『 アメリカが畏怖した日本 ― 真実の日米関係史 ― 』 渡部昇一著 PHP新書
本書は、わが国の近現代史を日米関係に軸足をおいた内容となっている。
以下、内容を一部、紹介したい。
< 日本は東京裁判を受諾して国際社会に復帰した >という、外務省・政治家やマスコミの、
途中の経過を脱落した間違った考えが、昭和60年(1985年)以降、公然と言われるように
なった。これは、< 東京裁判を戦後の日本における基点とする解釈 > である。
< 日本が国際社会に復帰したのはサンフランシスコ講和条約を結んだからである。
そして、東京裁判を受け入れることが講和の条件であったのではない。・・・・・・
講和条約の十一条は 「 軍事法廷で決まった刑の執行を勝手に止めない 」 ということに
すぎない。この約束事を受け入れてそれに従い、関係国と話し合って、結局は 全員の
釈放を行なった。
そういったことがすっぽり抜け落ち、けりがついた東京裁判にさかのぼって、
そこを基点にする。これはすなわち、サンフランシスコ講和条約を無視するということである。
いま、日本にとって最も必要なのは、サンフランシスコ講和条約に戻り、
そこが現在の主権国家日本の基点であったと認識することである。>
わが国は、昭和27年(1952)年4月28日 サンフランシスコ講和条約により、
主権を回復し、独立を回復した。この国家主権を回復することなくして、
戦後の日本はないのである。
( ※ 研究者によると、第十一条は、植民地を失うことになったイギリスの
主張により、加えられたものである。日本に対する恨みが大きく、講和条約で
「 全部終わりました 」 としたくなかった といわれる。)
【 参 考 】
平成18年
第164回国会308 質問主意書・答弁書 < 立法情報 < 衆議院トップページ
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a164308.pdf/$File/a164308.pdf
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_t.nsf/html/shitsumon/pdfT/b164308.pdf/$File/b164308.pdf
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/164308.htm
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