昨夜はいつもの料理屋でカミさんとデート。お刺身や焼き魚、芹鍋等を食べた後、〆で出てきたのが、ヤリイカ印籠詰め。
「まったく、なんちゅーもんを食わしてくれるんや!(TT)」
ヤリイカの印籠詰めを初めて食べたのは、おそらく人形町の「㐂寿司」だと思う。男前でサウスポーの親方が、小体で粋な握りを食べさせてくれたあと、煮詰めを塗って出してくれたのがこれだった。当時の記録を探してみると、 平成11年5月だった。
***ここから***
東北新幹線を久しぶりに上野で降りて、地下鉄日比谷線に乗り換え人形町へ。土曜日の午後ということもあって、あたりは下町情緒を訪ねる観光客で賑わっています。近くには鳥料理の「玉ひで」なんてあって、親子丼を食べる長い行列ができています。人形焼きの店や漬け物を商う店が繁盛し、下町の雰囲気が何とも心地よいです。
「㐂寿司」は日比谷線人形町駅から明治座の方向に歩いて3分ほど。昔風情の店構えです。木造の店にはカウンターに10人ほどが座れます。この他にテーブルや個室もあるようですが、私は断然カウンターをお勧めします。きれいに磨かれたガラスケースに美しく仕込まれたネタの数々、それらを間近に見て「次は何を食べようか」とワクワクすること間違いなしです。
男前の親父さんが握る寿司は、酢飯が小振りでネタが大振り、本ワサビがふんわり効きます。これぞ江戸前のすしといった感じです。私は酢飯がやや硬めの方が好きなのですが、ここのやや柔らかめの酢飯もこれはこれでいいと思います。
私たちは、まず特上3500円を頼みました。これは赤身、中トロ、アナゴ、ヒラメ、スミイカ、玉子、鉄火、かっぱです。赤身はマグロの赤身のうまさを十分に引き出し、ヒラメは分厚く切られ歯ごたえ十分。煮キリがきつくないので白身の魚の旨さを十分に味わうことができます。アナゴはつやつやとして本当に美しくおいしいです。隣のおやぢはアナゴの煮物だけを2人前も食べていました。私たちはこの他、シャコ(子持ち)、車エビ(蒸し)、アワビ(蒸し)、〆アジ、ヤリイカ印籠詰め、それとお約束の干瓢を食べました。
この店のすしの特徴としては、どれを取ってもはずれがないということです。江戸前の仕事を律儀に今に残してはいるのですが、強い赤酢をつかったり、煮ツメ・煮キリがくどかったり、煮物の味が濃かったりする事がないのです。ですから、逆に言うとそれらがベストマッチしたときの瞬間最大風速的うまさを味わうとか、感涙にむせびながら食うということにはならないと思います。90点から92点位の寿司がコンスタントに出てきます。下町情緒を味わいながら、適当な値段で、酢飯が小さいのでいろいろなネタを味わうことができますし、非常にここちよい時間を過ごすことができるいい店でした。
「㐂寿司」は日比谷線人形町駅から明治座の方向に歩いて3分ほど。昔風情の店構えです。木造の店にはカウンターに10人ほどが座れます。この他にテーブルや個室もあるようですが、私は断然カウンターをお勧めします。きれいに磨かれたガラスケースに美しく仕込まれたネタの数々、それらを間近に見て「次は何を食べようか」とワクワクすること間違いなしです。
男前の親父さんが握る寿司は、酢飯が小振りでネタが大振り、本ワサビがふんわり効きます。これぞ江戸前のすしといった感じです。私は酢飯がやや硬めの方が好きなのですが、ここのやや柔らかめの酢飯もこれはこれでいいと思います。
私たちは、まず特上3500円を頼みました。これは赤身、中トロ、アナゴ、ヒラメ、スミイカ、玉子、鉄火、かっぱです。赤身はマグロの赤身のうまさを十分に引き出し、ヒラメは分厚く切られ歯ごたえ十分。煮キリがきつくないので白身の魚の旨さを十分に味わうことができます。アナゴはつやつやとして本当に美しくおいしいです。隣のおやぢはアナゴの煮物だけを2人前も食べていました。私たちはこの他、シャコ(子持ち)、車エビ(蒸し)、アワビ(蒸し)、〆アジ、ヤリイカ印籠詰め、それとお約束の干瓢を食べました。
この店のすしの特徴としては、どれを取ってもはずれがないということです。江戸前の仕事を律儀に今に残してはいるのですが、強い赤酢をつかったり、煮ツメ・煮キリがくどかったり、煮物の味が濃かったりする事がないのです。ですから、逆に言うとそれらがベストマッチしたときの瞬間最大風速的うまさを味わうとか、感涙にむせびながら食うということにはならないと思います。90点から92点位の寿司がコンスタントに出てきます。下町情緒を味わいながら、適当な値段で、酢飯が小さいのでいろいろなネタを味わうことができますし、非常にここちよい時間を過ごすことができるいい店でした。
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その後もこのお店には何回か行って印籠詰めを食べていましたが、その後は東京へ行くことが少なくなり、伺うことがなくなってしまいました。
そういえば、私の生まれ故郷の宮古は、ヤリイカの旬は秋から冬。某店の板長がこの前釣りに行ってたのは、ヤリイカ狙いだったのかな?
ふと、現在の「㐂寿司」がどうなっているのか気になって、ネットを検索してみました。。。今は、4代目が頑張っているようです。あの印籠詰めも健在のようです。嬉しい限りです。
しばらく行っていませんが、落ち着いたら是非とも伺って、あの印籠詰めをいただきたいと思います。