全に辞めてしまったそうです。こんな風に、自分の身に衝撃的な変化が起こらない限り、人間は気づかない生き物のようです。
CO2の最大排出国であるアメリカでは、ブッシュ父の時代から、環境と経済は二者択一の問題であり、両方を取ることはできないと考えられてきました(今でもそう)。しかし、実際には環境に良いことをすれば、経済も潤うのです。たとえば自動車。環境を重視した低燃費車やハイブリッドカーを製造するトヨタとホンダが首位を争う中、環境と経済は共存し得ないと考えるアメリカのフォードやアメリカは経営悪化に苦しんでいる。
そしてこれは、企業だけでなく消費者にも言えることじゃないでしょうか?低燃費車を使えば、ガソリン代が節約できるので家計も助かる。まだ技術は開発途上にあるので、特にハイブリッドカーは一般庶民には手が届かない存在ですが、環境を考えた技術革新を行っていけば、当たり前のように手に入るようになるはず。本当は、車を使うのをやめて、みんなが徒歩や自転車で移動するほうが良いのですが、この生活に慣れてしまった以上、それはなかなかハードルが高いことです。しかし、現在の生活水準を保ちつつ、環境にやさしい暮らしができるように技術革新が行われていけば、それはそれで良いことだと思います。
これだけ環境破壊が叫ばれ続けると、いまさら何をしたって手遅れだ・・・と絶望に打ちひしがれる人が多い。でも、実は身近なところでコツコツと変えていけば、それは大きな変化につながるのだそうです。たとえば、環境のために自分ができることとして、低燃費車やハイブリッドカーに切り替えたり、省エネ家電を使ったり、リサイクルをしたり・・・と色んなことがあります。でも、大抵の人は、これらの活動がどれほどの効果を持っているのか、わかりませんよね?大して役に立たないだろうと疑うかもしれません。でも、この映画を観ればちゃんとわかります。具体的にグラフで示していて、世界中でこれらの活動が行われることで、CO2排出量は、なんと1970年代の水準を下回ることができるんだそうです。これは、是非映画を観て、最近の爆発的増加量と見比べてください。
ここまで読んで、是非この映画を観てみよう!と思ってくださった方、1つだけ注意点があります。エンドクレジットが終わるまで、どうぞ席を立たないでください。最後に大切なメッセージが流れてきます。
この記事を投稿することで、「私にできる10の事」の1つを達成することになるのですが、もちろんクチだけでなく、そのほかにも自分にできることを1つずつ達成していきます。我が家では既に買い物のときにマイバッグを持参してレジ袋の無駄遣いを減らすようにしていますが、それでもまだまだ努力は足りないと思います。もっとできることはたくさんある!!
最近、健康(というかダイエット?)のために徒歩や自転車で出かけるようになりました。視点を変えてみて、環境のために徒歩や自転車を使うようになったとしましょう。すると、環境のために行うことが、自分の健康にもつながることになるのです。地球という星に住む以上、地球のために良いことが、そこに住むものにとってもいいことは、考えてみれば実は当然のことではないでしょうか・・・?
蛇足ですが、昨日はジャーナリストの鳥越俊太郎さんもこの映画を観にきていました。彼のようにメディアに関係する人こそ、行動を起こしてもっとこの問題に対する関心を高めるべきでしょう鳥越さん、是非がんばってくださいよ~ あ、あと帰り道に六本木ヒルズの広場を通ったんですが、あそこは誰もいなくても定時に噴水の音と光のショーが始まるんですね。そういうものも、かなりのエネルギーの浪費だな~と思いました
公式サイト(すごく勉強になるので是非クリックを!):
この映画のすばらしさ、よく伝わってきました。
カエルと同じかぁ、、、まさに井の中のカワズってやつだね。目に見えないからこそ、意識しなくてはならないよね。
日本国民の1人1人が、一日1キロカロリーのエネルギーをセーブしたとしたって、1億3000万キロカロリーの節約になるんだもの(この数値がどれほどのものかはよくわかりませんが)。
個々人の意識とその積み重ね、肝に銘じて私もできることから実践したいと思いま~す。
あ、インフルお大事にね
でもそれくらい感動したということです!
そして昨日は無事長編ドキュメンタリー部門でアカデミー賞も受賞したし感激もひとしおです
インフル情報、もう伝わってるんですか??おかげさまで熱は下がって、咳が若干続いてるだけなので、明日には復帰できそうですが、周りの皆様にうつすと大変なので無理せず完治させます