今夜は家でゆっくりしようと思っていたのに、美容室で髪を切ってもらったら、なんだか家にいるのがもったいなくなってしまい、演奏会に出かけた。
アシュケナージの指揮、フィルハーモニア・オーケストラ。Sunwook KimのピアノでシューマンのPf協奏曲。今年はシューマンイヤーなので、これで何度目になるのだろう、このPf協奏曲を聴くのは?シューマン嫌いの私の耳にも相当慣れてきた。
Kimは韓国出身、2006年のリーズ国際ピアノコンクールに最年少17歳で優勝しているらしい(休憩時間にググって知った)。今、まだ21歳!、ばりばりの現役音大生である。東洋人は若く見えるわね、なんて思っていたが、見えるのではなく、本当に若いのだ。
確かに第1楽章が終わったところや第3楽章の終わり近くで、アシュケナージに「疲れた」と舌を出して甘えられるのは21歳だからだろう。
演奏は、上手い。ただ、なんというか、コンクールっぽい弾き方だと思った。安全な、というのだろうか。内田光子のような、あちらに行っちゃった、というのではなくて、良くコントロールされている感じ。誰かがポリーニっぽい、といったのが聞こえた気がした。
いやいや、£8で聴くには良い演奏でした。アシュケナージはどんな風に思っているのだろう、本人もピアニストなだけに。こういう優秀な演奏家が沢山出てきてくれるのは、頼もしい限りである。