☆カツハウス☆

すべり知らず?
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項羽と劉邦

2008-03-25 12:29:30 | ☆カツ日記☆

ひさしぶりに司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んだ。

やっぱり面白い。

この作品の根底にあるテーマは「リーダーとしての資質」。

もちろんストーリーにそって物語りは進んでいくけれど、主人公の二人をはじめ、さまざまな登場人物をその視点から司馬流の観察眼で深く分析し、描いている。

こういうテーマの本は星の数ほどあるけれど、僕が今まで読んだ中ではこの「項羽と劉邦」の右に出るものはない。


圧倒的に個の力に秀でた項羽。

非力なゆえ、有能なブレーンに助けられた劉邦。

最終的に劉邦が項羽に勝ち「漢」を築くわけだが筆者はこの二人を次のように端的に表現している。

「劉邦は網のようなもの。それに対して項羽は錐のようなもの」


人の上に立つというのはまことに難しいものである。