間違えて酷く高値で購入した、旧美術館のチケットを持って美術館へ。
入り口は2重といってよい。まず、チケットを見せて、各国語のイヤホンガイドを受け取る(ちなみにこの日本語が非常に聞きづらい。思わず、私が吹き替えしてあげる、といいたくなる)。横に居た係員のおじさんは、時間予約チケットであることをいつの間にか確認していて、案内してくれた。
部屋の対角にあるバイオハザード室に入るかのような、二重扉の前に立たされる。愛想なし典型的ドイツ人のお姉さんにチケットを渡して、バーコードが読み取られると、手前の扉が開く。何の説明も無く、とにかく前へ進めといわれるままに進むと、後ろでドアが閉まる。いくら透明のガラス戸とはいえ、閉所恐怖症の人には、恐ろしい瞬間に違いない。
何の説明もないので、思わず目の前の扉に手をかけたくなるが、ドアを押すな、というような絵が描かれている。おそらく5秒程度なのであろうが、何の説明もなしに、2つのドアの間に挟まれて居るのは、相当不快である。
すると、目の前のドアが開き、無事旧美術館へ。
琥珀の部屋、象牙の部屋、銀の部屋、ガラスの部屋、まあ良く集めたものだ。
しかし何よりすごいのは、最後から1つ手前の部屋の宝石。これでも散逸して一部が残るのみ、というが、大きくて素晴らしい輝きを持つダイヤモンド、エメラルド、サファイア、真珠。。。
ダイヤモンドの質の高いこと。昔のダイヤモンドには、ローズカットなど、表面積は比較的大きくても、深さが無く、輝きの薄いものも多いが、此処にはブリリアントカットの、恐ろしく輝きの良いダイヤモンドも多く展示されている。この強烈な輝きは何だ?ああ、こんなダイヤモンドが欲しい。
手が展示品へ伸びる前に、再び、二重扉を抜けて、元の入り口の展示室へ。
旧美術館は11.5ユーロ、新美術館は6ユーロ。旧美術館はともかくとして、新美術館はもっと入場料を上げてもよい、いや、上げるべきなのではないか?