35年以上昔。
私が小学生のときの話。
学校の校門を出て100mくらいのところに床屋さんがあった。
その床屋さんの前に川が流れていた。
巾1メートル強、深さ30センチくらいの小さな川である。
登校時、その川底に気になるものを発見した。
アサリである。
川底の砂地に何個もアサリが沈んでいた。
私の通っていた小学校は山の麓にあった。
海からは程遠い位置にある。
淡水にあさりがいるとは思えなかった。
しかし、川底に見えるアサリは食べカスの貝殻には見えなかった。
登下校時、いつもそのアサリが気になって仕方なかった。
生きているのだろうか?
生きているとしたら何故川にいるのだろうか?
シジミは川だがアサリは海や河口の生き物ではないのか?
日増しに謎は深まっていった。
けれども学校の側なので一人で川に入る勇気はなかった。
仕方なくしばらく観察を続けることにした。
幸い、誰もあさりの存在には気づいていなかった。
ひと月ほどして、ついに行動した。
友達を誘って捕ることにした。
その日、私は一端家に帰って近所のまことくんを誘った。
まことくんは魚捕りの名人だった。
まことくんはすんなり私の話を信じてくれた。
二人は意気揚揚と川を目指した。
床屋さんの前に着くと周囲に人がいないか確かめた。
誰もいなかった。
二人は、ざぶんと川に足をいれた。
アサリはたしかにいた。
思った以上に沢山いた。
どれも蓋のしまった重みのあるアサリだった。
二人で200個くらい捕った。
家に持ち帰るとその日の夕飯で汁にして食べた。
アサリの身は厚くてプリプリしていた。
とても美味しかった。
じいさんもばあさんもうまいうまいといって食べてくれた。
今でもその床屋さんはある。
川もそのまま存在している。
なぜに川にアサリだったのか今でも謎である。
私が小学生のときの話。
学校の校門を出て100mくらいのところに床屋さんがあった。
その床屋さんの前に川が流れていた。
巾1メートル強、深さ30センチくらいの小さな川である。
登校時、その川底に気になるものを発見した。
アサリである。
川底の砂地に何個もアサリが沈んでいた。
私の通っていた小学校は山の麓にあった。
海からは程遠い位置にある。
淡水にあさりがいるとは思えなかった。
しかし、川底に見えるアサリは食べカスの貝殻には見えなかった。
登下校時、いつもそのアサリが気になって仕方なかった。
生きているのだろうか?
生きているとしたら何故川にいるのだろうか?
シジミは川だがアサリは海や河口の生き物ではないのか?
日増しに謎は深まっていった。
けれども学校の側なので一人で川に入る勇気はなかった。
仕方なくしばらく観察を続けることにした。
幸い、誰もあさりの存在には気づいていなかった。
ひと月ほどして、ついに行動した。
友達を誘って捕ることにした。
その日、私は一端家に帰って近所のまことくんを誘った。
まことくんは魚捕りの名人だった。
まことくんはすんなり私の話を信じてくれた。
二人は意気揚揚と川を目指した。
床屋さんの前に着くと周囲に人がいないか確かめた。
誰もいなかった。
二人は、ざぶんと川に足をいれた。
アサリはたしかにいた。
思った以上に沢山いた。
どれも蓋のしまった重みのあるアサリだった。
二人で200個くらい捕った。
家に持ち帰るとその日の夕飯で汁にして食べた。
アサリの身は厚くてプリプリしていた。
とても美味しかった。
じいさんもばあさんもうまいうまいといって食べてくれた。
今でもその床屋さんはある。
川もそのまま存在している。
なぜに川にアサリだったのか今でも謎である。