2009年2月14日。ロンドンロイヤルオペラ。
Rigoletto (Giuseppe Verdi)
Conductor: Daniel Oren
Duke of Mantua: Francesco Meli
Rigoletto: Leo Nucci
Sparafucile: Brindley Sherratt
Gilda: Ekaterina Siurina
Maddalena: Sara Fulgoni
2週間前にオペラバスティーユに行ったばかりなので、余計にこの会場の狭さを感じた。でも、この位の規模でないと、歌手は辛い。。。
Bravissimo!と叫んだおじさんも居たけれど、私には?な歌手達であった。ジルダのSiurinaは、中高音までは良いのだけれど、高音になると。。。Meliも、肝心の「La donna e mobile」(大昔の日立冷蔵庫のCMの曲)で声量に欠けてしまった。
その中で、これは、と思ったのがMarulloを演じたChanghan Lim。韓国人なので、東洋人特有の容姿がオペラのなかでどう使われるのか、という問題はあるかもしれないが、声量は充分。実は彼の歌は昨年のエリザベート王妃国際コンクールで聴いていたので、すぐに分かった。ただそれだけのことで、なんだか応援したい気持ちになっている。
ネタ明かしになるけれど、最後の場面で「La donna」が裏から聞こえてきて、思わず笑ってしまった私。昔だったら泣いていただろうか?物事は視点によって悲劇にも喜劇にも見える、ということなのだろうか。あるいは、単純に不謹慎?
指揮者のスコアは色とりどりのペンで書き込みが。やっぱり、指揮者には憧れる。あとは、チェリスト。リゴレットのアリア「Cortigiani, vil razza dannata」ではチェロも大活躍。最近、ドボコンを聴いていることもあって、チェロに対する憧れ急上昇中である。